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Tiny World 3月17日にゲームリリース。エコノミー設計結構良いかも。$TINC

3月17日にゲームがリリースされるTiny Worldについて調べました。ゲームリリースが間近であること、日本で著名なインフルエンサーの方が数名言及していたことから、興味を持っている方も多いかもしれません。

日本ではあまり話題になっていませんが、直近のデータではGmalFiのなかでDFK・Axieに次いで3番目に取引高があったようです。


さて、Tiny Worldのゲームは3/17(執筆時点で明日!)リリースですが、実はすでにTiny Worldではいくつかの投資・遊びが可能になっています。

というわけで、この記事では以下の内容を解説します。
・Tiny Worldとはどういうゲーム(プロジェクト)なのか
・Tiny Worldで今できる投資はなにか
・Tiny Worldのトケノミクス(経済設計)について
・Tiny Worldのゲームはどういうものか


なお、Tiny WorldはLFG(Lucian Finders Guild)のディスコードで3/14にAMAが開催されました。AMA内で判明した内容についても、一部記載させていただいております。

Lucian Finders Guild公式ツイッター:https://twitter.com/_lfg_official
Lucian Finders Guild公式ディスコード:discord.gg/jVAfPywpkR

注意:本記事の情報はすべて3/16時点のものです。また、情報に誤りがある可能性もあるのでご注意ください。NFA、DYORでお願いします。


Tiny Worldの概要 3つのサービスが存在するプロジェクト

まずはTiny Worldがどういうプロジェクトなのか説明します。下図は公式サイトに載っている全体図。

この記事を読んだ後は↑これ理解できるはず!

よくわからないですね。サービスとトケノミクスをまとめて描いた図だからです。たぶん、公式サイトを見ても混乱する方が多いハズ。というわけでざっくり簡単版を作りました。

「色がガチャガチャしてるな」と上司によく怒られていたおれの色遣いを見よ

Tiny Worldというのは、DeFi・ゲームを含むプロジェクトの総称です。
Tiny World内で提供されるサービスが「TinyFarm(DeFi)」、「TinyKingdom(ゲーム)」、「TinyDungeons」の3種類。

DeFiにあたる「Farm」はすでにリリース済みで、一個目のゲームである「Kingdom」が3/17にリリースされます。
なお、もう一個のゲーム「Dungeons」のリリース予定は来年なので、この記事では一旦無視しておきます。

もちろん、Tiny Worldのすべてのサービスで独自トークンである$TINCが利用されます。ちなみに、最近ではガバナンストークンとゲーム内トークンの二種類を用意しているプロジェクトが多いですが、Tiny Worldの経済圏では独自トークン$TINCだけ。そして部分的に$BUSDが使われます。
また、NFTであるヒーローもそれぞれのサービスで使いみちが用意されています。

Tiny Worldの信頼性チェック 開発チームとインベスター 

プロジェクトの信頼性や将来性を推測するために、開発チームとインベスター(Tiny Worldプロジェクトに投資している企業・団体)について紹介します。
結論としては、「まあそれなりに信頼できて、いきなりプロジェクトごと消えることはないでしょう」という感じなので、面倒な方は読み飛ばしてOKです。
注:消えないからといって、トークンが暴落しないということではありません。

まず、開発母体となる企業やチームメンバーについて、WPなどで一切明かされていません。ここは不安点ですが、すでにサービスがリリースされているので、少なくとも「チームは存在していて、開発する力はある」と言えます。

なお、LFGのAMAでは運営側のメンバーが以下のように説明していました。

チーム全体がゲームを愛し、開発チームはHuaweiなどの大規模なテクノロジー企業で8年の経験があります。過去4年間、彼らはブロックチェーンゲームの構築と運用に費やしてきました。
-技術:11(サーバー4、クライアント4、Web 1、Solidity 2)
-プロデューサー:2
-アート:3(コンセプト1、UX 1、アニメーション1)
-オペレーション:4(オペレーション2、マーケティング2)

3/14 AMAより

人数・能力は十分のようです。ゲームの仕様を切るディレクターがいないことがちょっと気になりますが、そんなに複雑なゲームでもないから、プロデューサーが兼任してるのかな。

次はインベスター。

公式サイトより

日本で有名なのはTOKEN POCKETらへんでしょうか。とりあえず、それなりの規模のファンドから出資を受けている様子。AMAでは運営資金についてこのように言及されていました。

運営面では、 2.5 百万$のシード資金を受け取ったので、少なくとも18か月間継続するための十分な資金があります。私たちはすでに、将来にわたって開発を継続するために使用できる収益を生み出しています。

3/14 AMAより

Tiny Kingdomで遊ぶために必要な準備。$TINCの購入方法

このあと、今のTiny Worldで出来ることについて詳しく解説しますが、かなり複雑です。とりあえずゲーム(TinyKingdom)が出るまでにどうすれば投資できるのか、何に投資できるのかを先に解説しておきます。

①独自トークン$TINCを購入
Tiny World全体で使われる独自トークンは$TINCです。主な用途はNFTキャラのガチャや、ゲーム内での消費(おそらく武器強化など)です。
要するに、Tiny World及びTinyKingdomが流行れば$TINC価格が上がると思われます。

$TINCの購入はPancakeSwapから可能です。
公式サイトからPancakeSwapに飛んで買いましょう。(BSCなのでガス代としてBNBが必要です)

公式サイト:https://app.tinyworlds.io/home

左下の赤まる部分を押せばPancakeSwapに飛べます。

チャートはこちら。

PoocoinCharts


②NFTの購入
Tiny World内で利用できるNFTも投資対象です。また、TinyKingdomをプレイするためには最低1体のNFTが必要になります。すでにマーケットプレイスも実装されているので、取得した後に売却も可能です(※もちろん買い手があらわれなければ売れません)

最安値は23BUSD前後。

マーケットプレイスで買う場合は上図の赤丸部分から。SUMMON(ガチャ)もありますが、こっちは出てくるキャラのレアリティによって収益が変わるのでややギャンブル性が高いです。

Tiny Farm NFTでARPが増加する流動性ステーキングとNFTファーミング

ここからはTiny Worldで出来ることの解説です。
まずはすでにリリースされている「Tiny Farm」について解説します。NFTの購入やガチャもここで出来ます。

TinyFarm:https://app.tinyworlds.io/home

ページタブには「TinyFarm」と書いてあるのにページ左上には「Tiny World」。どっちなんだい!

このページで出来るのは、
①流動性提供やステーキングによって$TINCを取得
②ガチャ(SUMMON)
③所有しているNFTの管理
④マーケットプレイス(NFTを売買可能)

この文字フォントかわいくない?

というわけで、上から順番に解説します。

Tiny Vault 流動性提供・ステーキングで$TINC獲得

※この部分は、DeFiの仕組みを理解していないと少し難しいので、よくわからない方はひとまず読み飛ばしてください。

「Tiny Vault」を開くと出てくる3つ。
・StakingPool:LPトークン(※)をステーキングして$TINC獲得
・BoostPool:NFTを利用することでステーキング報酬がアップする組み合わせ(TINC-BNBのみ)
・NFT Farming:NFTを預けて$TINC獲得

LPトークン:「Liquidity Provider(流動性提供者)トークン」の略称で、DEXに流動性を提供した証として発行されるトークン。Tiny Worldの場合、PancakeSwapに流動性を提供したときにもらえるLPトークンを使う。流動性を提供する二種類の組み合わせ毎にLPトークンが発行される。

PancakeSwapとLPトークンがよくわからない方はこの記事とかご覧ください

下図のように、さまざまな組み合わせごとに、もらえる$TINCの量が変動する仕組みになっています。
まずはStakingPool。

TINC-BNBは「15X(最大15倍くらい)」と優遇されている。BNB-BUSDのように、$TINCを保有せずに$TINCを取得することも出来る。

次にBoostPool。
StakingPoolに掲載されている通貨ペアのなかで、TINC-BNBの組み合わせだけは、さらにAPR(年率。ここでは、もらえる$TINCの量を指す)を上げられる手段があります。この手段がある組み合わせがBoostPoolに掲載されるようです。

右上におれの資産が載っている。少ないから見て見ぬフリをするのがマナー。

TINC-BNBのLPトークンをステーキングして、さらにNFTをセットすればAPRが上がります。

NFTのレアリティが高く、「Power」というパラメータが高いほどAPRは上昇する。
150$くらい流動性提供して、12時間たったら0.82TINCもらえた。
NランクのNFTだとBonusRateは微々たるもの。

この仕組みが、より高いレアリティのNFTを入手したいという動機づけになっています。

最後にNFT Farming
これは、NFTをロックすることで自動的に$TINCを入手できる仕組みです。Farmingといっていますが、「NFTステーキング」と考えたほうがわかりやすいかも。

レアリティNのNFTを2体預けていたら、12時間くらいで0.06TINCもらえた。

このNFT Farmingは、ロックするNFTの組み合わせやなどで報酬配分率が変動するようです。運営は、より稼ぐために「戦略的に考える楽しみ」をユーザーに与えたいようですね。

そして、この仕組みもNFTを売却せずに保有し続ける動機になっています。(NFTの価値暴落を防ぐ、低レアリティでも使いみちがある など)

Summon NFT ガチャ(SUMMON)は1回$100TINC

TInyWorldではガチャのことをSUMMONと呼びます。

1回やってみたらNだった。とても悲しい。

$TINCとガス代(BNB。私がやったときは10数円でした)があればガチャを引けます。

$TINCの価格、NFTの価格によって還元率は変わるので、ご参考までに。

上の表は、「ガチャしてすぐに売った場合」の期待値です。
取得したNFTはステーキングやゲームにも使えて、そこでも$TINCを稼いでくれるので、実際にはもっと期待値は高いはず。

MyNFTs NFTのパラメータについて

ここは自分のNFTを管理・閲覧する欄なのであまり難しいことはありません。一応、NFTのパラメータについてざっくり解説しておきます。

レアリティRだと物足りなくなるのが調教されたスマホゲーマーの宿命か

各パラメータの部分をクリックすると解説が出てくるので便利です。
ステーキングなどをする場合は右上の「Power」が重要ですが、ゲーム(TinyKingdom)では下側のパラメータが重要なようです。これについてはゲームが始まってからあらためて調査します($TINCが爆死していなければ)

各NFTは強化(Upgrade)できます。

基本的にはNFTを喰わせて強化する

各レアリティごとに、強化で必要となるNFTのレアリティは異なります。これもNFTの需要を薄めないための仕組みですね。

Market NFTの売買。ガチャ引くよりも安定?

Tiny Worldにはすでにマーケットプレイスが設置されています。

最上位のSSSRはとんでもない額に。ガチャで引ければ勝ち組。

3/16日時点では、最低レアリティのNは23BUSD程度。SUMMONは1回100TINC(=137DUSD)なので、ちょっと手が出ないという方も、
ゲームのためにとりあえずキャラを確保しておくならマーケットプレイス使ってもいいかもしれません。(Tiny Kingdomは最低1キャラでプレイできます)

Tiny Kingdom(ゲーム)についてわかっていること。ゲーム性など

Tiny Worldのゲーム第一弾であるTiny Kingdomが3/17にリリースされます。

ゲームジャンルは、あまり操作しなくてよいタイプのRPGのようです。また、ブラウザゲームなのでスマホ・PCどちらでもプレイ可能になると思われます。

戦闘」ボタンを押すと、ヒーローはNPCの無限の波と戦うことで、戦いに行進し、重要な材料と結晶を手に入れます。

公式WP
画面イメージ

NFTを最大3体使うようです。

クリスタル(たぶん魔法石的なやつ)を購入するために、$TINCが消費されます。

また、戦闘によって多数の素材を入手できる模様。素材を用いて、NFTに装備させる武器や防具を作成し、NFTを強化していくという流れですね。素材をゲーム内のマーケットプレイスで取引することも可能なようです。

素材集め要素はかなり好きなので、個人的にはとてもワクワクします。

現時点でわかっている情報をもとに考えると、
自動戦闘なのであまり操作する必要はないが、素材集めのやりこみ要素はある
という感じでしょうか。

なお、Tiny Kingdomは公式サイトからプレイ可能になるようです。明日を楽しみに待ちましょう。

Tiny World、結構トケノミクス練られている

というわけで、Tiny Worldについてざっくりまとめると
ステーキングなどのDeFi要素+ゲームもあるプロジェクト
ということになります。

正直なところ、ゲーム自体はゴリゴリの3DMMOとかが発表されている今の環境では、それほどハイクオリティだったり、面白そうだったりするわけではありません。

しかし、DeFi要素もつけくわえることで、かなりトケノミクスは練られているという印象です。

※トケノミクスだなんてオシャレな言葉を使っていますが、要するに
「トークンの需給バランスを設計して、価格が上がるようにすること」
だと考えてください。

というわけで最後に$TINCとNFTの需給バランスをまとめます。

NFTが買われる・売られないようにするための要素

・ステーキング報酬のアップ
・NFT Farmingでの$TINC稼ぎ
・NFTキャラの強化(NFTが消費される
・ゲームでの活用
たくさんの使いみちを用意しつつ、NFT自体が消費されるようにもなっています。

$TINCの買い圧(購入される理由=価格上昇を後押しする要素)

・NFTガチャ
・ゲーム内アイテム購入
・高APRのTINC-BNBステーキング
・Tiny Worldのガバナンス投票券(この記事では触れてないが、将来的にはDAO化してコミュニティによる意思決定を推進するらしい)

一番大きな要素はNFTガチャですが、そこで取得されるNFTも強化などで消費されるので需要が続くようになっています。

$TINCの売り圧と、売り圧低減のための施策

・ステーキングやゲームで取得した$TINCの売却

ステーキングで入手された$TINCはほぼそのまま売り圧になります。特にBNB-BUSDやCAKE-BNBなどのペアでステーキングしている人は$TINCを保有する意味・意志がないので、取得後にすぐ売るでしょう。
しかし、TINC-BNB以外のステーキングによって得られた$TINCは3ヶ月間ロックされ、その後は6ヶ月かけて分配されます。

LP(TINC-BNBを除く)から獲得したTINCの 60% は3か月間ロックされ、完全に成熟するまでさらに6か月かかります。このロックされたTINCは、NFTの作成に引き続き使用できます。これは、農家がTINCトークンを捨てないようにするためです。

3/14 AMAより

ただし、NFTの購入(SUMMON)にはすぐに使えるようです。つまりロック期間を待たずに$TINCを消費する場合は、外部での利確ではなくTiny Worldの中で使うことになります。

まとめ 400BUSD入れたからがんばれTiny World

というわけで、意外と需給バランスがしっかりしているな~と感じたので、400BUSD入れました。

ゲーム性とかクオリティみたいな観点では、昨今発表されているNFTゲームと比べて弱いかもしれませんが、トケノミクスという意味では十分納得感ある作りになっていると私は感じました。
※あらためて言いますが、NYA・DYORでお願いします。投資は自己判断で。

とりあえず、明日のゲームリリースを楽しみに、もう1回ガチャひくか悩むことにします。

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