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SoD, 第13章、オープニング

<長いのでいっぺんに訳す>

あなたは誰もが先には信じなかったであろう暗い状況のもとにバルダーズゲートに戻った。凱旋の栄光に輝くべき時は、あなたの理解を超えた悪夢に取って代わられたのである。

スキー・シルヴァーシールドは死んで横たわっていたが、それはあなたが手にかけたもののようであった。軍内のクレリックは彼女を生き返らせることができなかった。彼女の遺体は魔法によって保存され、エンター・シルヴァーシールド大公のもとに送られた。彼は、娘がいつかは蘇生されるかもしれないという一縷の望みにすがっていたが、あなたもまたそうだった。あの夜に何が起こったか本当のことを知っているのは、彼女だけだったから。

自分は父親の烙印から逃れたと、いっときあなたは思っていた。しかし、ドラゴンスピア城への途上で、そうではなかったことをあなたは思い知らされた。あなたは殺戮神バールの子なのだ。あなたの中には彼の一部が存在する。あなたが抑制できないほどそれは成長したのだろうか?スキー・シルヴァーシールドの胸にダガーを突き刺したのはあなた自身の手だったのだろうか?あなたにはわからなかった。そしてそのことがあなたを苦しめてやまなかった。

あなたがバルダーズゲートを出発する時、人々は街の英雄としてあなたに声援を送った。いま、人々はあなたをひどい違和感をもって眺めるのだった。

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