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SoD, 第8章, ダラン・ハイハンマーと主人公の対話2、ダランのプロ根性

<1の続き>

ダラン
「…お告げだとよ、やれやれ、やつは酔っ払ってでもいたんだろう…だが、コールドハースもそれについてきた。わしにはやつはくだらん空想で時間をムダにするような性格にゃ見えなかったんだが」
「ともかく、連中は下に掘り進めて、そして何か…掘り当てた。鉱脈とかじゃない、あんたがさっきわしを手伝って始末したやつやそれ以外のやつがウジャウジャしてる場所をだ」
「コールドハースは真っ先に降りてった。クレリックのターンアンデッドはきかなかった、きいたってそう助けにならんかったろう―ツ◯ボの男が目を二度パチクリさせるくらいの間に、そこにいた連中の半数がやられてた。わしと生き残りの者は退却した。わしはここは捨てて外に出るよう言ったんだが、オークリン・ディープヴェインは、そうしたらこいつらバケモノどもが外に出ちまうだろうといって動こうとしなかった」
「が、彼にも防ぎ切ることはできなかった。何匹かが外に出た―あんた、わしが戦ってるのを見たろ。やつらが出てきた場所にはもっと残っとる。わしは体力が回復したらすぐ、まだ誰か生きてるかどうか見に入るつもりだ。もしいなければ、わしは、うむ、こいつを何とかうまくできる方法を探すつもりだ。わしの言う意味はわかるな」
主人公
「わかりますとも」
ダラン
「もし生き残ったクレリックがいれば、わしに何か礼をしてくれんもんでもなかろう。そうでなければ、コールドハースにはいつも大事にしとった箱があった。急いては事を仕損じるとはやつのことだ―わしを難儀に巻き込んだ代償として、その箱をもらったとしても文句はあるまい」
「もちろん、わしが休息してる間にもし他の誰かがその箱を取って来るというなら、中身は山分けにしてもいいぞ」
主人公
「まだ生存者がいるかもしれないのに、あなたはお金のことしか考えないんですか?」
ダラン
「いや、いや。わしは宝石や値打ちもののアイテムのことも考えとる。そしてもし、まだ誰か生きている者がいるのなら、もちろんできるだけのことはする」
「自分がしなければならんことをするのに、わしは何のやましさも持っとらん。この世は厳しいんだ。生きるには自分も厳しくならにゃならんのだ。それでは、少し時間をもらうとしようか。わしは休まにゃならん―力を回復するために。それじゃな、友よ*」


*原文 Axes high, friend 。ドワーフ族の別れのあいさつ。

***ちょっとネタばれ***

*洞窟に入ると、中はもちろんダンジョン。入口近くに生き残ったドワーフたちが屯っており、彼らの話を聞いたり頼みを引き受けたりすることになる。ダンジョンは二層になってて、一階は楽だが、二階はワナあり謎解きありモンスターありでなかなか手ごわい。柱の間の謎解き(正しい順番で触らないと、火や雷の小悪魔がワラワラ召喚される)は、本棚で見つかる本のなかの「リッチの四季」についての記述がヒントになる。

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