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SoD, 第10章、コーウィンとラサードの対話、セルーネイ信徒の失踪事件

<アンダーグラウンド・リヴァー、地上にて。コーウィンはフレイミング・フィストの女性隊長、ドライだったが最近は大分くだけてきた。ラサードはあくまで謹直なモンク僧>

ラサード
「ひと言お聞きしていいですか、コーウィン隊長?」
コーウィン
「いえ。五言でお願い」
ラサード
「すみません、そうお手間は取らせ(I am sorry, I do not)―これで、もう六つになってしまった(that is six right there)。今はもう十一…すみません」
コーウィン
「モンクは何事にも動じないもんだと思ってたけど…冗談よ、ラサード。何のご用かしら?」
ラサード
「最近、普通でない行方不明事件について何かご存知じゃないかと思いまして。バルダーズゲートでも、それ以外の場所ででも」
コーウィン
「”普通の”行方不明事件じゃないってこと」
ラサード
「私が町を出る前ですが、私の宗派の者が多数行方不明になっていて*。偶然では説明しきれないような数です。セルーネイ*の信徒が標的にされているのではないかと恐れています」
コーウィン
「あなたの話で思い出したわ。たしかにセルーネイ信徒が二人いなくなったというのを耳にした。ひとりは多数のローブ姿の者らと揉み合っていたのを目撃されていた、私の記憶によれば…」
「フィストが捜査を開始してたんだけど、鉄危機の後だったし今のケイラーの騒ぎで、十分調査しようにも人手がなくて。捜査でわかったことがあったかどうかは知らないわ」
ラサード
「教えていただいてありがとうございます。本当に心から感謝します」


*セルーネイは月の女神、サンソウルの宗派のひとつは彼女を信仰している。
*信徒の謎の失踪とラサードがそれに何か疑念を持ってるらしいことは第7章や第8章でも彼の口から言及されるが、残念ながらこのSoDではそれが明らかになることはない(クエストもない)…

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