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NFT Curation Magazine #8 特集 ~ ダミアン・ハースト The Currency

「桜」展で話題となったダミアンハースト渾身のNFTアート!

今回は2022年6月19日現在OpenSeaで22位となっているダミアンハーストの「The Currency」を取り上げます。この春「桜」の展覧会が東京・国立新美術館で開催され話題となったダミアンハースト。皆さんは展覧会に足を運ばれましたか?「桜」をモチーフとした巨大な作品の数々に圧倒されたのをよく覚えています。そんなダミアンハーストですが、かねてより制作していたスポットペインティングと呼ばれるドット絵をベースにしたNFTを制作。話題となっています。

10,000枚がNFT/絵画どちらでも購入可能に!片方を買えば、もう片方が破棄される!

NFTや仮想通貨が話題となってきた昨今に強烈な風刺を差し込んできたのがこの「The Currency」というNFTアートです。日本語に訳せば「通貨」となるこのシリーズは、ダミアンハーストが得意とするドット絵形式を採用。10,000枚のリアル絵画を制作したうえで、一枚一枚が異なることを証明するためのサイン・ホログラムなどの細かな技巧がこらしてあります。このプロジェクトではそれらの技巧も含めてNFT化して販売。NFT版を購入した場合には、リアルの紙版が焼却処分され、紙版が購入された場合には、NFT版が破壊されるという仕組みになっています。ダミアンハースト本人も「本来はNFTと紙はどちらもアートとしては同じ価値であるべきだけれど、やはり紙に愛着がある。このプロジェクトで販売したのが全部紙だったらほっとするけど、全部NFTだったらどうしよう(紙が全部燃やされてしまう)」と語るように、NFTアートの価値が高騰しつつも、本心では普遍的な価値を信じることが難しいという二面性に強烈な風刺画感じられます。

The Currencyの公式プロジェクトサイトはこちら↓


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