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共通テスト前日に思うこと。

明けて今日、大学入学共通テストの前日になった。

この試験を巡ってはいろいろなことがあったけれど、とりあえず今はそんなあれこれを一旦忘れて受験生たちには明日の試験に向けて最善の準備をしてほしい。

共通テストが近づくにつれ、SNSではいろいろなアドバイスが飛び交い、人によって言っていることが違ったり、「今更そんなこと言われても……」と感じることもあるかもしれない。
心強いアドバイスもあれば、逆にそのアドバイスを見て不安に思うこともあるかもしれない。

情報を遮断してしまうのも一つの手かもしれないし、自分にも出来そうだと感じるものは取り入れるべく、今日練習してみるのも良いかもしれない。

前日に贈る私からのアドバイスは二つ。

①設問要求をきちんと把握することと、②心の余裕を持てるようにしようということだけだ。

①設問要求を把握する

これまでのセンター試験を見ても、仮に見た目が変わっても問われている内容は大きく変わらないということは多くあった。

もちろん、要求されていることがこれまでとは大きく変わるであろうことが予想される部分もある。
それでも、見かけだけに惑わされることなく、丁寧に設問で求められていることを確認してみてほしい。

②心の余裕を持てるように

受験生にとって、試験の手応えは怖いものだ。
たとえば、国語の試験中に想定していたよりも難しいと感じることがあるだろう。手応えから言えば、想定よりも20点ほど低くなりそうな大問があったとする。

そのとき、多くの受験生が焦るだろう。
そして、その大問に必要以上の時間をかけてしまったり、「次の大問は満点で切り抜けなくては」とプレッシャーを感じてしまったりするものだ。

でも、冷静に考えてみてほしい。

受験は総合点で勝負になることが大半だ。
傾斜配点や科目ごとの足切りがあるという噂を耳にしたことがあるかもしれない。それでも、総合点で決まることが大半である。

国語でいえば、第1問の得点で決まるわけではなく、第1問から第4問まで(自分の受験する科目)の総合点で決まるわけだ。

現古漢受験の受験生であれば、第1問で大きく失敗したと感じたら第2問で取り返さなくてはならないのではなく、第2問から第4問までの総合で取り返せば良い。

もっと言えば、国語が想定より低くても、それまでに受けた社会や、次に受ける英語、翌日の科目などの総合で帳尻を合わせれば良い。

そんなつもりで入試に望んでほしい。
焦っている時、余裕のない時は正常な判断が出来なくなってしまう。
冷静に試験の全体像を見渡す余裕を心のどこかに持っておいてもらいたい。

最後に

今年度は予備校に通う受験生にとっても、高校生にとっても、独力で受験をめざそうと考えていた受験生にとっても本当に大変だった一年だと思う。

大きく変わる入試に加えて未曾有の病禍、さらには地域によっては豪雪の被害もあり、これまで以上に不安の多い一年だったはず。そしてその不安は最後まで消えないかもしれない。

それでも明日はやってくる。
理不尽に思えるかもしれないけれど、共通テストは予定通り実施される。

ここまできたら、人事を尽くして天命を待つしかない。

豪雪の被害を受けている地域では、多くの職員や地域の方々が必死に除雪作業に励んでくれているらしい。
そんな方々の力を信じて、今できることをしつづけてほしい。
もちろん、当日の朝の状況で変わるかもしれない交通手段の確認も含めて。

我々が想像すらしていなかった未曾有の事態に襲われた中でも、ここまでずっと頑張ってきた皆さんの努力が報われる試験になるよう心から願うとともに、皆さんが持てる力を発揮できるよう祈っています。


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