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なんか変

Hallo, Guten Tag!

自分の中に感じる矛盾。
大人は誰でも自分の中にある矛盾、社会にある矛盾に気づいている思いますが、子供が最初に「矛盾」に気づくのはいつ頃なのでしょうか。

目の前のおやつをまだ食べてはいけないと言われるときの、
「食べたい」と「まだいけない」の2つの気持ちの中で?

それとも

「あ、母さん昨日と違うこと言ってる。」
「あ、母さん言っていることとやっていること違う。」と思うときの(汗)、

周囲の大人の中に見つけた「?」の中に?

今日はそんな矛盾を隠せない大人のためのドイツ語について書こうと思います。

辛楽しい

これは私が、ヨーロッパで出張ばかりしていて朝起きて自分がどの国にいるのかもわからないような生活を送っていた頃に使っていた造語です。

このように矛盾する言葉を繋げてみると、「受け手に強い違和感を与え」「言及している内容への興味を誘引したりする」ことができるらしいのですが、一方で

一瞬、「深い意味や含蓄のある」ように見えるが内容が全く伴わない、ということもあるのだとか(笑)。

自分でも名詞や形容詞を使ってどんどん造語出来そうですね。

さて、ドイツ語のそれも一見含蓄がありそうに見えて、ナンセンスなものが多かったりするのでしょうか。日常的に使われている矛盾するようなドイツ語の言葉の中には、例えばこんなものがあります。

"Bittersüß" 
苦いbitter

甘いsüß
→ 甘くて苦いのは、初恋の味。
味覚表現にも使えますが、痛みと美しさを伴う感情を表す時に使うことが多いです。

"Offenes Geheimnis" 
開けっぴろげoffen

秘密Geheimnis
→ オープンな秘密は、公然の秘密。日本語と同じですね。

"Leergut" 
空(から)leer

価値が有るもの Gut
→空なのに価値の有るものと言えば,
リサイクル可能な空容器。

日本語でも、

マイナス成長
バーチャルリアリティ
小さな巨人, etc.

数えればキリがないほど出てきますね。

Oxymoron

日本語ではこのように矛盾する2語をくっつけて表現することを、撞着(どうちゃく)語法と言いますが、これはギリシャ語由来のオクシモロンとも呼ばれる、表現を豊かにしてくれるオモシロ便利技法のことです。

昔から日本に伝えられてきたオモシロ技法もあるようです。
一部だけなら聞いたことの多い人もいるのではないでしょうか。

どんより曇った日本晴れ
今日は夜から朝だった
生まれたばかりの婆さんが
八十五、六の孫連れて
トコトコトコトコ走ってた
海から崖へ落っこちて
見てない人が発見し
急いでノロノロ通報した
一人の警官がぞろぞろと
曲がった道をまっすぐに
前へ前へとバックした


最後にオモシロ技法、オクシモロンの名を冠したUVERworldの「OXYMORON」をどーぞ。


今日のドイツ語
langsam
- ゆっくり
sich beeilen
- 急ぐ
Widerspruch
- 矛盾

So, ich muss mich langsam beeilen:)

今日も最後まで読んで下さりありがとうございました。


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