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酒と夢

こんばんは。ちんちんむしです。
最近どうですか?やってますか?鼻うがい。

私は最近なかなかの革命が起きたな、と感じています。何が革命なのかというと、最近飲酒の頻度がめっきり減りました。私は20歳の頃から去年までほぼ毎日飲酒をしていたのですが、去年からは仕事の関係で2日に1回程度まで減り、今は週に1、2回まで減りました。これは自分の中ですごく大きなことです。
20〜27歳まではガールズバーで働いていたこともあり、仕事でも家でも休日もお酒を飲み、昼間に働いている時間以外で素面のことなんてあったのかというほどだったのですが、去年の下旬からは全く違う仕事で日勤、夜勤、日勤と働くようになってから飲める時間が減り・・・。今も似たような生活ではあるのですが、更に自分のブランドや絵本や画集で制作にプライベートの時間の殆どを費やすようになった今はもうほぼお酒がいらなくなっていました。
気持ちの問題というより、ただ純粋に、絵を描く時にお酒を飲んでいると線がブレブレてしまうんですよね。細密画、というほどではないのですが、私はペン画が一番好きで、使うペンも0.1mm以下の世界。そこでブレブレの線を引いていたら、すぐに汚い絵になってしまう。色んなペン画の本を買って勉強したり、いろんな人の作品を見たり、上手くなりたい一心で練習した努力なんかも、そんなことで無駄になることを考えたら「酔いって邪魔だなー」と思うようになりました。
前にも同じようなことをお話してる気がしてきました。お酒が「悪」って話をしたいわけではないのです。明日は作業お休みしてお友達と飲みに行くの楽しみだし。
ただ、以前の私の量は普通に考えて飲み過ぎなんですよね。振り返れば楽しかったし、気休めという意味で救われたし、色々なことを辛いなって思って過ごしていた毎日をうまく誤魔化しながら繋げていくには必要だったんじゃないかな、あの頃はあれで良かったんじゃないかな、と思いたい。いろんな失敗があったことを思い出しかけたのですが、とりあえず今は置いておきます。
でも飲んでも問題のない時間にもお酒を選ばなくなってから、なんだか色々なことに真剣に向き合っている実感が湧いてきました。絵が最大の理由ではあるものの、酔って余計な眠気に襲われたりダルくなったり酒鬱もないから、ただ素面のこのままの自分で真っ直ぐ物事を見れるな、と思いました。真っ直ぐ物事を見て真っ先に気がついたのが部屋が汚いことだったので、毎日軽くでも掃除が出来るようになって(みんなにとっては当たり前でも今まで出来なかったので・・・。)、「落としたままだけどまぁいいや」と思っていた物達が本来の居場所へ帰るのが当たり前になり、ぐちゃぐちゃになっていた書類達はファイルごとに分けられました。期限のあるものを早く処理できるようにもなりました。ぼや〜っと誤魔化していない生活、いつぶりなんだろう。今までズボラで雑なのも面白がって貰えるからいいや、と思っていて、他の人から見たら今も別に相変わらずかもしれないけれど、「ブランドが忙しくなってきてるのに物や部屋や時間をこんな扱いしてるのはいけないことだから」と無理矢理全てを繋げて出来るようになってきている気もします。好きなものを断つ願掛けでもなく、ただ、自分が中途半端だとこの夢が叶わないのは明瞭で、現実逃避なんかしてたら夢が現実になるわけがなくて、もう感情を誤魔化すための手助けみたいなものは必要なくなったんだと思いました。今まで自分を病ませ続けていた執着みたいなものも、同じ理由で捨てることが出来て、今の自分に悩みは全然なく、なんの邪魔もされずに集中出来ているように思えています。
それでも全然お酒のことは大好きで、これからは友達と楽しく飲む日はもちろん、1人でたまに飲む時には現実逃避だろうが感情に浸るためだろうが、今までよりお酒の時間が特別なものになると思うと、今までと愛し方が変わったということなんだなぁと。

おしまい

早くちょうちょになりたい