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か 改札

改札。

旅の目的地に到着し、改札を出た瞬間のあの解放感。


子ども時代、友達だけで一緒に映画を見に電車に乗って出かけた時の楽しさ、仲間と一緒の冒険への出発点。


大学進学で実家を離れて初めてひとり暮らしを始める街。駅の改札を一歩踏みだしたときの期待感と不安感。


ホームタウンに戻って来て、駅の改札をでた時の地面に足が馴染む感覚。


デートの待ち合わせ。お互いを探す目と目が合い、それまで離れて過ごした時間も、いろんな思いもひとつにつながるような瞬間。


またしばらく別れる前に見送る改札越しの後ろ姿。


彼女の両親に初めて挨拶に行った時。改札を出てすぐのベンチにすでにお父さんがいた時の、っていうか心の準備ができてない!感。


結婚式の後、義父、義母を駅まで送った時。「娘をよろしくおねがいします。」と言って電車に向かうときの義父の背中。


思い返せば数え切れないくらい、僕の人生の節目節目に改札はいつもあった。


改札を舞台にした印象深い思い、ドラマは、ひとりひとりの人生に必ずあるんじゃないだろうか?


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