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【NFT活用事例】マンガ作品の3DフィギュアNFTを海外向けに販売

NFT(Non Fungible Token)を企業活動に活用する事例が増えてきています。「自社はまだまだ(検討にすら入っていないよ)」といった企業でも、今の段階から社内での情報共有はしておくべきだと思いませんか?

今回は商業マンガ業界におけるNFT活用事例をご紹介していきます。


人気マンガのキャラを3DフィギュアNFTに

株式会社Hashpalette(以下、Hashpalette)は大人気マンガ作品「魔法使いの花嫁」の3Dフィギュアを、NFTを発行・管理・流通するためのブロックチェーンネットワーク「Palette(パレット)」上で発行することを発表しました。

過去にも、Hashpaletteは株式会社Link-U(以下、Link-U)と連携し、2020年5月よりマンガコンテンツのNFTを独自のプラットフォームで販売するなどマンガ×NFTの領域に着手。

国内初IEOを実施した「PLT(パレットトークン)」の発行やウォレット作成なども手がけており、日本国内においても非常に早い段階からNFTに注目していたことがわかります。

今回のプロジェクトは、HashpaletteとLink-Uの他、株式会社マッグガーデン、MAG HUB PTE. LTD.(以降、MAG HUB)の4社で連携する大きなプロジェクト。

大手出版社とAR-NFTプラットフォームが参入することにより、従来のNFT発行とどんな違いがあるのでしょうか?


3D特化型マーケットプレイスで販売

作品の原画やマンガコンテンツをNFT化するのではなく、今回は作品のキャラクターを3Dフィギュア化したものをNFT化するという試みなのが注目ポイント。

MAG HUBが提供するAR-NFTプラットフォーム「Mugen ARt」にて販売予定です。

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(引用元:Mugen ARt

Mugen ARtでは3DデータをNFT化しており、2D版だけではなく360°見渡せる3D版も見られます。

スクリーンショット 2021-11-29 14.03.30

(引用元:Mugen ARt

現在出品されているのは6体で、全て「Sold out」となっておりますが、ここに「魔法使いの花嫁」のキャラクターが並ぶと思うとワクワクしてきますね。


3D化することでメタバース進出が可能に

SNS「Facebook」を手がけるフェイスブックが社名を「メタ(Meta)」に変更すると発表したのは記憶に新しいかと思います。

参考記事Facebookが「Meta」(メタ)に改名。メタバース・ファーストのソーシャル技術企業へ(engadget日本版)

現在NFTだけでなく、様々な企業がメタバースに注目をしている中で今回の発表はまさに「海外向けのプロジェクト」と考えられるでしょう。

NFTを3D化することで、メタバース上に「自分の好きなマンガのキャラ」が現れ、動かすことができるのです。

自作のアバターで高クオリティなものはたくさんありますが、本家本元でつくられたキャラクターはまだそこまで広がっていません。

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今回3DフィギュアNFT化される「魔法使いの花嫁」(引用元:PR TIMES

そんな中で「日本で人気のマンガキャラクターアバター」を堂々と利用できるのは海外コレクターの心をくすぐるに違いないでしょう。


まとめ

今回の発表におけるポイントは下記の通り。

①マンガ×NFTは2Dだけじゃなく3Dへ
②「日本の人気マンガキャラクターのNFT」という価値
③3D化することでメタバース進出も?

ただ所有したり投資するだけじゃなく「買ったものを実際に動かせる」という楽しみ方ができるNFTの事例でした。

今後の発表が待ち遠しいですね。


■記事執筆:kon(こん)
Twitter:https://twitter.com/kon39000
Blog:https://mama-nft.com/


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