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【NFT活用事例】貯金ゼロの農場経営者、NFT販売で6時間後に12万ドル収益

NFT(Non Fungible Token)を企業活動に活用する事例が増えてきています。「自社はまだまだ(検討にすら入っていないよ)」といった企業でも、今の段階から社内での情報共有はしておくべきだと思いませんか?

今回は農業におけるNFT活用事例をご紹介していきます。


山積みの請求書を一括で生産したNFTとは

アメリカにて「農場経営者が6時間で12万ドルの収益を得る」というニュースが飛び込んできました。

実際にニュースを体験したのはメルヒャー氏とマッセルホワイト氏。

元々エンジニアだった2人はアトランタ郊外に農場を所有していましたが、職を失い貯金もつきかたことで、存続の危機に遭っていました。

農場の差し押さえを恐れた2人は、資金調達のためにNFTコレクションを制作することに。

構想から2週間ほどで、100種類以上の特徴を組み合わせたコードで生成した1万個の漫画のアヒルのNFTのコレクション「Dastardly Ducks」を制作し、販売したのです。

そして販売後6時間足らずで完売し、12万ドル弱を稼いだということです。

この収益により住宅ローンの返済ができるようになり、農場を手放さなくても良いことになりました。


なぜこのNFTコレクションが売れたのか?

NFTコレクションが売れるのにはさまざまな条件があり、販売すれば必ず売れるというわけではありません。

しかし、今回このプロジェクトは販売6時間後に完売するという結果を出すことができました。

なぜこのNFTコレクションが売れたのか、いくつかの可能性が考えられます。

①手頃な価格帯
今回のNFTは1体約15ドル、12枚セット約120ドルという手の届きやすい価格帯だったということが要因の1つだと考えられます。

②クラウドファンディング要素
「NFTを購入することで農場経営支援になる」というクラウドファンディングの要素も大きかったと考えられます。
ただ寄付をするより、NFTを購入することで寄付につながるという方が通常の寄付活動よりハードルが下がるという見方もあるでしょう。

③コレクションのサイト、コミュニティ作成および具体的なロードマップ
ただOpenSeaで販売するだけでなく、コレクション用のサイトやDiscordコミュニティも設計され、NFT購入者にとってわかりやすい仕様となっています。
Twitterアカウントでは農場のアヒルの様子を日々投稿しており、購入者にとってはコレクションのその先が見えるという点で参画しやすいと考えられます。

④環境に配慮した販売形式
コレクション発表当初、環境への影響を懸念する声も多数上がった様子ですが
自ら開発を進めることでガス代が少なく環境に配慮したコレクションを作り上げることができました。
この努力も評価に値したと言えるでしょう。

⑤女性クリエイター支援
以前より海外では女性クリエイター支援の流れが見られており、今回のコレクションもその流れに乗れたという見方もできます。

制作者本人による考察もありますので、ご興味ある方はこちらからどうぞ。


コレクションの今後

ただコレクションが売れてそれで終わりということではなく、制作者の2人はコレクションの今後についても検討中です。

コレクションそのものや、名前などの権利は制作者の2人にありますが、NFT所有者は自分のコンテンツに所有しているアヒルNFTを使用することが可能。

所有者がどんどんDastardly Ducksを使用することで認知も高まり、より広まっていると考えられます。

引き続き、このDastardly Ducksは継続していき、DiscordコミュニティやNFTを通して新たなプロジェクトに取り組む姿勢だと、2人は話しています。

また、自分たちの農場でもっとアヒルを育てていきたいということですので
Dastardly Ducksと絡めてどう進めていくかも注目ですね。


まとめ

本日のニュースをまとめると下記の通りです。

・農場経営者が作ったNFTコレクション 販売後6時間で1万体が完売
・売れた要因として手頃な価格帯やクラウドファンディング要素が考えられる
・コミュニティなどを通じて今後もコレクションを展開していく予定

今回の事例のように、NFTはクラウドファンディング要素を含めて販売することも可能。

ただ寄付をするより「自分の行動が結果的に寄付につながった」ということにより
寄付行動へのハードルが下がると見られます。

このように、自社の強みやサービスとNFT技術を組み合わせることで
新たな事業の切り口が見えてくるかもしれません。

NFTを使用した新たなビジネスの形を一緒に作ってみませんか?

ご相談、ご検討お待ちしております。

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【記事執筆】
kon(こん)

Twitter:https://twitter.com/kon39000
Blog:https://mama-nft.com/

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