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SoD, 第8章, スキーと主人公の対話、わがまま令嬢は刺激を求める

<コーストウェイ・フォレストにて。森に入るや、主人公はモンスターと戦っているスキーを発見する>

スキー
「ほしいものが手に入らなかったら、あたしはこうしてやるのよ」
「<主人公>?こんな所で何やってんの?どうしてこいつらと戦ってる時助太刀してくれなかったのよ?」
主人公
「ごめんなさい、スキー。もっと早くこの場に来てたらきっと助太刀したんだけど―必要そうじゃなかったからってわけじゃないの」
スキー
「ここで何をやってんの、ともかく?」
主人公
「お役目よ。あなたのほうは?」
スキー
「あたしキャンプにいたんだけど、タイックツで。そしたら、こいつがベレガーム*の物資のテントの周りをコソコソしてるのが目に入って―きっとこのウスノロ、自分はうまく隠れてるつもりだったんでしょうね、信じらんない。こいつ、あたしたちの食糧に毒を盛ろうとしてたの」
「あたしコッソリ後ろに忍び寄って、脅かしてやったの。あいつ一目散に逃げ出して、でも手近に誰も止める人がいなかったでしょ。だからあたし追っかけたの。で、いいこと思いついて」
「うまく行きそうだったんだけど―あいつ、尾けられてるって勘づいてなかったし。残念ながら、あいつの仕事仲間がここにいたのね。やつに気づかれちゃって、それで、その、こうなったわけよ」
主人公
「キャンプを離れて一人で行動しちゃいけなかったわ、スキー。自分で自分の身を危険にさらすようなことは」
スキー
「それが目的だもん。そのためにこのバカバカしい遠征軍に参加したんだもん。チョッピリ刺激がほしくって」
主人公
「そう、刺激は手に入ったんでしょ。キャンプに戻る時間よ」
スキー
「いいわ、戻ってるわ。どっちにしろもうここじゃ面白いことも起こりそうにないし」


*キャンプでの賄い方、アイテム各種を一手に商っている。

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