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座れる小売店

座り話、立ち話の話です。

お買い物に行こうと思い、様々な店舗を回ります。
その時に店内で座る経験ってほとんどありません。

洋服、雑貨、家具...
見て回りつつ、疲れてきたらカフェで休憩する。
この流れがほとんどではないでしょうか。

馴染みのお店に行った時、スタッフもこちらも話すのが楽しくてつい長居してしまうことがあります。
確かに楽しいのですが、ずっと立ちっぱなし、荷物持ちっぱなしでは疲れてしまうんですよね。

スタッフの立場から見ても、鞄や他店で購入したショッパーなどの荷物を抱えたままにしておくのはあまり良いとは言えません。

カフェや美容院が居心地良く感じるのは”座るという行為”が大きく関わっているのではと思います。
座ると筋肉の緊張も解けますし、すぐに退店しなくて良い空気になるからですかね?


bar bossa 林 伸次さんも今後は「そこに人がいて、話を聞いてくれる飲食店」が必要になってくるのではと仰っていましたが、これは小売にも言えることだと思います。


僕のようなバーテンダーは「人の話を聞く」というのが仕事ですが、「人の話を聞くという職業」が、これから必要とされると思うんですね。こればっかりは「ロボットに聞いてもらう」のではなく、「人間に聞いて欲しい」とみんな思うはずですよね。


身につけるもの、外見に直接関わってくるものこそ、話ながらゆっくり決めていきたいと思いませんか。

コロナの自粛以降、生き方や働き方を考え直す機会も増え、自分はどうやって生きていくのかがキーワードになってきそうです。
さらに、どうやって生きるかが決まるとそれに合わせて生活用品、洋服の選択肢も定まってきます。

ちなみに僕の人生のテーマの1つは「上品」です。
なので身に着けるものもこれは上品であるかどうかを基準にして、そこから外れるものは買わないようになってきました。

ものが定まってくるということは、それを買う手段や店舗も定まってくるということです。

僕たち側(店舗側)からすると、せっかく選んで頂いたのだから心地良い時間を過ごしてほしいです。
そして対話を通して、ファンになりたい。

そのためには立ち話よりも座ってゆっくり商品を見て楽しんでいただきたい。
めがねなので試着のたびに立つ必要も無いですしね。

これからもっと座れる小売店が増えて、心地良い買い物ができるお店が増えてくるといいなあ。

めがね舎ストライクではカウンターメインのめがね屋です。
まずは座ってもらっています、ドリンクもお出ししています。
ゆっくりお話をしましょう!


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