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SoD, 第10章、ヴォギルンとコーウィンの会話、褒めるのはそこじゃない

<合同キャンプにて。女好きバードのヴォギルンが、フレイミング・フィストの女性隊長コーウィンに話しかける。来たなと身構えるコーウィン>

ヴォギルン
「コーウィン隊長どの、少々お時間をいただいてもよろしいか、な?あなたにぜひお伝えしたいことがあるんだが」
コーウィン
「(そら、来た…)」
ヴォギルン
「無敵のヴォギルンがともに戦ってきた全ての勇士、その数はおびただしいが、あなたはその中でも最上の一人ですじゃ。あなたのお味方として戦えるのは無上の名誉でござる」
コーウィン
「それって…それだけ?言いたかったのはそれだけなの?私の容姿とか、一緒にいて楽しいとかじゃなく?」
ヴォギルン
「ヴォギルンは女人のことばかり話すわけではありませんぞ。見事な勇士に出会えば、いつでも称賛を惜しみませんがな。それとも、あなたがどんなにお美しいかと聞かせてほしかったのですか、な?」
コーウィン
「いえ、聞かせてくれなくて結構。私はその…大丈夫。ありがとう」

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