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同音違語- にわにはにわにわとりが・・①

こんにちは。

先日のこと、おもむろに息子が申すには。
「富士山とか阿蘇山とか、どうしてみんな山に『さん』が付くんだろうね?」

嫌な予感しかない(笑)。

私:「・・・『山』の『さん』が付いてるんでしょ?」
息子:「あー、そうか。」
私:「・・・衝撃(心の声)。」

まさか
「なぜ『やま』に敬称の『〜さん』がついてるのかな」という疑問なのでしょうか( ̄▽ ̄;)。
聞く気も失せましたが。

同音異義語の勘違い、ここまで酷いのはなかなかとしても、今日はそんな、同音異議語について書こうと思います。

日本語だと
橋・端・箸
意思・石・医師
式・四季
などが思い浮かびますが、このように音が同じで意味が異なるものが同音異義語です。

ちなみに
同音異義語が最も多い単語は「こうしょう」で、その数なんと48もあるそうです。
交渉・考証・高尚・鉱床・・・


もちろん、ドイツ語にも同音異義語は多々あります。
https://de.wiktionary.org/wiki/Verzeichnis:Deutsch/Homophone

例えば
Rad(名詞:車輪)・Rat(名詞:助言)
Wahl(名詞:選択)・Wal(名詞:鯨)
のように名詞で揃う場合もあれば、

また

Bad(名詞:湯浴み・水浴び)・bat(動詞:お願いするの過去形)
Stadt(名詞:街)・statt(前置詞:〜の代わりに)
のように品詞が異なったり、動詞の活用形まで含めると、実にたくさんの同音異義語があります。

さて、
ここからが今日の本題です。
今回は、ドイツ語の名詞に限って同音異義語を見ていきたいと思います。

何故ならドイツ語の同音異義語、
das Rad(車輪)とder Rat(助言)
ではそれぞれの名詞の性が異なり、
また複数形も
die Räder(車輪の複数形)とdie Rate(助言の複数形)
とそれぞれに違う形を取るため、面倒で複雑面白いからです。

では早速いくつか例を挙げてみましょう。

  1. 性・複数形ともに異なるもの
    Der Schild(盾:複数形die Schilde)
    Das Schild(看板:複数形die Schilder)
    Der Band(巻:複数形die Bände)
    Das Band(テープ:複数形die Bänder)
    Die Band(ミュージックバンド:複数形die Bands)
    Das Steuer(舵:単複同型)
    Die Steuer(税:複数形die Steuern)
    Der Kristal(石英・水晶:複数形die Kristalle)
    Das Kristal(ガラス:単数形のみ)
    Der Diamant(ダイヤモンド:複数形die Diamanten)
    Die Diamant(文字フォント種類の名前:単数形のみ)

  2. 複数形のみ異なるもの
    Die Bank(ベンチ:複数形die Bänke、 銀行:複数形die Banken)
    Der Strauß(花束:複数形die Sträuße・ダチョウ:複数形die Strauße)

  3. 性のみ異なるもの
    Der See(湖:複数形die Seen)
    Die See(海:複数形die Seen)

  4. 性・複数形ともに同じもの
    Der Flügel(グランドピアノ・翼)単複同型
    Der Hahn(蛇口・雄鶏)複数形:die Hähne

どれも、意外と日常に頻出する単語であることが悩ましいところです。

次回は、同音異義語を使ったドイツ語版ダジャレ、ジョークのようなものをご紹介しようと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。



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