【LIVE】ハンサムケンヤ「アムネジアの夜」

ハンサムケンヤ 初ワンマンライブ「アムネジアの夜」2014.05.30 渋谷 TSUTAYA O-nest

BGMでビートルズが流れる中、はじける系とは少し違う若者多しの客層が既に半分ほどの埋まり具合い。

シチロさん(Bass)サイドの一段上後部のPA前に陣取る。女子6:4男子、10代5割、20代4割、といったところか。

1曲目は「ランダム」。歌い始めて恐らく全員が「ん…?」と思ったに違いない。声が…声が出ていないのだ。“あれれあれれ?”のうちに「ポップミュージック」「ダウンロード世代」と冒頭からたたみ込むが、“あれれあれれ?”は増すばかり。「劣等感ビート」でポテトさんが乱入し踊りまくって客席を煽りたて、早くも大盛り上がりの中だけれど、頭の片隅には飲み込み切れない心配事が残っていたはず。

後のMCで、前日に喉の炎症に見舞われ 当日の朝方はまったく声が出ない状態だったこと。病院の先生に普段は使わない禁断のクスリを処方されたこと。これでも声が出るようになった…先生に感謝。と綴った。

それでも終盤は「とおりゃんせ」「トワイライダー」「戦前生まれのオンボロギター」「テヌート」と、たたみこめられて喉のそれはもはや関係ないハコとなっていた。

途中の「ポテトの部屋」でハンサムケンヤのMVを手掛ける椙本晃佑氏のかわいらしい(?)トークセッション、音に反応するTシャツ、初のコール&レスポンス、Say Yes など(この部分は実際に体験した方にしか分らないだろうが)ライブハウスならでは部分も満載。

初めて観たハンサムケンヤのライブは下北沢。お客さんの数は恐らく10倍にもなっているだろう。だんだんと期待されだんだんと期待に応えていった結果だとお父さんのような感覚でライブを締めた。

はやく中野サンプラザあたりの最後列で「おっきくなったなぁ…」とひっそりと涙を流したいアーティストである。

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