スローシャッターの作例と応用
スローシャッターとはシャッタースピードを遅くして撮影することです。
暗所でも長い時間露光すれば、センサーが光を沢山受けられるので明るい写真になります。
下の写真左は昼間のようですが右の写真同様に夜の写真です、シャッタースピードを遅くして(15秒)にして撮影すると昼間のようになりました。
こちらの写真は野辺山高原の星空を30秒露光で撮影。月もない闇夜だったこと、遠くの星と近くのコスモス両方にピントを合わせるためF8まで絞ったため、星空も暗めです。写真クリックで拡大すると星が見えてきます。コスモスはストロボを発光させて照らしました
川の流れをスローシャッターで捉えてみます。上の写真がシャッタースピード1/500秒、下がシャッタースピート1秒の露光です。同じ明るさになるように、絞りとiso感度を変えて調整しています。かなり表現が変わります。
このように、同じ場所、時間、構図でも表現に変化をもたせれます。
次に紹介するのが光跡写真です。
実はこの写真は19枚の写真を比較明合成でphotoshopで重ねてあります。
比較明合成とは写真を重ねて、明るい部分を反映させる描画モードです。
すると全ての写真の明るい部分だけを合成し、上のような写真になります。
無料ソフトのGIMPでも出来ますので、ぜひ挑戦してみては?
それぞれ撮影した画像はiso250(感度) ss6”(秒)F22(絞り)で撮影。6秒間の間に車の動いたヘッドライト、テールライトが光の線として撮影できます。
この写真は歩道橋の上から撮影したのですが、下を大型トラックが通過するたびに歩道橋自体が揺れて、三脚にカメラを置いたのですが、背景のビル群がブレてしまいう写真が何枚もありました。
そんなときは下の画像のように拾いたい光の線を残してブレている部分を消してから、比較明合成すると、ブレた部分は反映されなくなります。
この不要な部分を消して合成するテクニックは、例えば蛍の撮影をして合成する時に、不意に車が通過して、ヘッドライトが写り込んだり、ヘッドライトに背景が照らされてしまった時にも使えます。
最後に、スローシャッターを使うための最強の武器をご紹介します。
それは可変NDフィルター!
周りのフレームを回すことにより自光の量をND2(1/2)からND400(1/400)まで変えることが出来ます。(光の量を1/2~1/400まで可変)
いかがでしたでしょうか?この他にもスローシャッターの表現はありますし、みなさんの表現方法を広げる一助となれば嬉しいです。