【放送部の思い出1】放送部?放送委員会じゃなくて?
説明の難しい部活だ
「何部だった?」と聞かれると、私はいつも「うーん」と唸る。
テニスとか
野球とか
サッカーとか
運動部ではない。文化部だった。
じゃあ吹奏楽部?科学部?美術部?
いや、違う。
少しため息混じりに
「放送部だよ」と私は返すのだ。
さて、「放送部」という世界をあなたはご存知だろうか。
多分知らない人が大多数だし、知っていても放送委員会がいいところじゃないだろうか。
「朝の読書をしてください」「お昼休みです」「生徒は全員下校してください」などなど、毎日放送室で生徒たちにこんなアナウンスをする様子がきっと頭に浮かぶだろう。
もちろんそれもやる。だが放送部はそれだけが活動ではない。「委員会」ではなく「部活動」なのだ。部活動だから一生懸命頑張る。
何を?
そりゃもちろん、大会ですよ。
NHKコンテスト
なんとこの放送部、大会があるのだ。
その大会は何種類もあるのだけれど、中でも一番大きな規模で行われるのが、NHK杯。通称Nコン。
放送業界の中でもっとも歴史や権力を持つNHKが主催する全国大会が、野球部である甲子園であり、私たち放送部員の目標なのだ。
このNコンで勝った人は、「日本一」の称号を得ることができる。
放送部という知名度の低い部活動の割に規模はかなりデカい。
なんせ、決勝戦はNHKホールで行われる。あの紅白歌合戦の会場、小林幸子と同じ舞台で己の力を発揮することになるのだ。
全国の生徒がやってくるので、席が足りない。本当に知名度の割に規模は大きいのだ。
・・・
・・・で、
そんな大きなところで何するの?
数年前私がいた放送部での思い出、そして戦いの記録、これから残していけたらと思う。
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