怖くて眠れなくなる植物学：稲垣 栄洋

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人間、不思議なもので、年を取れば取るほど「植物すげー」となる。これはなぜなんだ。土いじりにハマったり、若い頃何とも思わなかった道端の花々に心惹かれたり、植物の発芽に至る営みに心動かされたり。

個人的に衝撃的だった一文を紹介

現在、世界でもっとも栽培されている植物はトウモロコシです。 トウモロコシの用途は、焼きもろこしやコーンフレークだけではありません。 牛や豚、鶏などの家畜の餌も今やトウモロコシです。つまり、肉も牛乳も卵も、トウモロコシから作られていると言えるのです。 コーン油やコーンスターチもトウモロコシです。トウモロコシはさまざまな食品の原料となり、かまぼこやビールにまでトウモロコシが入っているくらいです。炭酸飲料やスポーツドリンクには人工甘味料として果糖ブドウ糖液糖が入っています。これはトウモロコシから作られたシロップです。ダイエット食品には、食物繊維として難消化性デキストリンが入っています。これもトウモロコシが原料です。 現代人の体の四〇パーセントは、トウモロコシから作られていると言われているほどです。 食糧だけではありません。工業用のアルコールや工業用の糊もトウモロコシから作られ、さまざまなものがトウモロコシから作られます。今ではプラスチックもトウモロコシから作られますし、自動車を動かすバイオエタノールもトウモロコシです。 　私たちの生活はトウモロコシなしには成立しません。そして、今や地球中がトウモロコシに支配されているのです。

トウモロコシ、、、、、すげーーーーー

この本は、植物に潜む不思議な魅力を紹介する一方で、その中には人間にとって危険な植物も存在することを警告したりもする。科学的な視点から植物の生態や毒性を解説してるから、読者の知識や興味を広げることに一役買ってます。

で、思ったのは私たちは植物に囲まれながら生きていることを忘れがちだなぁということ。

仏教の観点から言えば、植物も仏性を持っていると考えます。植物たちは私たちにとって強力な癒しの存在であり、私たちが植物から学ぶことも多いです。