46. 失敗やコンプレックスが最強の武器となる仕事

キャリアカウンセラーという仕事は誰もがなれるというわけではないけれど、ひとりひとりが持っている過去の苦しい経験やコンプレックスを活かし、他の誰かを助ける可能性があるとても素晴らしい仕事だと感じています。

ここからしばし自分語りをしますので（笑）ご興味のある方だけお読みください。

27年間、コンプレックスの塊だった

THE空気の読めない子どもだった私は小学校時代に不登校を経験しました。
中学、高校、大学と特に勉強ができたわけでもなく、輝かしい実績を残したわけでもなく。
新卒の就活時は自分が会社員になるイメージが湧かないからといって、超氷河期時代にも関わらず大学4年生で留学し、帰国して案の定就職なんてできるわけもなく、フリーターとしてキャリアをスタートさせました。
20代前半でブラック企業に入ってしまい、ストレスで激痩せ、その後やりたいこともわからず1年くらいごとに転職を繰り返し、もう書いてて嫌になってきましたけど（笑）何一つ誇れることがない20代を過ごしました。

そんなわたしに転機が訪れたのは27歳のとき。
自分で仕事探しをするとロクなことがないと、派遣会社へ登録に行きました。
すぐその場で仕事を紹介され、なんと翌日に仕事が決まりました。
大学を卒業して5年間ずっと悩んでいたのに、たった2日で目の前の霧が晴れて光が見えました。

この時感じた気持ちが原動力となり、その後人材派遣会社へ転職しました。

28歳〜現在まで　失敗、挫折、目白押し

人材派遣会社では、過去の自分のようにキャリアで悩める人を一人でもこの世から減らす！という強い使命感（を一人勝手に感じながら笑）で働いていました。
これは今でも私の信念の一つでもあるのですが、誰にでもハマる仕事は存在していて、仕事で悩んでいる人はそういう仕事にまだ出会えていない、見つけられていないだけ、当時の私はそれを私が見つける！くらいに思っていました。（若いから熱かったね）

実体験がある分、悩んでいる人の気持ちが手に取るようにわかったし、だからこそマッチングの精度も割と高かったと思います。やればやるほど成果が出て、やりたいこと＝自分の得意なこと、でした。（派遣会社時代の11年間、成績は良かった）

その後、30代前半で結婚し、子どもが欲しくて不妊治療に突入。
今ほど不妊治療に理解がある時期でもなかったので、フルタイム・終電までの仕事と並行して治療していました。今思い返すとよくやってたなと思うのですが、会社のトイレで注射を打ったり、突発的な遅刻・早退・欠勤があって、常に周りに謝り倒しながら働き、相談できる人もおらず、とにかく苦しい3年間でした。

すっかり疲れてしまった私は、働き方を変えるべく30代後半で転職。
社員が何万人もいる大手企業からスタートアップへのキャリアチェンジ期到来です。

大手企業からスタートアップへの転職はかなり勇気が入りました。収入や安定性とかね。地味に辛かったのは親からの反対。「せっかく入った大きな会社をなぜ辞めるの！？そんな良い会社、もう入れないよ！」とか。

周りからは「（大手企業を辞めるなんて）もったいないよ」「働き方変えたい？在宅勤務？エンジニアやデザイナーでもないのに？」などと言われました。自分でも転職しないほうが良い理由がたくさん思い浮かぶのに、それでも当時の会社にステイしよう！と思えないということは、結局私は新しいチャレンジがしたいんだな、と考えて思い切って転職に踏み切りました。

その後、リモート求人を扱うエージェントの立ち上げに参画し、世の中の新しい働き方に触れ、さらに自分自身もフルリモートで働こうとフルリモートの派遣事業へ携わり、さらにご縁がご縁を呼んでミートキャリアへジョインすることに。（合間に全てを見失って、専業主婦として生きていこう！と思いながら耐えきれず半年で挫折した経験もあります笑）

過去はすべて回収

やりたいことがわからず悶々としながら職を転々としたこと、やっと見つけたやりがいを持てる仕事もライフイベント絡みで苦しくなってしまったこと、30代後半から無謀と言われながらも大手からスタートアップへ転職したこと、フルタイム・正社員・出社型の働き方から複業・フルリモートへと働き方を変えてきたこと。

これらの実体験があるからこそ、過去の自分と同じようなことで悩んでいる人へアドバイスできることがあります。

私が働いているミートキャリアでは、求人紹介前提ではない、ライフ×ワークについてのキャリア相談サービスを行っていますが、総勢約60名のキャリアサポーター（カウンセラー）が所属しています。

過去に何かしら悩んだ経験があり、その経験がきっかけでキャリアサポーター（カウンセラー）になったという人がほとんどです。

キャリアカウンセラーになりたいという背景には負や不があったから、という人が多い。
自分が就職や転職で苦労した、ライフイベント絡みで仕事をやめた、諦めた、やりたいことが見つけられずに苦しかった、とか。それでも前に進み続けた結果、負や不を解消した経験があって

— あや@ミートキャリア (@n_is_hi) October 29, 2021

そして私自身、失敗、挫折、コンプレックスだらけだった過去の経験が、今の私のキャリアカウンセラーという仕事において「最強の武器」になっています。

過去の経験が他の誰かを助ける可能性

転職回数が多い、逆に新卒から1社でずっと働いていることで井の中の蛙感がある、育児、介護、自身や家族の病気と仕事の両立ができずに退職を余儀なくされた、上司に恵まれず悶々と悩んだ、古い体質・社風の会社で働いていた、スキルアップや収入アップを狙ってキャリアチェンジしたものの、こんなはずじゃなかったと後悔した、正社員から思い切ってフリーランスへ転身したのにうまくいかなかった、など。

自分の失敗や過去の経験が未来の誰かを助けたり、救ったりする可能性があるとしたら、何かしてみたいと思いますか？

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