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Small Faces / Small Faces (1967)
スモール・フェイセズがレーベル移籍後1作目としてリリースした、2枚目のセルフ・タイトル・アルバム。全曲がスティーヴ・マリオットとロニー・レインを中心としたオリジナル曲となるなど、バンドとして成長を見せた。
看板であるマリオットのソウルフルなヴォーカルは健在だが、それに加えて本作ではレイン主体の繊細でフォーキーな楽曲や時代を反映したサイケ、英国らしいポップな楽曲もあり、クールなソウル/R&Bバンドから一歩前進。
鍵盤による装飾やインスト・ナンバーなども取り入れつつ、メロディの良さをしっかりと活かし、時折哀愁も漂うこのレコードは、ブリティッシュ・ロックを鮮やかに体現した傑作となっている。
レーベル移籍に伴うごたごたの中、スモール・フェイセズの音楽に「英国音楽」の萌芽が見られるセカンド・アルバム。
14曲で30分に収まるくらい曲の尺こそ短いが、その中に彼ららしい魅力が多彩に込められている。
傑作と名高い次作に向けた、充実の助走。
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