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第48回ちば東洋医学シンポジウムに初参加しました!

2024.03.23の夕刻に千葉市の三井ガーデンホテルで開催された第48回千葉東洋医学シンポジウムに初参加させていただきました。

ツムラ主催の研究会なので漢方薬主体の発表ではありましたが最先端の外科治療分野でも漢方薬が重用されているとお聞きして嬉しい限りです。
久しぶりに急性期の医師の方々の発表に懐かしい用語が溢れておりました。
当日のプログラムは以下の通りです。

日時:2024年 3月23日(土) 17:00~19:00
会場 : 三井ガーデンホテル千葉 
代表世話人挨拶 17:00~17:05
シンポジウム 17:05~17:35
演 者:井上記念病院 乳腺外科 部長 椎名 伸充 先生
「乳がん化学療法における支持療法としての人参養栄湯の可能性」

演 者:順天堂大学医学部附属浦安病院 消化器・一般外科 准教授 緩和センター センター長 吉川 征一郎 先生
「緩和ケア外来における漢方薬の重要」

演 者:千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科学 診療准教授 髙屋敷 吏 先生
「肝門部領域胆管癌術前減黄不良例に対する茵蔯蒿湯の有用性について」

教育講演  17:35~18:05
講師:国保直営総合病院 君津中央病院 病院長 海保 隆 先生
演題:「周術期外科漢方のこれまでとこれから」 

特別講演 18:05~18:55
講師:九州大学大学院 消化器・総合外科 教授 吉住 朋晴 先生
演題:「肝がん診療における漢方の役割」

第48回千葉東洋医学シンポジウム

「東洋医学」≒「漢方薬」であること,少なくても保険医療では純然たる現実であること受けとめております。

しかしこんな良質な研修会になぜ千葉県に大勢いる鍼灸師が参加していないのかとても不思議に思いました。

このシンポジウムに集う病院勤務の急性期の医師は少なくとも東洋医学の理解者であり,これから応援者にもなっていただける存在だと思うんです。 

最近の私が本音で言わせていただけるなら,「鍼灸師自体が医療から離れてしまっている」じゃないでしょうか?

明治時代まで間違いなく日本の医療の中心は漢方薬+鍼灸であったと思うんです。
それが現代では鍼灸と言うと「肩こり」「腰痛」「美容」が対象って印象を国民が持つように成り下がっているんじゃないですか?
そのままでいいんですか?

現代医療が素晴らしい,,それは間違いないです。
でも漢方薬も鍼灸も時代遅れのオワコンでしょうか?
アフリカやインドはもとより現在の日本や欧米でも漢方薬も鍼灸もとても大切な医療資源じゃないですか?
民間療法,伝統医学そんなオワコンだけなのでしょうか?
私は臨床治療の中で痛感してます。
少なくても「お灸」はオワコンでない。マルチファーマシーに苦しむ現代の患者さんたちの福音となりえる可能を信じてやまないからこそ,今ここで日本に伝わる艾をひねるお灸を伝えようとしています。