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SoD, 第8章, 水鏡の予言1、イモエンを見る

<コーストウェイ・クロッシング、採掘場2fにて。とある部屋に水をたたえた神秘的な大きな水盤があるが、いくつかポールが欠けていて作動しないもよう。ポールを3本見つけてきて修復すると…>

部屋のなかの空気は動かずに淀んでいたにもかかわらず、柱石の上の水盤の水に波紋が広がり、渦巻き始めた。あなたは最近もっとも気になっていた人のことを考えている自分に気がついた、それは…
<イモエン…>
あなたが彼女のことを考えていると、水面は静まってきた。その中にぼんやりとした像があらわれ、みるみるハッキリと結像した。神ならこうでもあろうように、あなたはある場面が展開するのを上から眺めていた。

リーラ・ジャナス大公
「集中して、お嬢さん。すべての思考を心から払って」
イモエン
「もっと簡単なはずなのに。だいたい考えることなんて最初からあまりないって、みんな言ってるのに」
ジャナス大公
「あなたに能力がないわけじゃない、イモエン―でも、それだけでは限界がある。あなたに必要なのは…そして今欠けているのは…ひとつのことだけに焦点を合わせること」
イモエン
「すみません、ジャナス大公。そうするのは―難しすぎて。あたしの親友は命がけで危険に飛び込んでるのに、あたしは―魔法と杖のことを考えながらここで座りこんでて」
ジャナス大公
「ほんとに魔法のことを考えてるなら、そんなにお喋りしてはいけないことよ」
イモエン
「あたしは間違ってました。あたし抜きでみんなをケイラーに立ち向かわせちゃいけなかった」
ジャナス大公
「今のあなたの体では、みんなの足手まといになることしかできなかったはず。あなたが本当に友達の助けになりたいなら、学習することに心と力を集中させなければならないわ」
イモエン
「仰る通りね。あなたの仰る通りだわ」
「よし、じゃもう一度、あたしは何をすればいい?」
ジャナス大公
「雑念を払って…」
イモエン
「雑念を払う。そう。できるわ。雑念を払って。雑念を払って。払うのは雑念。払う。雑念。雑念を払う。雑念をぉぉぉぉ払うぅぅぅ」


*水鏡でヴィジョンを見るには、あとエッセンス・オブ・クラリティ(だっけ?やっぱり同じダンジョンに落ちてる)が必要。

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