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【dinner show】死なないかもしれない症候群。【『尾藤イサオディナーショー』in京都ラポー】

こんにちは!
ごきげんいかがですか、こちらは、とある事情(後述。)で絶好調なんです、note界きっての(たぶんね。)尾藤イサオ担、ながおかです!
 

ほぼ生まれつき(※)尾藤イサオに魅入られたにんげんである旨を公言してはばからないわたくしですが、
実は生ビ活(※※)をはじめたのは、コロナ禍以降のことだったりします。
 
  ※誇張された表現です、念のため。正確には幼稚園生の頃からね。
     ※※生の尾藤イサオを見にゆき寿命を伸ばそうという尊いおこない。
 
それ以前は、生来の出不精と、方向音痴と、臆病と、あとほら、生息地(北の大地!北海道)との兼ね合いなどから、
自分から海峡を越えて何かしらのイベント事に参加するなど、ぜんぜん考えてもみないぜマインドの持ち主でありました。
 
そんなわたくしが、突如としてほぼ月イチで飛行機に乗るにんげんに転生いたしましたのは、
まあ一つには例の、緊急事態ほにゃららとか蔓延防止にゃんたらとかもあり、それまでそれなりにがんばっていた小劇場演劇の活動をお休みすることになったりもして、
①暇だった。
こともありますし、その間、旅行はおろか、近所に買い物にゆくにも「メモを持って!最小限の人数で!短時間で!」みたいな努力目標がありましたような状況で(したよね、なんかもう、夢の中の出来事のような気がしますけれど、そういう期間が確かにありましたよね)、
それまで旅なんてぜんぜんしなかったくせに、
②ダメって言われるとしたい。
というワガママ小学生みたいな反動もありまして、旅行できる状況になったとたんにはしゃぎ始めちゃった、というのもありましたのですけれども、
何より、一番は、あのコロナ禍初期の、なんとも言えない閉塞感の中にあって、星野源さんのコラボ企画などに皆がはげまされていた頃、わたしは、ひたすら、ただひたすら、
③尾藤イサオの歌に生かされていた。
のです、何かそれまでいっしょけんめやっていたことができなくなって、ポカンと空いた部分を、ぎゅっと埋めてくれるものって他になかった。他になかったんです。
 
そのとき手元にあった音源はCDの「悲しき願い」と「あしたのジョー」のサントラくらいだったので、
ひきこもり(ひきこもらされ?)期間中に、配信で買える音源をかたっぱしから買い足して、それでもぜんぜん摂取量が足りなくて(何しろ時間だけはものすごくあったから)、
YouTubeに上がっているアナログレコード音源をエンドレス再生して…などいるうちに、いろんな過去のイベントで歌う尾藤イサオ(≒宇宙で一番カッコイイにんげん!)の映像をもエンドレス再生するようになって、
そうなのよね、私このひとのビジュアルもとんでもなく好きなのよね、とか、思っていたら、なんだか、
 
ああ、やっぱり生きてるの好きだなあ、と、急にわかったんです。
私はやっぱり、この世界で生きてることが好きなんだなあと、以前に比べていろんな制限が多くなっていようと、思うように活動ができなかろうと、そういうこととは全然別の次元で、生きてることが好きだなあ、と。
 
だから、私にとって尾藤イサオの歌声(と、ビジュアルも!)は、
コロナ禍であろうとなかろうと、
 
※私は、生きていることが、好きです。
 
という気持ちの、象徴のような何かだったのです、というか、何かに、なったのです。
 
■このへんで、そろそろ、
おやおやお前さん、ふだんとやや語り口が違うようじゃないかい、とお思いの方もいらっしゃろうかと思います、
 
それもそのはず、
はい、行って参りました、
ディ、ディ、ディ、ディナーショーです!
 
ディナー!ショー!ですってよ、奥さん!
 
…しょうじき、おととしくらいの自分に誰かが、
「2023年のお前は、飛行機に乗って京都に赴き、彼の地にてディナーショーを観るであろう」
とゆったとしても、なんだろうかこの人、壺とか売りつけるつもりなんだろうか、くらいにしか思わなかったと思うんですよ。
それくらい、己の人生には無縁の単語だと思っていたわけですよ、「ディナーショー」。
なんなら、ごはん食べながらショー観るなんて、演者さんにちょっと失礼なんじゃない?くらいに思ってたわけですよ、くらいに思ってたくらいに、システムを理解していなかったわけですよ。あれは別に、
 
※観ながら食べるわけではない。
 
ということすら理解してなかったわけですよ、
そんなわたくしが!ディ、ディ、ディ、ディナーショーに!!
やあ、にんげん、何歳になっても〈始めてのこと〉っていうのはあるものなんですね。
 
■すっかり、
史上最長(かな?)の前置きになってしまいましたが、そんなこんなで行って参りました、
 
『尾藤イサオディナーショー』in京都ラポー!
 
あの、こちら、開催については尾藤(♡)のHPで知ったのですが、
いざ予約しようと会場のラポーさんについて調べましたところ、
《京都祇園の完全予約制生演奏bar》
って。いう情報がばばーんと出て参りまして。
 
え、待って待って、単語のひとつひとつに怖さしかない。
北の果てに住まう田舎ものにとっては、「京都」はともかく「祇園」あたりからもう怖い。
そこからさらに「完全」も「予約制」も「bar」すらもなんだかたたみかけるように怖い。
かろうじて「生演奏」はだいじょうぶ、ライブハウスで慣れてるからだいじょうぶ、よかった「生演奏」、君がそこに居てくれてよかった…
て、謎の擬人化で現実逃避したくなるほどビビり倒したんですが、ゆうきをだしてなんとか予約しまして(※各種イベントは会員でなくても予約できるのです)、ドキドキしながら当日、会場に向かったわけなんですが、
 
ああ、そうだったわ、完全に要らんドキドキだったわ、だって、私、
 
※尾藤イサオがあらわれた瞬間、他のいろんなこと完全にどうでもよくなっちゃう
 
星のもとに生まれてきたんだった。
どんな会場でどんな状況であろうとも、
尾藤イサオが歌い出したら、
 
※ そ こ が 世 界 の 中 心 で す 。
 
ライブハウスでも露天でも、会員制の素敵barでも、それはまったく平等にそうなのだった。
 
■(このたびの世界の中心は、)
赤のミリタリー風セットアップ!
スリージージーズのクリスマスライブのときも着てたカッコカワイイやつです。
色味はロックなのだけど、スタイル的にはちょっとGSぽい雰囲気もあって素敵。
 
セトリ方面は〈英語の歌メイン/エルビスましまし〉な印象でした。
 
けれども、もちろん、
三大オリジナル曲(涙のギター、あしたのジョー、悲しき願い)は別腹(腹?)だから外せませんよね!
こちらは、三曲をちょっとメドレー風に繋いだ、アウトロからすぐ次の曲のイントロに流れ込む感じの構成だったのですけれども、
「あしたのジョー」から「悲しき願い」に移るときに、
尾藤(♡)が、お水のペットボトルを開けながら、ベースの栗原さんに向けて指を一本立てたんですね。
そしたら!その小さな動きだけで!!
バンド全体がすすっと、「悲しき願い」のイントロをワンフレーズ増やして演奏したんです、
そうして、給水タイムを途切れなくつないで、そのまま流れるようにbaby…と。俺の負けだ…と。
 
いやいやいや、どう考えても、
 
※ こ っ ち の 負 け で す か ら !
 
やーもう、やーもう、この一連、私の日本語能力ではどうにもうまく伝えられないくらいに、
めっちゃ、めっっちゃ、めっっっちゃ、カッコ良かったんです!!!完敗です!!!!
あの、圧倒的なまでの、
 
※ ノ ン バ ー バ ル コ ミ ニ ュ ケ イ シ ョ ン !!
 
感。素敵。
 
■(……そしてさらに、)
ここまででも充分に尊さに打ち震えていたディナーショー初心者を、
さらにさらに震撼させる出来事が起きるのです!!!
 
え、これってふつうなんですかね、
もしかしてディナーショー慣れしてる方からすると、COWCOWさんがあらわれてあたりまえ体操(懐かしい。)を歌っちゃうくらいあたりまえのことなのかもしれないのですが、
ショーの盛り上がりも最高潮に達し、
待ってましたのエルビスナンバーがかかりまして、でもって、
 
え?
え!?
あの!!
尾藤イサオ(宇宙でもっともイカしたにんげん)!!!
 
※ ス テ ー ジ か ら 降 り た
 
んですけれども!
そして、お客の一人一人と握手して回っているのですけれども!!
 
えぇえ、ディナーショーってこういうことですか?握手券なくても握手できますか?同じCDいっぱい買わなくても握手できますか??
 
この場合何に感謝って、
〈下火になっててくれててありがとう、コロちゃん!〉
…な気がするけどいやそこでアレに感謝するのはちょっと違うか、いやしかし去年の今頃であったら絶対こんなんできなかったしいやいやそんなことゆってる場合じゃなくてこれ絶対こっちサイドにも来るやつな?きっと私とも握手してくれちゃうやつな?いやいや待ってそんなことがおこなわれたら溶けるか蒸発するかもしくは、
 
※ 寿 命 伸 び ち ゃ う ?
 
んじゃね?と、パニックのあまり句読点がなくなるほどの勢いでいろんなことをいっぺんに思い、まったく処理能力が追いつかないうちに、
尾藤イサオ(!)が私の席の後ろの並びまで
進んでいらっしゃいましてね、
ええ、アスリート扱いなので呼び捨てなんですけど敬意と敬語は最上級なのでなんか座りのわるい文章になるのはいつものことなのですけれどもね、
進んでいらっしゃいましてですね!!
 
こうなると、もう今どこに尾藤イサオがいらっしゃるのか正確にはわからない。
え、え、でもでも、後ろの客席のざわめきからゆって、だいぶん近くにいますよね、え、これ、どうしたらいいですかね、振り返ってもいいやつですかね、
と、ぐるぐるいろんなことを考えておりましたところ、
わたくしの、右肩に、ポン、と、非常に温かい手が置かれまして、
 
むむ?
 
とね、そちらを向きましたらね、それはね、
や、そうですよね、やっぱそうですよね、
尾藤イサオ(宇宙でいちばんカッコイイにんげん!)の掌だったのでね、私は、
 
※何が起こってるのかまったくわからない
 
状態で、たぶんものの1~2秒くらいだと思うのですけれど、
体感としては永遠に近いくらいの長さで、たぶん、たぶんですけど、いやもしかしたら夢だったかもしれないですけど、
 
尾藤イサオ(宇宙でいちばん瞳が綺麗なにんげん!!!)と、見つめ合ってしまいました。
 
いや、近い。ほんとに近いです。
この距離感、確定ファンサいただきました♡の域を越えてませんでしょうか。
いや、もう、ほんとに、
 
※ フ ァ ン サ ー ビ ス が 過 ぎ る 。
 
のではないかとおもいます、
こんな距離でにっこりされては、全宇宙人があまねく恋におちてしまいます、
ものすごく危険です、宇宙規模で危険です、宇宙大戦争勃発の危機です、
とかなんとか思っているうちに、
ビ氏、笑顔で「ありがとう」っておっしゃり、流れるように握手してくださったのですが、
わたくし、溶けるか蒸発するか爆発するか、いずれかの瀬戸際におりましたものですから、
かろうじて、〈肯く〉ことしかできませんでした。
 
……いや待て待て。
「ありがとう」に対して、「うん」て、何!?
 
ちがうじゃないか、そこはもう、
こちらこそありがとうございます、生まれてくれて、存在してくれて、歌ってくれてありがとうございますじゃないか。
私あなたのおかげでコロナ禍初期を生き延びましたし、あなたのおかげで明日も明後日もそのまた次の日も、常にごきげんで生きてゆけます、ほんとうに、
『尾藤イサオ』として存在してくれているそのことに、いつも、いつでも、このうえなくありがとうございますって思っておりますしこの先も永遠に思います、と!
伝えなければいけない局面ですのに、
「うん」では、「うん」では、
 
※ せ ん ぶ ん の い ち も 伝 わ ら
 
ない気がする。
 
ああ、でもね、本気で、本当に、かなり寿命が伸びたとおもうの。
推しに肩をポンしてもらうくらい、万病に効く薬はないとおもうの。
ていうか平素、Walkmanで尾藤イサオの曲を聴くだけでも、寿命が伸びる気がするね!って感じているわたくしですのに、
こんな、に、近くで、見ちゃったし、肩ぽんしてもらっちゃったし、話しかけてもらっちゃったし、握手もしてもらっちゃったし、など、したから、
トータルでどれくらい寿命が伸びたかというと、
これは、たぶんだけど、おそらく、きっと、私、
 
※ 死 な な い か も し れ な い 。
 
です。
不死身のにんげんになってしまったかもしれないです。
こまったぞ、これはあとひゃくねんもしたら素性を隠して引っ越しを繰り返したりしなければならないかもしれない。リアルポーの一族的なアレになっちゃったかもしれない。
あ、ラポーのポーは、ポーの一族のポー?
(※違います。)
 
■(そんなこんなで、)
それ以降の曲もほんとうに、ほんとうに素敵だったのですけれど、
しょうじき、ポーっとしすぎて(あ、またポーだ)、あんまり記憶がさだかではないのです。
 
アンコールで尾崎紀世彦さんの『さよならをもう一度』を歌ってくれたのがまたしてもすっごい沁みたなぁ、
とか、そういえばスリージージーズの新曲(『俺たちのshining road』)を初めてソロで歌ってくれたなぁとか、
部分部分のカッコよさは、それはそれはもう、魂に焼きついて離れないレベルで浴びてきたのですが、
全体としてはもう、ほんとに、
 
※ 何 が な ん だ か わ か ら な い 、
 
感じになりまして、ウーロン茶しか飲んでないのにほぼほぼ酩酊状態で、宿泊先のホテルの部屋までふらふらと戻って参りました。
 
■(そしてたぶん、)
このまま翌日札幌に帰って来ていたとしたら、
もう日常に戻ることなく、しばらくビ界(※※※)のほとりの住人として生きていたと思うのですが、
 
 ※※※尾藤イサオを愛するものが暮らすそれはそれは幸せなここではないどこか。
 
わたくしが帰札予定でしたディナーショーの翌日は、
ええ、皆さま、ご記憶でしょうか。
105便もの飛行機が欠航し、300人超の利用客がターミナルビルで夜明かししたという、
 
※ 千 歳 空 港 、 大 荒 れ 。
 
の日、だったのでございます。
搭乗予定だった飛行機が直前(保安検査場の手前まで行ってましたぜ。)で欠航になり、
振替便も明日のぶんは満席で、乗れるのは明後日になります、と言われ、
大阪で予定外の二泊追加、となったあたりで、
さすがのポーの一族(末端構成員)も、現実界に戻って参りました。ポーっとしてる場合じゃない、各方面に連絡しなくちゃね!
 
…てな感じだったのですが、そんな出来事ももはや、ぜんぜんトラブルとは思えず、なんだかニヤニヤと楽しめてしまうほど、超絶に激烈に、空前絶後にごきげんだったのです。
 
だって、私、
死 な な い か も し れ な い レ ベ ル
で幸せなんですもの、
ポーは終わったけどそのハッピーは、
今現在もまだまだずーっと継続中なのですもの!!!!
 
■(そしてまた!)
こんな激長(すみませぬ…)レポートを書いているうちに、
ものすごい朗報が入って来てしまいまして!
 
つい先日、6月の夢コンサートの日程が発表になりましたんですけれどね、それがなんと、
九州と、ほ、北海道なんです!
もちろん札幌にも来てくれます!!
嬉しいな、もちろん遠くでやっててもできるだけ行くけれど、
 
※ 尾 藤 ( ♡ ) が 札 幌 の 地 に 足 を踏 み 入 れ
 
る、と思っただけでもう、きゃあきゃあ言い出しそうに嬉しいのです!!
こんなに幸せでいいんでしょうか!!!?
いや、もう、ほんとに、本気で、
死なない身体になってたら、どうしよう。
と、ちょっとソワソワの春です。
 
ていうかコレ、マジで長いな、
ここまで読んでくださっているおつきあいの良い皆さま、
ほんとうにありがとうございます。
 
できることなら、私の寿命(推定永遠)を、ちょっとおすそわけしたいくらいです。
それでは、もし、よろしければ、次のビ報(尾藤レポートの意か。)でお会いいたしましょう。
 
……ビ!

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