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時間があるからこそ遊びたい。MMORPGという、こことは違う地平へ【家でじっくり遊びたいゲーム】

4月のトークテーマは「家でじっくり遊びたいゲーム」。

さて、ここで問題である。“じっくり遊ぶ”とは何ぞや。サクッと一戦やろう、空いた時間でちょっと進めるか……そういう類のものではないと判断した。

まとまった時間があればこそ遊びやすいゲーム。それは“時間がかかり”かつ“できる限り連続で遊びたい”ゲームであると、そう思うのだが如何に?

そう考えたとき、最初に思いついたのはRPGだった。俺はあまりRPGをやらない。というかできなかったのだ。なぜなら、仕事と趣味でいろいろなゲームをつまみ食いするスタイルと、まとまった時間で完走することで本来の魅力を得られるRPGは致命的に相性が悪い!

これまでどれほど多くのRPGを途中で中断し、再開した頃に話の流れがわからなくなっていたことか。何なら目標すら覚えておらず、何をやるべきかすら思い出せない。先に進めない。そして俺は勇者たる資格を失うのだ。

ということで頭を悩ませていたのだが、ふと天啓が下りた。俺が愛するもので、そして時間というリソースを激しく必要とするものがあるではないか。そう、MMORPGだ。

なお、現状はテレワークになっただけで、時間が余っているわけではないという意見は封殺しておく。だって外に出れなくて暇だ、みたいな話が嘘か誠か囁かれているではないか。つまり時間はあるのだ。タイムイズマネー。

ということで今回はMMORPGの話をしようと思う。あと昨年の「ゲームライターマガジン」の記事106本がセットになった「単行本版」が発売している。どうやら購読開始月以前の投稿はフリーでは見れないらしいので、最近購読を開始してくれた方々は、ぜひこちらも見るヨロシ。なんと480円! 安い!


今は敬遠されし、MMORPGならではのおもしろさ

ネットワークが普及した現代においてMMORPGというジャンルを、知らない人はいないと思うが、一応説明しておこう。

MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)というのは、ネットワークが普及し始めた2000年代において一大ジャンルとして名を挙げた、オンライン専用のRPGを指す。簡単に言えば、大きなワールドを用意して、不特定多数のプレイヤーが同時にアクセス。個人やパーティーを組んで冒険していく、というタイプのRPGだ。

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もはや斜陽を迎えたジャンルと言ってもいいほどに新作は出なくなっているものの、当時の輝きたるやそれはもうビッカビカで、俺を始め仮想世界に魅せられた人は少なくないのではないだろうか。

その魅力の根源は、離れた人とのコミュニケーションにあった。そう、オンライン対応のゲームがほとんどとなった今で、誰もが特別に感じることのない機能に夢中になったときがあったのだ。

俺がその輝きを見たのは、未だにサービスを続けている『ファイナルファンタジーXI(FFXI)』のβテストだった。そして真に虜となったのが、第1回でも取り上げた『Star Wars Galaxies(SWG)』だ。

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