見出し画像

SoD, 第10章、ダマルと主人公の会話、ダマルの証言

<ドラゴンスピア城外郭にて。主人公は最後のひとり、ダマルに話を聞いてみる>

ダマル
「また戻ってきたのか?」
主人公
「ヴァリスとコリンスのことでお話がしたくて」
ダマル
「よかろう。事実はこんなところだ。コリンスが我々の中の何人かほどにはケイラーの大義に…心服してないのは秘密でも何でもない。ヴァリスほどじゃないのは確かだ。やつがイニスフォールに十字軍の接近を教えたかもしれないって?」
「可能性はある。大いに可能性はある。しかし―我々は一兵も失くさずにイニスフォールを占領したんじゃないか。死刑にしなきゃいけないほどの罪じゃない―仮にやつが実際やってたにしろ。死は取り返しがつかないんだ」
主人公
「ヴァリスはコリンスを陥れるために嘘をついてるのかな?どう見ても彼を反逆者にしたがってるけど」
ダマル
「ヴァリスはコリンスに慈悲のかけらも持ち合わせてない。彼女がどれくらい彼の死を望んでるのかはわからん。で、我々がいま話してるのは、コリンスの生死についてだ。もし、ケイラーへの裏切りで有罪になったら、やつは我々十字軍の誰よりも真っ先にアヴェルヌス*に向かうことになるだろうよ」
「私はいやというほど死を見てきた。私はコリンスは好きじゃないが、やつがいま訴えられてるような罪で、死刑になって死ぬのを見たいと思うほどには嫌ってない」
主人公
「ありがとう、ダマル。とても役に立ったわ」
ダマル
「ああ。あんたも気をつけろよ。我々の周りはケイラーの敵でいっぱいだ。彼女の光の中にいれば安全だが、しかし…用心に越したことはないから、な」


*アヴェルヌスは九層地獄(デヴィルの棲家)の最上層。ケイラーの十字軍は九層地獄からドラゴンスピア戦争の犠牲者を解放するのを大義目的にしているから、ここに攻め込むことになれば、まずアヴェルヌスに入ることになる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?