マスクの代わり何ができる?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200409-00000063-jij-pol

例のマスクが総額466億円だそうだ。先週だったか安部総理の会見後、ほぼネガティブの意見しかなく「たった2枚でどうする!」とか「税金の無駄遣い!」と言われていた。たしかに466億円は結構な金額だし、一般庶民からしたらほとんどの人が一生関わる事のない金額であると思う。そういう意味では「無駄使いだ!」という声が上がるのもわかる。わかるが、ここは感情抜きで本当に無駄かどうかを計算して考えてみる。

・2020年度の一般歳入が約700兆円(公債金を除く)

途方もない金額であるが、ここでピンの来た方は、なかなか数字のセンスが良いです。

・マスク2枚を全世帯配布費用466億円

これを割り返すと「日本という国の財布だと、どれくらいの無駄遣いなるか?」という事を計算する。計算はとても簡単

 466億円 ÷ 700兆円 = 0.0067%

となる。なかなかイメージし辛いが、こう考えてみる。

 ■ 財布の中に1万円は入っていたとして、どれくらいの話か?
  → 1万円 × 0.0067% = 0.6円

と計算上、1円にも満たない話をしている訳だ。また「466億円の財源を給付にまわせ!」と言う声もあるが、今話題に出ている30万円で換算してみると、

 466億円 ÷ 30万円 = 15万6千(人?世帯分?)

となる。意外と多く見えるが、日本は5千万世帯あるため0.31%にしか充当できない。こうなるともう誤差でしかない。

無論、税金であるから1円たりとも無駄にすることはまかりならんなというは分かるが、いずれにしても、計算上は誤差ですらないという事。もはや企業会計基準でも、この差は「重要性の原則」で軽く許容される。つまり前述のとおり、金額規模がデカすぎて、異次元の金額だけ踊っているのため「無駄遣い!」に直結、というのがこのマスク話の構造だろう。色々な意見があるが、教訓として、無駄使いではなくて、

 国家レベルで、466億円ぽっちじゃ、大したことできない

ってこと。ちなみにDeNA社が第3四半期に計上した減損額は508億円なんで、466億円などたいしたことない事がよくわかる。また2枚に関しても、どこが作っているか知らないが、生産能力の限界なんだろうな。まぁ、あまり細かい事を考えず国から2枚マスクをもらえるのだから、もらっておけばいいんじゃね?

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