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#取材

24時間365日臨戦態勢 NHK社会部災害担当デスクを突き動かす“おまえの原点は何だ?”

「あっ揺れた…地震!」 「この大雨いつまで続くのか…大丈夫だろうか」 そんな時、すぐにNHKをつけて情報確認をする方もいらっしゃると思います。 NHKの報道の根幹のひとつは、間違いなく災害時の報道です。 初任地に赴任したNHKの新人職員。 職種問わず、まずたたき込まれるのが災害報道への心構えと行動です。 大きな揺れを感じたら、呼び出される前に出勤。大雨や台風の時は、気象台や各市町村、警察・消防と連絡を取り合って情報収集。 技術チームはいち早く中継態勢を組みます。

「不都合な真実」を暴くため、彼女はシベリアに飛んだ。疾走600キロ、ついに遺体が埋められた場所に…

まずい、間に合わない。どうしよう。 その日、私は初めて訪れたシベリアで、荒野の中をとばす車の中にいた。 7月なのに、寒い。登山用の防寒着を着ているのに、肌にまで寒さがしみこんでくるようだ。でも、それはまだいい。 車がとんでもなく揺れる。道があったとしても、舗装されていないのだ。1つ数キロある撮影用の機材が、幾度となく跳ね上がる。まるで体全体に強い重力がかかっているようで、特にお尻が痛い。もうだめ。ワゴン車の座席に寝転がってしまった。 これまでの記者人生、岡山でサツ回りを

消えてしまった文字が教えてくれたこと

テレビの生中継にハプニングはつきものだ。 笑ってすまされることもある。 だが私の場合、職場を離れるきっかけとなった。 モニターの文字が消えたその日、私は政治部の記者として生中継に臨んでいた。与野党攻防の局面を伝えるためだ。 国会記者会館の簡易なスタジオにはプロンプターというモニター画面がある。記者は、目の前の画面に映った原稿を読み上げていけばいい。便利な道具だ。 2分程度の短い原稿。政治部に配属されて丸9年。すでに中堅記者になっていた私にとっては、難なくこなせる仕事のは

「好き」を追い続けると、世紀のスクープに出くわすこともある。どこへ飛ぶのか“ちょうちょ記者”

幼少期に出会った1頭のモンシロチョウが導いた憧れの地、ブータンの秘境。NHKの報道現場で好きなことを追い続けて20年、変わり種と言われながら40半ばの今も新たな情熱と興奮が止まらない。そんな私の「取材ノート」をご覧ください。 鉄道少年が「チョウ」と衝撃の出会いはじめまして斎藤基樹といいます。チョウが好きでこれまでの人生をチョウと過ごしてきました。 子どものころは駅近くの小さなアパートに暮らし、毎日母親にせがんでは線路沿いの金網にへばりついて電車を見るのが好きな鉄道少年でし

NHK公式 「取材ノート」、はじめます

はじめまして、「NHK 取材ノート編集部」です。 ご覧いただきありがとうございます! このたびNHKの報道の記者を中心に「公式note」を立ち上げることになりました。 キャッチコピーは「取材ノート、ひろげます」 この記事は「NHK 取材ノート編集部」の最初のページです。 まず私たちがなぜ「note」を立ち上げたのか、どんな場所にしていきたいのか。「取材ノート、ひろげます」というコンセプトに込めた思いとともに、お話します。 どうしてNHKの記者たちが「note」を?編