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同音違語- にわにはにわにわとりが・・②

こんにちは。

今回も前回に続いての言葉遊びですので、気軽にご覧いただけたらと思います。

さて、言葉遊びには、同音異義語、似た音や韻を踏む、音節の置換、繰り返しなど様々な形がありますが、これらを使ったドイツ語のダジャレを見ていこうと思います。

ただ。。

私の主観に過ぎないのですが、この類の言葉遊びで、

すごく面白いな🤣

というものがあまりないような気がしています(汗)。

というのも、日本語でもダジャレってそんなに面白いものでもないし、むしろこの手の言葉遊びなら、ひらがな、カタカナ、漢字と3種類の文字を用いることで、遊べるフィールドが広がり、よりバラエティに富むものを創作出来る日本語の方が、それでも面白いと思うからです^ ^。

若い頃、ドイツ各地を周って早口言葉とジョークを集めるという課題に取り組んだ時期があります。これはかなり真剣に大真面目に取り組んでいたのですが、実際に各地で集めて面白かったと思うものは、小話(アネクトード)の類でした。これは言語そのものの要素が大きく作用するような今回のテーマとはまた異なるものので、また別の機会に譲ろうと思います。

まず初めに、音が同じで2重の意味を持つ言葉に関するものの例。

Mädchen: Ich helfe meiner Freundin beim umziehen.(女の子:友達の引っ越しを手伝うわ)Mutter: Und was zieht sie an?(それでお友達は何を着るの?)→引っ越しと着替えが同音異義語絵あることから勘違いが生まれています。

A:Warum haben Fische Schuppen? (A:魚にはなぜ鱗があるの?)B:Damit sie ihre Fahrräder unterstellen können.(B:自転車を置いておくためよ)→鱗と納屋が同音異義語で、さらに魚には『魚さん』という名字があることを受けて、Bの人称代名詞で受けているsieは「魚」ではなくて「魚家の人々」を指しています。

Ein kleiner Junge zu einer älteren Dame: Nein, meine Mutti zieht mich nicht groß, ich wachse schon von ganz alleine. 少年がおばあさんに「違うよ、お母さんが僕を伸ばしたんじゃなくて、僕、自然に大きくなったんだよ」→「育てる」ことを「大きく伸ばす」と言う言い方で表現するこを知らない男の子の言葉です。

Fritzchen geht auf dem Markt umher. Dann hört er den Verkäufer rufen.
Verkäufer: Heiße Würstchen! Heiße Würstchen!
Sofort rennt Fritzchen zu ihm hin: "Angenehm, heiße Fritzchen."
フリッツヒェンが市場をぶらぶら歩いている。そこへ市場の売り子の呼び声が聞こえてくる「熱いソーセージ、熱いソーセージ!」するとフリッツヒェンは彼のところへ走って行って「よろしく、フリッツヒェンです」。→熱いという意味の形容詞と、名乗ると言う意味の動詞の人称変化した形が同音異義語です。そこで、「熱いソーセージ!」を「私はソーセージと申します」と聞き違えたフリッツヒェンが、(実際にWurst、ソーセージという苗字が存在するだけに)駆けて行って自らも自己紹介するという行動に出るため、会話が噛み合いません。このフリッツヒェンどいうキャラクターは笑い話に登場するお決まりの人物です。日本で言うところの、落語に出てくる与太郎みたいな役回りですね。

長くなったので、次回は音節がバラバラで音が同じものをいくつか書こうと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございました。


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