胸の風

こんにちは。
どうにも気分が塞ぎ込む。
自分の積み上げて来た過去の情けなさで過去の全てが無意味に感じられたり、この孤独な気持ちを抱えて残りの一生を過ごすのかと愕然としたり。
20代は青春と言えた。
今の自分からすると、30代は「喪失」の時代になってしまった気がする。
残り半分の30代をどう活かし、生き切るかは自分にかかっているが、今は挫折感にうちひしがれるばかりである。
学校を出てからの11年間を想うが、哀しい気持ちになる。
挙げ句、3回も入院したため人生の内の1年間くらいは病院で過ごしている。
音楽を通して本当に沢山の友人に出会ったが、音楽の力も信じれなくなってしまった今、彼等と会う機会もほとんどない。
こんなに憂鬱な季節はなかなか久しぶりで、中学生以来じゃないだろうかと思われる。
まるで花が枯れたように世界は容貌を変え、胸に吹きすさぶ荒涼とした風は止んでくれない。

そんな中で読書は数少ない救いである。

田中英光を今日も読んだが、べらぼうに文章がうまい。
わかりやすく、味があり、奥行きがある。
続きが楽しみである。
「夜は短し歩けよ乙女」も、楽しみのひとつで、久しぶりに笑わせてもらった。
「ビブリア古書堂の事件手帖」は、最初の衝撃は薄れたものの、次が最終章なので気になっている。

1日200pほどしか読めないせいか、本は沢山あるのになかなか読了ができない。
1冊を少し読んでまた別の1冊を少し読む、といった風に、つまみ読みの態を晒してしまっている。
純粋に集中力が落ちたからだと思っていたが、もしや視力が落ちたからか?とも疑い始めている。

この挫折感から立ち直るには、どうすれば良いだろうか?
それを今、探している。

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