片想いの先にあるもの
好きな人と付き合ってもし別れたら、自分の人生からその人は消えてしまう。それが嫌だから、それなら付き合わないで今の関係のままの方がいでしょ?
カフェで待ち合わせをしていたらそんな会話が聞こえてきた。
確かに二度と会えなくなるリスクもあるけど、付き合いたいほど好きな人とずっと友達のままで、いつかその人に自分以外の恋人ができるのを見るのもつらい。
片想いをしていて、今、仲が良ければいいほど関係が悪い方に転がることが不安でたまらなくなる。
そんな気持ちに私も心当たりがあるけど、少し大人になった今思い返すと、それでも関係を変えていくことがその後の関係を続けていくためには不可欠だと思う。
どんな関係性にも永遠に変わらないものはなくて、昔から仲が良い友達同士だとしてもその時々で関係性を変えながら仲の良さを維持している。
片想いを片想いのまま消してしまったことが何度かある身としては、関係性を変える行動を起こせばよかったと思う。
片想いのまま終わらなかった気持ちは形が変わってもはっきり残るし、通りすぎて何年も経つとそこでも形を変えてもう一度関係を築けたりもする。そんな関係も案外居心地がいい。
心にしまったまま消えてしまった気持ちは、あったかどうかも分からなくなってしまう。
友達や好きな人だけでなく、誰に対しても自分の気持ちを必要以上に隠さない方が人間関係は心地よい方向に転がる気がする。
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