見出し画像

SoD, 第9章、ミジェナと主人公の対話1、テンパス神の掟

<トロルクロウ・ウッズのフレイミング・フィストのキャンプにて。主人公はミジェナというテンパス神*の僧侶に話しかける>

ミジェナ
「またお会いしましたね、旅の方。何かお望みのことがありますか?」
主人公
「どんなことがしていただけるの?」
ミジェナ
「軍需品係のベレガーム将校は物資を扱っておりますが、わたくしはクレリックの技能でお力になれるでしょう。”戦いの王”はその場ですぐ役立つものをお好みになります。とりわけ、今のような時期には」

<ベンス・ダンカン「私はお前の上官だぞ、フィスト・ゴールドバックラー!そのテントから出ろ!」>*

<省略>
主人公
「”戦いの王”についてもっと聞かせて」
ミジェナ
「お聞かせするほどのことがありましょうか?恐れるな。戦いから逃げるな。戦いの法に従え。彼のご命令はこれだけです」
主人公
「戦いの法というのは何?」
ミジェナ
「卑怯な方策や不名誉な戦術に頼るなということです。武勇の持ち主と思える者にはみな、敬意を払わねばなりません。たとえ自分が殺すべき敵であっても」
「かく為せば、テンパスはあなたを好意もてみそなわすでしょう。あなたは貴重なものを敵から守り抜いて、なお面を誇らかにかかげていられる人でありましょうから」
主人公
「”戦いから逃げるな”とは?では、決して退却してはならないの?」
ミジェナ
「戦いは無謀になしてはなりません。必要ならば退却することです。しかし、戦いが前に立ちはだかれば、避けてはなりません。お勝ちなさい。断固として」
主人公
「あなたはなぜテンパスを信仰なさるの?」
ミジェナ
「我々はみなそれぞれのやり方でお召しに応えるものです、そうではありませんか?」


*戦いの神。戦いの王 The Lord of Battle はその称号。戦闘や武勇を司る。何よりも戦場での正々堂々たるふるまいや雄々しさを重んじ、悪の軍に対してもそうであれば恵みを与える。ちなみにBG1のブランウェンもこの神を信仰するクレリック(だから女性ながら大変勇ましいセリフが多い)。
*ベンス・ダンカンはフレイミング・フィストの副隊長で、バルダーズゲートのエンター・シルヴァーシールド大公の娘スキーが秘密にフィスト入りしたのを大公の耳に入れた人物(ここ参照)。大公は密かにダンカンや主人公にスキーを見守るよう頼んだのだが、スキーは早くもワガママぶりを発揮して、副隊長たるダンカンのテントを図々しく占領してるわけ。”フィスト・ゴールドバックラー”はスキーの変名。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?