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SoD, 第9章、書物『ドラゴンスピア城の歴史的考察』

<現マップから他マップへ移動しようとすると、奇襲を受けた時のように小さな別マップにオート移動する。そこで見つかる洞窟を探検すると、『ドラゴンスピア城の歴史的考察』なる本が見つかる。ここでは第9章で起こったが、他の章でも起こり得るイベント>

***便宜上、全文いっぺんに訳す***

(ゲーム中の現在は1368~69DRあたり)

1255DR、ダエロス・ドラゴンスピアはその城塞の建築を終えた。やがて彼の名を冠することになる、ドラゴンスピア城である。ダエロスは彼の盟友のドラゴン、ハラタスラエルのねぐら近くになるよう、最初からハイ・ムーアに地割りした。ハイ・ムーアの住人らは、ダエロスがその大いなるカッパー・ドラゴンの背に打ち乗って慣例の飛行に出かける情景を呼び起こすのである。

(注:私は城の建築的基礎を見極めた。ドラゴンスピアはその城をハラタスラエルのねぐらの真上に建てたもののようだ。その近辺でドラゴンの幽霊のようなものが報告されていることもうなずける―手出しせぬように十字軍の兵らに警告せずばなるまい)

ドラゴンスピアの城とその盟友のドラゴンの有する富に多くの者が欲心を唆られていたが、1290DR、魔術師イスタエルスが手の混んだ術策を実行に移した。自身で強大な魔術を放つとともに多くのドラゴンを操って城を攻撃させ、彼はドラゴンスピアとハラタスラエルの両者に死をもたらしたのである。しかし、イスタエルスの得意の時期は長続きしなかった。彼がハラタスラエルの蓄えた宝をひそかに運び去っていたのを発見した同盟者のドラゴンの一頭が、怒って彼を殺害したのだ。

(注:もし例のドラゴンの霊魂がいまだに彷徨っているのなら、ダエロスの霊魂もまた恐らく城の廃墟のうちに閉じ込められているだろう。占いは近辺のどこかにフーガ・プレーン*へのポータルが存在することを明らかにしている。そこへ向かう魂を途中で捕えるのに、ここは絶好の場所になりそうだ。さすれば、我らは捕えた魂を儀式で犠牲に用いることで、兵士どもを強化することができよう)

ドラゴンスピア城は廃墟となったが、魔術師イスタエルスによる攻撃はおぞましき遺産を残した。城の地下に、九層地獄の第一層であるアヴェルヌスへのポータルが開いたのだ。

しばらくの間、ハイ・ムーア一帯で略奪を働くホブゴブリンと野盗が城を基地として使った。デヴィルらがアヴェルヌスのポータルの通じている先を知り、誰にも知られることなく隠密裏に城に侵攻し始めた。1354DR、デヴィルは城を占領して大々的な攻撃を開始した。この第一次ドラゴンスピア戦争では、ウォーターディープとバルダーズゲートの軍が最終的に城を制した。

(注:彼らは、しかしポータルを破壊することはできなかったのだ。私の調査はそれがなお存在することを示している。ただ、それは休眠状態にある。その力を目覚ますには、神的存在から承けた血が必要だ。Hは、城を制圧する際にポータルの部屋を確保するよう我々に求めている)

デヴィルたちは、1363DRに再びフェイルーンに舞い戻った。彼らは城を奪還し、そこから大軍を催した。彼らはダガーフォード目指して軍を進め、その道筋にあった建物を破壊し、罪なき人々を虐殺した。偶然と必要により集結したある冒険者のグループが、デヴィルの軍を打ち砕き、ポータルを永遠に封印したのである。

(注:永遠に?いずれ我々にはわかるだろう)


*生まれ変わる前の死者の魂が集まる世界らしい。仏教でいえば中有(49日)の境遇みたいなものかな。

***ちょっとネタばれ***


*洞窟の奥には大きな池がある。人間には水中が見通せないが、インフラビジョンを持つ種族が見ると…

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