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#生理の話ってしにくい

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みなさんは「生理」について、周りの人たちと話したことがありますか?  からだが女性の人であれば、誰もがなんだかんだと振り回されている。 なのに、なぜかとーっても話しにくい。 … もっと読む
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#テレビ

NHKの中の人たちが、生理の話、書いてみます。【#生理の話ってしにくい】

こんにちは。NHK広報局です。 突然ですが、みなさんは「生理」について、周りの人たちと話したことがありますか? からだが女性の人であれば、痛みや不調に個人差はあれど、誰もがなんだかんだと振り回されている「生理」。 なのに、なぜか「生理」については、とーっても話しにくい。 そして話しにくいことが、職場や家庭、学校生活の中でのトラブルにつながることもあります。 もっとオープンに話せたらいいんじゃないか?というわけで、これから、NHKでさまざまな仕事をしている職員が「#生理

意地でも「生理」と言わなかった私が、言い始めてみた理由【#生理の話ってしにくい】

初めまして、二階堂はるかと言います。報道番組のディレクターとして約10年、テレビ業界で働いてきました。 これまで私は、職場で「生理」という言葉を積極的に口にすることは、ほとんどありませんでした。男性が大半を占めるこの業界(最近は変わりつつありますが)、「生理」という言葉を口にした瞬間、周囲が若干“気まずい”雰囲気になったことを何度か経験したからです。 また、そうした周囲の“意外な”反応を見たり、感じたりすることがどことなくつらかったからです。でもここ最近、自分の気持ちが変

生理用ナプキンとおりものシートを間違えてしまった私が考えた、‟共感”の大切さ【#生理の話ってしにくい】

はじめまして、森内と申します。デザイナーとしてNHKに入局後、紅白歌合戦の舞台美術やドキュメンタリー番組のCG演出に携わってきました。 ▼かつての仕事「鶴ヶ城プロジェクションマッピング」▼ おととしからコンテンツ制作の部署に異動。SNSや先端技術を活用した番組の開発に関わっていた中で、生まれたのが、特集ドラマ「雨の日」です。 この「雨の日」というドラマは、同僚の女性職員が集まって、今、社会の中で課題とされているジェンダーギャップや生理について当事者の女性以外に知ら

いくら“勉強”したってわからないことの方が多い。でも…【#生理の話ってしにくい】

「視聴者コミュニケーション推進室」という部署で仕事をしている川上雄三と申します。 視聴者の皆様に「NHKは必要だ」と思っていただけるような施策を考える部署で、主に若い人向けのイベントなどの開発を担当しています。 今年の夏までは報道番組を担当するディレクターとして仕事をしており、最近よく耳にするようになった「生理の貧困」を取り上げた「クローズアップ現代+」を制作しました。 もともとジェンダー問題に興味があったのもあって、制作チームに入りましたが、メインで番組制作に携わっ

生理は、タブーではなくプライバシー。ないことにしないで、みんなで考える社会にしたい【#生理の話ってしにくい】

「前岡さん、生理について記事を書いてみない?」 名古屋局2年目、報道カメラマンの前岡です。 初任地であるここ名古屋で、毎日さまざまな取材に励んでいます。 9月中旬、たびたび仕事の相談をしていたカメラマンの先輩から、冒頭のお誘いがありました。 生理の貧困や性暴力など、女性の権利・尊厳に関する話題が頻繁に取り上げられている昨今。 自分も当事者として何か関わることができないかと思っていたさなかのお誘いに、即答で「やります!」と返信しました。 その後送られてきたテーマ

「生理」を察することができなかった僕にできること【#生理の話ってしにくい】

「一歩間違えば、セクハラと言われる。そういう恐怖があるから仕方ない」。 僕は、心の中で、そんな言い訳を繰り返してきたのだと思う。「#生理の話ってしにくい」の記事を読みながら、見て見ぬふりすらもできていない、何も察していない自分を反すうしていた。 ディレクターになって10年目、取材でも、ロケでも、編集でも、女性とは何度もチームを組んできた。女性には月に一度、生理があることは知識として知っている。できることならしんどい部分はカバーしたいとも思ってきたし、ほんのちょっとでも体

コムアイさん&工藤遥さんに聞いてみた【#生理の話ってしにくい】

常日頃から、ジェンダーについて考えているというコムアイさん、子どものころから女の子と男の子が分けられることに違和感を覚えていたという工藤遥さん。 まだまだ語られることの少ない「生理」を、雨の日になぞらえて物語る、特集ドラマ「雨の日」(11月3日(水・祝)総合テレビ夜10時~)に出演されます。 お二人に、「生理」や「ジェンダー」について考えていることを聞いてみました。 コムアイさんが語る「生理」日本のジェンダーギャップってすごく開いているし、男女の格差もまだ大きくて、しか

「雨の日」もいいね!といえる時代へ【#生理の話ってしにくい】

ーーーーーーーーーーー 「ちょっといいですか…」 部下からのこの言葉は、身構えワードの一つです。今回のnoteへの寄稿も、この一言からでした。 …申し遅れました。広報局の西入と申します。みなさんとNHKの橋渡しを進め、NHKを身近に感じてもらいたいと模索を続けている56歳です。 男性管理職の立場から「生理」に関する話を書いて欲しいと部下(女性)たちに持ち掛けられ、退路を断たれて(?)引き受けました。 しかし即、行き詰まりました。困った時には、基本に立ち返るのが一番

32歳男、生理用ナプキンを買う【#生理の話ってしにくい】

ーーーーーーーーーーー 生理用品、俺が買って変じゃないかな。 娘が生理になったとき、自分に何ができるだろう。 彼女が生理痛で苦しんでる、どうしよう。 この記事の主人公は3人の男性記者。 それぞれの体験をきっかけに、生理のこと、そして大切な人の体のこと、ほんの少し立ち止まって考えてみました。 32歳、初めての… 「きゃー!」 とある5月の昼下がりのことでした。 在宅勤務中だった私(國仲)の妻が突然、悲鳴をあげました。 生まれてから32年、生理用品なんて一度も買ったこと

生理が軽い私は、重い人のつらさを想像できていなかった【#生理の話ってしにくい】

ーーーーーーーーーーー 私はいま、49歳。NHKで報道カメラマンとして働いています。 この数年、頭痛が出てきたり、生理の日数や経血量が変化したりしてきて、「そろそろ更年期?」というような不調を感じています。 一方で若いころは生理の不調はほとんどなく、仕事への影響もありませんでした。 さらに、“男性社会”に入って働くには、既存の環境に自分を合わせることが当然だと思っていたので… 「生理の痛みは当たり前」「我慢して働く」という職場の環境を変えるという発想を持っていませんで

男性上司には「生理」ではなく「毎月の体調の変化」と伝えるのが当然だと…【#生理の話ってしにくい】

ーーーーーーーーーーー NHKで営業職を担当して13年目になるМと申します。 生理の話ってしにくい… と感じたことも、考えたことすらもなかったというのが私の本音です。 今回のお題をきっかけに職場や仕事のことを振り返ってみたら、いろんなことを思い出しました。 男性上司に「生理」という言葉を言えなかったこと、 “男性社会”な職場では、生理による不調を相談したいと「悩むことすらなかった」こと、 NHKについてご理解いただくための資料作りの中で、キャラクターの性別を巡って議論し

カメラは重い。生理はもっと重い。でも「ガマンしなくていいんだよ」って叫びたい【#生理の話ってしにくい】

ーーーーーーーーーーー 山口局2年目。報道カメラマンの田中です。 取材先の方に「珍しい!女性のカメラマンだ」と言われることも多く、まだまだ”カメラマン=男”というイメージが強い職種の一つだと思います。 実際に、カメラは8.7kg、カメラを立てる三脚は8.4kgとどちらも重く、体力勝負の仕事で大変なこともあります。 特に働き始めて大変だと感じたのは”生理”です。 不規則な働き方のためか、会社に入ってからどんどん生理が重くなっていきました。 しかし、山口局のカメラマンは

「生理の貧困」男にできることは?クロ現+キャスターが考え続けた1か月

クローズアップ現代+キャスターの井上裕貴です。 経済的な理由などで生理用品を購入したり、入手したりすることができない「生理の貧困」。4月6日に放送した「クローズアップ現代+」は、SNSなどを中心に大きな反響を呼びました。 女性ディレクターや記者中心に立ち上がった取材チームに、私が合流したのは3月初め。資料を読んだり、取材チームと議論したりしながら、男性としてこの問題にどう向き合えばいいのか、解決のためにできることはあるのか、考え続けた1か月でした。 最初は正直、身構えたそ