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('82) Orange Juice / Rip It Up

オレンジ・ジュースのセカンド・アルバムは、メンバー4人のうち2人が脱退という岐路を迎えたエドウィン・コリンズが新メンバーとともに新機軸を目指し、スターダムを狙いに行った1枚。

エドウィンとともに「残留」したデヴィッド・マクリモントに、同郷バンド・ジョセフKの元メンバーのマルコム・ロス、そしてバンドにアフリカンなグルーヴを持ち込んだジーク・マニーカを加えて臨んだ今作は、前作からの風情溢れるエドウィン節&売れ線ポップスにワールド・ミュージック的な新たな試みが入り混じっている。ニュー・ウェイヴ的な鋭角と「ネオ・アコ」らしい柔らかさ、タメの効いたグルーヴが同居し、不思議な魅力を放っている。

この2作目は思惑通りに売れたが、皮肉屋エドウィンはそのことに失望してしまう・・・(次作に続く)。



オレンジ・ジュースの2作目。みんな大好き「イルカ・アルバム」と同じ年に出てたのか。
捻くれたポップ・センスが相変わらず光っているし、ブラック・ミュージックの艶を感じさせる音楽性は本作でさらに前進。清涼感よりも味わい深さに重点を置き、彼らの中では一番売れたアルバムとなった。

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