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もやしコーナーから始まった不思議なご縁

家から少し離れたところに
お気に入りのスーパーがある

去年夫とそこでモヤシをどれにするか
話しながら悩んでいたら
知らない女性に声をかけられた

自分たちの親よりももう少し年上だろうか

そして初めて見る
ちょっと他とは違う風貌のモヤシをお勧めされた

どうやらそのモヤシを作っている方と知り合いだそうで
こだわって作られたものだと教えてくれた

続けて彼女は
近くで無農薬の野菜を作っているの、と
ファームの名刺を取り出して
私たちに差し出した
夏はブルーベリー狩りもできるから、ぜひいらして、と

私自身食べ物にはこだわりがあって
気にしているから
そんな彼女との出会いに何か縁を感じながらも
なかなか伺うことができずに半年が経った

先日またそのスーパーに行く用があったので
ちょうど時期だし
直売でブルーベリー買えたらいいねなんて言いながら
思い切って訪問してみることにした

到着するとそこは昔からある雰囲気の民家だった
ちょっと想像とは違ったので
頂いた名刺に電話をしてみる

ブルーベリーのことを聞いたら
今日は販売用は詰めていないとのことで
よかったら摘んで行きませんか?とご提案いただき
急遽ブルーベリー狩りをすることに

除草剤を使っていない畑は
虫たちに耕されてフカフカで気持ちが良かった
数種類のブルーベリーを食べ比べしながら
摘ませていただく
その間野菜や畑のことを話す彼女は
とても楽しそうで
この人は本当に野菜作りが好きなんだなぁと感じた

どこか義理のお母さんにも似ていて
初めて話すのに何度も会ったことのあるような
おばあちゃん家に来ているような
不思議な感覚になった

以前もやしコーナーで話しかけていただいたんですよ
と伝えたら
どうやらそのことは覚えていないようだった
(私たちにとってはかなり衝撃的な忘れられない出来事だったのに!)
娘にお母さん誰にでも話しかけすぎって怒られるのよ〜
と照れながら話してくれた

また遊びに来てくださいね

帰り際他にもたくさんのお野菜をいただき
その夜食べたらどれもこれも本当に美味しくて
またすぐにでも彼女の野菜を買いに行こうと
決めたのだった

もやしコーナーから始まった
不思議なご縁のお話

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