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SoD, 第12章、ケイラー・アージェントとアウン他の対話2、ケイラーの懺悔(2)*クライマックスネタばれ注意!*

***SoDの最大のクライマックス、ネタばれ注意!***





<1の続き>

ケイラー・アージェント
「私は図書館の番をするよう命じられた。図書館の中の書物を守るよう、それらは闇の者との戦いにおいて騎士団が勝利するための秘訣となる知識を蔵するものだからと。私はその知識を我がものにしたかった。私は高慢至極にも、書物のページをめくって高々と声に出して読んだ。自分がどんな力を呼び出しているかもわからずに…」
「そうして、まだ10歳にもならぬ私は、この地獄の、この檻のなかにいる自分を見出すことになったのだ」
主人公
「でも、あなたはその檻から免れた。免れたはず」
ケイラー
「私は免れた、そう。だが、その代償は…それは耐えられるものではなかった。私にはできなかった。叔父上、お許しください。私にはどうしても―どうしても、できなかった」
主人公
「アウンは自分があなたの身代わりになろうとベルヒフェットに申し出たのね」
アウン・アージェント
「私には交換条件として、他の者を差し出すことしかできなかった。高慢に侵されておらず、アージェントの血統に属する、力の絶頂にある一人のパラディンを」
「私はいつかケイラーが自分の罪を悔い改めることを望みつつ、我が身を犠牲にした。しかし、彼女はいま、ここ、私の目の前にいる。私には、彼女がそうはしなかったことがわかった」
ケイラー
「莫大な代償が、私に、そして私に従った者らによって支払われました。しかし、それより莫大な代償を支払わされたのは、私の前に立ちふさがった者どもです。私は後悔していないか?否。同じことがあればまた同じようにするか?一瞬もためらいません」
主人公
「では、あなたは何も学んでいないのだわ。それでは復讐しか後には残らない。もとの世界に戻って、アヴェルヌスのポータルを閉じましょう。そして、あなたの犯した罪の裁きを受けなさい」
ケイラー
「私はアージェントの一員だ。人として最もあるべき位置に我が身を置こうとしている。私は正義の追求のためとはいえ、邪悪な行いを為した。罪の報いは受けねばならない」
コーウィン
「私たちがここで突っ立って話をしている間にも、デヴィルどもはますますドラゴンスピア城に向かいつつある。話すのはいいけど、突っ立ってるのは終わりにしましょう。行くわよ」


*幼かったケイラーは、慢心にまかせて騎士団の秘密の書物を憚りもなく口に出して読み、誤ってその魔力を解放してしまい、地獄に我が身を封じてしまったわけ。

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