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underworld / dubnobasswithmyheadman (1994)

無名のニュー・ウェイヴ・バンドとして鳴かず飛ばずだったアンダーワールド(カール・ハイド&リック・スミス)が、若き実力派DJのダレン・エマーソンをメンバーに引き入れて、エレクトロ/ハウス/テクノ路線へ大胆に転換。
音楽性が一気に大きく飛躍したこの名盤は、彼らの事実上のデビュー・アルバムといえる。

クラブ向けのキラー・チューンから哀愁や憂鬱を湿っぽく叙情的に鳴らすダウナーな楽曲(これがまた最高!)まで途切れず突き進み、粒立ったエレクトロ・ビートと滑らかなメロディ・ラインにより、快感がひたひたと押し寄せる9曲73分。

クラブ・ミュージックの快楽とロックの叙情が自然に高次元に掛け合わされた本作は(特にカールのヴォーカル曲で)2000年代以降のレディオヘッドやブラーを先取りしているように思える瞬間もある。

本作での突然変異ともいえる進化により、アンダーワールドはアンダーグラウンドから完全に飛躍した。




今日でリリース30周年を迎えるアンダーワールドの永遠の名盤「ダブノーベースウィズマイヘッドマン」。
彼らがUKのエレクトロニック・ミュージック・シーンの先頭に一気に躍り出た記念碑的なレコードで、収録時間は長いもののサウンドが滑らかなので聴いていて疲れないし飽きない。ボーナス・トラック収録の彼らの出世曲「Rez」も含めて最高。
同じくロックとの親和性が抜群のケミカル・ブラザーズに比べると、ややメロウでメランコリックなムードなのがアンダーワールドの魅力か。

フロアど真ん中だけでなく、チル・アウト用の楽曲もしっかり作り込んでいるところがクールだし嬉しい。
やっぱり金曜か土曜に聴くべきだったかな。飲んで疲れ切った後に聴いたら飛べそうだね。



いやしかし体調が回復しない…。食欲があるのは救いだけど、ここ数日寝過ぎて身体中が怠いし重い。
去年ぐらいから定期的にこうした風邪症状がやってくる。そして回復したら忘れる。その繰り返し。
34年もこの身体を使ってきたから整備不良になってしまうこともあるかと諦めつつ、明日には改善することを祈り、食って寝る。

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