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エルフーンサーカス団デッキ紹介【初心者向け】

先日シティリーグS4で使用したあまりメジャーではないデッキの紹介をします。自分のための整理も兼ねて丁寧に書いているため、強い人はデッキレシピだけ見るか、流し読むくらいがちょうどいいと思います。
回してて楽しいですし、ねがいぼしジラーチを知らない人がふしぎなしっぽの強さを体感するにはうってつけのデッキなので、ぜひ触ってほしいです。

ただ、10/25現在は3神とグッズロックが多いため、正直言って向かい風な環境です。

デッキレシピはこちら。

対戦レポート(結果は惨敗)は次の記事を参照ください。

原案とアレンジ経緯

第2回ポケ実チャンピオンシップスでB!KZOさんが使用していたチラチーノ型エルフーンをベースにしています。
※私は記事を購入していません。似た内容を記述しているかもしれませんが、有料記事の表現を盗作する意図はありません。

デッキ作成から環境が変わっているものの、原案そのままで強いデッキでした。ただプレイヤーである私の練習不足により次のような問題がありました。
■レベルボール4枚が過労死する(足りない)
■↑の問題からチラチーノ込みの盤面形成が遅れる
■終盤まで見据えたクイボ・やりくりの手札コスト選択が難しい

新弾のふしぎなしっぽミュウをメインエンジンに採用することで手札コストをあまり考えず、カードを引いていけるように変更していきました。

デッキ解説: コンセプト・こだわり

■先攻後攻じゃんけんゲームを避ける非ルールデッキ
■VMAXデッキからはサイドレースで、非ルールデッキ同士では毎ターンの要求値の低さから有利を狙う
■後攻1ターン目にも強い動きがある

うらこうさく環境を対策しつつも、グッズロックからは目を逸しました。クワガノンVには逆立ちしても勝てないし、スイクンVを倒した返しのフリージオ(とクイックシューター)で滅びます。

こだわり(競技思考としては良くない)

■縦引きしかしたくない
■Cレギュカードを輝かせたい
■ふしぎなしっぽのミュウを一番強く使えるデッキを目指す
■近づくハロウィンとパンプキンボムに思いを馳せる

縦引きだけにすることでクロススイッチャーが揃わないストレスを低減し、非ルールデッキの特権である強いリセットスタンプを複数回使えるようにしました。

クイボ・水晶・レベボで序盤から高確率でミュウにアクセスできる。Uターンボード・ふうせんで1ターン目からバトル場に出しやすい。隠密フードでクイックシューターから守りやすい。このデッキはミュウを採用しない理由がないデッキでした。
ただ、プレイングを簡単にしたかったはずが、「ふしぎなしっぽ」「ゆめのおつげ」「逃げる」「とりつかい」「クロススイッチャー」を最適な順番で使うのが難しく、それこそ練習が必要なデッキになっていました。

ポケモン解説

○モンメンーエルフーン: 4-4

メインアタッカー。進化してもしなくても吹けば飛ぶHPなので4-4。エルフーンが複数並んでいればトリプルドローで次の番の準備をすることもある。

○ミュウ(ふしぎなしっぽ): 3

デッキを回すメインエンジン。スタートしたいのと、盤面のどうぐ置き場として最大枚数採用したいが、ベンチバリアを切れなかったため3枚。

○ジラーチ: 1

サブエンジン。理想スタートポケモンのかさ増し。次の山上がわかるため、シャッフルして戻すことができる(がプレイの順番が難しい)。
サポートに触れる。クイックシューター3回で倒れない。

○フィオネ: 1

VMAXを無視できるなんちゃってボスの指令、山に戻る上につりざおもあるため1枚。Uターンボードを別のポケモンにつけかえることができる。どうぐ置き場として序盤出したあと、山に戻ってオドリドリGXのベンチを作れる。

○ミュウ(ベンチバリア): 1

ベンチ攻撃にまとめて吹き飛ばされたくないため、採用。とんでけラッシュのダメージが不足した場合に攻撃もする。

○モクロー: 1

サブアタッカー。ふしぎなしっぽを活かすドロサポのとりつかいからかぜのつぶてを宣言する。メッソンやメリープ、削ったVMAXを倒す。かゆいところに手が届く。

○オドリドリGX: 1

中・終盤に出す非ルール構築最強のドロー特性。水晶対応が偉い。サポートに触れる。

○デデンネGX: 1

事故回避。クイボを減らしているのでちょっと頼りない。トラッシュしたくないため、基本使いたくない。サポートに触れる。

グッズ解説: ボール系

○レベルボール: 4

このデッキで最強のボールなので4枚。エルフーンに触れる。オドリドリGXとデデンネGXには触れない。

○霧の水晶: 3

序盤に並べたいポケモンにコストなしで触れるため3枚。ふしぎなしっぽからエネルギーに基本超エネルギーに触れる。増やしたい気持ちもなくはない。

○クイックボール: 3

エルフーン以外すべてのポケモンに触れるがコストが必要なため3枚。終盤のデデンネチェンジに備えて温存することもある。コストが適切に選べるようになれば4枚もあり。山圧縮やエリカのおもてなしを使うために手札を捨てたいときもある。

グッズ解説: ポケモンのどうぐ

○Uターンボード: 4

繰り返しトラッシュできるメインのダメージソース、当然4枚。ふしぎなしっぽやゆめのおつげの試行回数を稼ぐ意味でも重要。

○ふうせん: 2

繰り返しトラッシュはできないが、ふしぎなしっぽやゆめのおつげの試行回数を稼げるダメージソースなので2枚。増やせるなら増やしたいかも。

○しあわせタマゴ: 3

サポートに触れる。とんでけラッシュを宣言した返しはだいたい手札は増えない。盤面ができる前と終盤に強いことが多い。気軽につけて気軽に捨てる。

○隠密フード: 3

クイックシューターからミュウを守る。オドリドリGXやデデンネGXをダークシグナルから守る。

○ツールジャマー: 1

タフネスマント付きスイクンを1パンする。ふうせん付きの相手ポケモンを入れ替えにくくする。
※私はプレミしてマントスイクンを1パンできず負けました。

グッズ解説: その他

○クロススイッチャー: 4

ふしぎなしっぽをメインエンジンにするため、ボスの指令より強い。VMAXを2パンするために1試合1回は使うため、サイド落ちと揃えやすさのために4枚。ふしぎなしっぽの試行回数を稼ぐこともできる。逃げエネが重いポケモンをバトル場にしばりつつ、かぜのつぶてで後ろを攻撃することもある。

○リセットスタンプ: 2

非ルールデッキで強く使えるタイミングが多いため2枚。とんでけラッシュの返しのマリィを避ける意味でも使いたい。

○ふつうのつりざお: 1

アタッカーのかさ増し、手札をトラッシュすることが少ないデッキのため1枚。序盤の手札コストで捨てたポケモン・基本エネルギーを回収できる。ジュラルドンVMAX対面で最重要カード。

サポート解説

ボスの指令の役割はクロススイッチャーが果たしてくれるため、ドローサポートのみ。私は縦引きにこだわっているがあまり意味はない。
本当はドロサポを8枚いれたい。

○とりつかい: 4

ふしぎなしっぽやゆめのおつげを組み合わせることで3ドロー+良質な1ドローになり、標準的なドローサポート以上の性能を発揮できるため4枚。いっそ8枚入れたい。スカイサーカスモクローかぜのつぶてでサイドを取れると気持ちがいい。

○エリカのおもてなし: 2

縦引きサポートとしての期待値が高いため採用。最初は3枚にしていたが、1,2ターン目が強くないため2枚になった。

○スクールガール: 1

縦引きドローサポートの中で序盤に強いため1枚採用。諸説。

エネルギー

○ホラー超エネルギー: 4

サーチ手段がなく、素引きする必要があるため4枚。ダメージ調整ができて素晴らしい。特に1ターン目は逃げエネとして使うこともある。

○基本超エネルギー: 2

サイド落ちを考慮して2枚。ふしぎなしっぽ→水晶→基本超エネルギーと持ってきやすい。逃げエネにするならホラーよりできればこっち。手貼り権が余ったら隠密フードをつけたミュウに逃げエネとしてつけてもいい。ジュラルドンVMAX対面でのサイド落ち要確認カード。

サイドプラン解説

理想は「3-2-1」「2-2-2」です。
だいたいクロススイッチャーを絡めてVMAXを2回、Vを1回、非ルールを1回の合計4回の攻撃でサイドを取り切ることを目指しましょう。

このデッキの主要なダメージソースは次の通りです。
とんでけラッシュ → 10~250ダメージ
かぜのつぶて → 60ダメージ
サイコパワー → 10~30ダメージ
ホラー超エネルギー → 20ダメージ
VMAXを倒すのに必ずしも2回とんでけラッシュを宣言する必要がないことは覚えておきましょう。

2-2-2プランを狙う際はできるだけフィオネを使用し、クロススイッチャーを節約するよう心がけましょう。3神には2-2-2を最速で決めなければ勝てません。

かぜのつぶての使い方

メッソンをきぜつさせるのが基本的に一番強い使い方です。
強い理由は次の通りです。
■盤面にどうぐを貯めたままサイドを取り進められる
■うらこうさくの機会を奪い、相手が遅くなる
■クイックシューターを立てるのが遅れる(隠密フードがあってもやっかい)

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かぜのつぶてがぶっ刺さる序盤の相手盤面

後攻1ターン目にかぜのつぶてを狙って宣言するのは難しいですが、試合終盤のメッソンとジメレオンを並べた最強の盤面を崩すことは高い確率で狙えます。

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かぜのつぶてでリセットスタンプ後の復帰札を減らせる盤面

上の盤面でメッソンを倒すとジメレオンやレベルボールからうらこうさくができなくなります。

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盤石の自陣

上の盤面を整えながらかぜのつぶてを宣言できると強いです。ポイントは、
■盤面にどうぐを貼って手札を減らし、モクローのしあわせタマゴで大量ドローを狙う
■フィオネにUターンボードを貼り、オドリドリGXを置きつつもどうぐが減らないようにする

対スイクンV(マント警戒)

ワザ宣言をするエルフーンにツールジャマーを貼れるようにうかつなどうぐは貼らないでください。ツールジャマーをつけたエルフーンがバトル場で、ベンチのポケモンのどうぐ5枚をトラッシュすると210ダメージで倒せます。
ツールジャマーを誤ってトラッシュしてしまうと250ダメージ出ますが、マント込スイクンVのHPは260なので倒せません。

なお、頑張って1パンしても水デッキにはフリージオがいるため、強い人ならどうぐがなくなった盤面(ダメージが出せない上に、隠密フードもない)に対してカチカチロックとクイックシューターで攻めてくるので勝てません。

他のポケモン採用候補

○マーシャドー(リセットホール)

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非ルール構築とは言えど、デデチェンジやたむけのまいを使いたいときがある。実際後攻1ターン目雪道マリィでぐちゃぐちゃにされて負けた対戦があった。自主退場してUターンボードをつけなおせるのは優秀。

○ナマコブシ

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余ったボールやふしぎなしっぽが純粋な1ドローになるのは強いかもしれない。ミュウ・ジラーチスタートする確立が下がるのを嫌ったのと、枠がないために不採用だった。

他のサポート採用候補

○シバ

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非ルール構築なら序盤以外は強い。どうぐを盤面に貼り、手札を減らして使えるこのデッキならさらに強い。
縦引きにこだわらないならこれを採用すべき。
また、1枚トラッシュに置いてしまえばグッズおむかえちょうちんをふしぎなしっぽからサーチしてドロサポとして使うこともできなくはない。(多分弱い)

○ジャッジマン + ジャッジマンホイッスル

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引き直す枚数は少ないが相手の妨害ができる。リセットスタンプの枚数を削り、ジャッジマンホイッスルを入れることでふしぎなしっぽからドロサポに繋げられる。しかもおむかえちょうちんのように腐らない。

○セイボリー

相手のメッソンラインなどを絞りながら3ドローできる。ホップよりは強そうだが、2パンしたいVMAXをトラッシュされる可能性があるため不採用としていた。

○ヤーコン

大量にどうぐを集められる。レスキューキャリーでポケモンは回収できる。ただし、ホラー超エネルギーが採用しにくく、トラッシュが読めないため不採用。

余談1: デッキ名「エルフーンサーカス団」由来

原案があるとはいえ、自分で考えてそれなりにまとめあげることができたので名前を考えたくなりました。(シティリーグは惨敗でしたが)
名前をつけたくなるような愛着のあるデッキはそうそう作れないので頑張って考えて「エルフーンサーカス団」と名付けました。

メインを張るエルフーンが色んなどうぐを投げ、Uターンボードが手札に返ってくる様はさながらジャグリングです。(ボールジャグリングよりジャグリングしてると思います。)
とりつかいとスカイサーカスのモクローはそのままサーカス団の一員です。
また、初めてジラーチサンダーというデッキを見たとき、デッキの捌き方・盤面の動かし方は超絶技巧の曲芸のように感じていました。ふしぎなしっぽでもそんな動きができます。

おすすめの対戦動画。ジラサンVSスッカラカンどっちもすごい動き

他すべてのポケモンに特異な役割がありながら、幅広いサーチカードで高確率で好きなタイミングで持ってくることができる。このチームワークをサーカス団と考えました。

※対戦レポート投稿時は「ふしぎなボードジャグリング」としていましたが、語呂が悪いし、可愛くなかったので変えました。

余談2: パンプジンとの思い出、ジムバトル初優勝。

そういえばハロウィンが近いですね。

#ポケカ #ポケモンカード #デッキ紹介

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