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【矢作直樹】「他人」の評価は人生にいらない 自分を好きになる練習

同書からの抜粋となります。

 「他人」の評価は人生にいらない

 人類全体としてみた場合、
私たちは「多様性」を示すよう進化してきた生物です。
それにより、例えばある人では対応できない微生物に、
他の人では対応できることで
種としての人類が
ある感染症で根絶する危険性を減らしてきました。
このように生物学的にみた多様性は大切なものです。
 この多様性は、一人ひとりでみた場合、
社会学的にも重要ではないかと思います。
 多様性、つまり
「色々な人(人だけでなく動物も植物も)がいる、
それぞれ自分とは違う」
という環境の中で学んで意識の進化をする、
それが人間です。
 昔から、
学校は果たして必要なのかという議論があります。

・親以外の人(大人)がいる
・自分とは考え方も生活環境も違う人(子ども)がいる
・知らない知識を学べる

 学校の存在意義は、この三点にあります。
 自分とは違う他者という状況、
自分が知らないという状況。
違いを知る、知らないことに気づく。
そこに価値があります。
だから文科省が定めた今の教育システムではなくても、
そういう条件を満たせば、
そこは学校という学び舎です。
 知らない大人、知らない子ども、知らない知識。
 違いに触れることこそ未知に触れること。
多様性を学ぶ最初の一歩です。

 多様性は進化を生みますがトラブルも生みます。
見た目も考え方も違うもの同士ですから、
ある程度のトラブルは避けられませんが、
そんなトラブルを複雑にしたり
長引かせたり大きくしたりするものがあります。
それは「評価」です。
 評価は相手に対する「見定め」です。
 自分から見て、
あるいは自分が属する集団から見て、
その対象が良いか悪いか、
有益か無益か、
有害か無害か、
強いか弱いか、
それが評価です。
 現実世界でもネット世界でも、
私たちは無意識に評価に振り回されます。
相手をよく知りもしないのに、
気がつくと相手を評価しています。
自分は社会性も教養も常識も
ふんだんにあるのだと勘違いしているからです。
 学校でも社会でも
「もっと自信を持ちなさい、そうすれば評価は上がる」
という声を聞きますが、
自信を持とうと意識する必要はありません。
 自信は最初から私たちの脳に組み込まれているからです。
だから
「自信を思い出す」
必要はあります。
 自信は生まれつき誰もが持っていますが、
それを破壊するものがあります。
それが他者からの評価です。

どこがいいとか、どこが悪いとか、とにかく
「生きていく上でどうでもいい他人の意見」
が評価です。
 面倒くさいですが、これも社会的生物の宿命です。
悩みは尽きません。
 そんな評価ですが、
実は簡単に消し去ることができます。
 それは「没頭する」こと、
つまり
中今
になること。
 運動、勉強、仕事、家事、趣味、奉仕、
なんでも結構です。
 没頭、夢中、無心になれば、
時間を忘れ、他人の目を気にする暇がありません。
 これは没我という状態で、
没我は最も快感を得られる状態です。
 仏教の世界では
「三昧(サマディ)」
などと言われます。
一心不乱に集中した状況です。
 この中今の状態を
「自分に一致している」
とも表現できます。
 自分に一致すれば、評価なんて一瞬で吹き飛びます。




こちらの内容は、

『自分を好きになる練習』

何才からでも始められる「自分育て」

発行所 株式会社文響社
著者 矢作直樹
2020年11月30日 第1刷発行

を引用させて頂いています。


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