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私の原点

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NHKの取材者たちの「原点」はどこに?ルーツを語った記事のマガジンです。
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#チョウ

「好き」を追い続けると、世紀のスクープに出くわすこともある。どこへ飛ぶのか“ちょうちょ記者”

幼少期に出会った1頭のモンシロチョウが導いた憧れの地、ブータンの秘境。NHKの報道現場で好きなことを追い続けて20年、変わり種と言われながら40半ばの今も新たな情熱と興奮が止まらない。そんな私の「取材ノート」をご覧ください。 鉄道少年が「チョウ」と衝撃の出会いはじめまして斎藤基樹といいます。チョウが好きでこれまでの人生をチョウと過ごしてきました。 子どものころは駅近くの小さなアパートに暮らし、毎日母親にせがんでは線路沿いの金網にへばりついて電車を見るのが好きな鉄道少年でし

ちょうちょ記者、ついに”貴婦人”ブータンシボリアゲハと遭遇したけど「おまえが叫ぶな!」

幼少期からチョウを追いかけてひょんなことからNHKの記者になり、取材でつかんだ「幻のブータンシボリアゲハ」の生息情報に、興奮した勢いで専門家による調査隊を自ら結成。周囲のありがたい手助けでついにブータンに降り立ったという、はい、斎藤基樹です。 (前編の記事はこちらです) 8月4日 みんなそろって首都出発!2011年7月に羽田を発ち、ブータンに到着してからの数日は関係機関との取材交渉に追われました。というのもブータンシボリアゲハが生息するとみられる谷は中国やインドとの国境近

羽ばたけブータンシボリアゲハ!「好き」を追い続ける記者の夢とともに

ブータンの秘境探検の末に幻の「ブータンシボリアゲハ」をついに発見した調査隊と斎藤記者。次のミッションは幻のチョウの保護につなげるための、生態の解明だ。許された滞在期間は残りわずかしかない。 前編、中編の記事はこちらをご覧ください。 はいこちら、斎藤です。成虫の確認に成功した調査隊の次のミッションは、幻のチョウの生態を解明することです。具体的には、 ・ブータンシボリアゲハの「卵」を確認する。 ・「ウマノスズクサ」に産卵するかどうかを確かめる。 古希にもなる原田基弘隊長は