4. ヒールダコが消えてわかったこと
恥ずかしくて恥ずかしくて、夫にさえも長い間見せなかった足の裏。
わたしの足の裏(ていうか足指にも)には左右あわせてたくさんのヒールダコがあった。
それが、だ。
会社を辞めて数ヶ月経った今、完全にタコたちが消えた。歓喜!
働いているときから、月1回足裏ケアのサロンに通っていたのだけれど(通わないとタコが痛すぎて仕事にも差し障りアリ)会社を辞めてからも何となく通っていて、ついにこの間セラピストの方から、
「お手入れ頑張ってました?角質もほとんど溜まってないし、削るところがないですよ!」
と綺麗な足裏のお墨付き?をもらった。
これで夫にも思う存分足裏を見せつけられる!
まあ、ホントはお手入れしてたわけじゃなく、会社を辞めてヒール履かなくなったからですけど。。。
振り返ってみると、若い頃は会社で働くのは違うとかそもそもOLなんてダサい、スーツ着るなんて嫌だ!自由な服装で好きな仕事(キラキラしたやつ)をするんだ!と息巻いて青すぎたわたしも、巡り巡って直近では15年くらい、OLをやった。
毎日スーツていうわけでは無かったけれど、人前に出るカチッとした服装を心がけつつ、足元はぺったんこ靴の日も稀にあったけど、だいたい毎日3〜8cmくらいのヒールを履いていた。
ヒール歴が長くなると、自分の脚が一番キレイに見えるヒールの高さもわかるし(わたしの場合は7cm)、わたしは元々背が高いんだけど、ヒールを履くとさらにノッポになって、社内でも営業先でも「あっ、あの背の高い人ね!」て覚えてもらえるようなこともあって、結構いい事づくめだなヒールって♡OLも捨てたもんじゃないなー♡ていう毎日だった。
とは言え、ヒールダコをのぞけば、の話だけど。
長い間ヒールを履き続けていると、外反母趾になったり、ヒールダコがいくつも出来て足も疲れやすくなって浮腫んでメディキュットは必需品だったし、月1のタコケアも美容室に通うくらいマストだった。
その、わたしの15年の汗と涙の詰まったOL生活を体現していたヒールダコ(大げさ)とおさらば出来たわけだよ。
前職を辞めてから、マジで一回もヒールを履いていない。毎日スニーカーかUGG、ごくたまにフラットシューズ。
靴が変われば足裏が変わるとはよく耳にするけど、本当だったんだなあ。
足裏がつるつるになって人様の目に触れても問題ないレベルになったことは、とても嬉しい。なによりも足が痛くないって快適すぎる!
会社を辞めなかったらもたらされなかった効果に違いない。
でも、わたしのキャリアが詰まった勲章のような(大げさ)ヒールダコが消えて、ちょっとさみしい感もあるのが正直なところ。
もうこのまま専業主婦でもいいなあ、夫と犬とわたしの平和で安心に包まれた生活、と思う日もあればヒールでカツカツ仕事をしていた、ストレスもあるけど刺激的だった日々も懐かしい。
こういうとき、二者択一な思考に陥りやすいけど、どちらかだけを取る必要はないと思う。
どっちかを諦める必要はなくて、どっちの幸せも感じられるような働き方を見つければいい。
最後のOL生活のとき、ボーナスが出たら買おうと思っていた靴があった。PELLICOのヒール靴だ。
今まで靴は消耗品、出来るだけ疲れない、コスパのいいヒールを選んでいた。(特にマルイのラクチンパンプスシリーズは1万円くらいで、靴擦れも起きず走れた!)
PELLICOはお手入れして長く履ける、比較的走れるヒールだと聞いていたし、年上の素敵だなーて思う女性が身につけていることが多かったので、1足5万くらいでわたしにとっては高価な憧れの靴だった。
40歳になる年に絶対買おうと決めていたから、もし会社を辞めなかったら今頃、PELLICOを履いて働いていたはず。
でも、いつか絶対買おう。
どうなるかはわからないけれど、PELLICOをカツカツ言わせて働く日が来ますように。
その日に早く近づけますように。
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