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朝起き

人は、喜びや楽しさという感情のほかに、恐れや憂え、心配といった感情が生じることがあります。なぜ後者のような感情を抱いてしまうのでしょうか。その原因の1つに、未来に何が起こるかわからないということが挙げられるでしょう。

社会人として、1人暮らしを始めることになったB氏には、大きな不安がありました。それは、毎朝会社に遅刻しないように起きられるかというものです。

学生時代に深夜のアルバイトを続けてきたB氏にとって、朝6時に起きなければ始業時間に間に合わないような生活スタイルを続けていくことに自信が持てなかったのです。

思いきって先輩に相談してみると、「毎日続けていかなければならないと考えるから心配になる。先のことは誰にもわからないよ。まずは、明日、さっと起きることから始めてみては」とアドバイスをもらいました。

その日の夜、〈まず明日は起きよう〉と心に決め早い時間に就寝しました。その後の1日1日の朝起きの積み重ねが、B氏の自信につながっています。

今日の心がけ◆まず「今」から始めましょう

(出典:職場の教養2024年3月号)

◾️本日のエピソードの感想

人間の感情は多様で、喜びや楽しみだけでなく、恐れや憂い、心配などのネガティブな側面も含まれます。これらの感情は、特にビジネスパーソンにとって、日々の業務や生活の中で避けては通れないものです。今回のエピソードは、そのようなネガティブな感情とどのように向き合い、乗り越えていくかについての示唆に富んだ話でした。私の感想文では、エピソードから得られた教訓を深堀りし、ビジネスパーソンが日常生活で直面する不安や心配事に対して、どのように対処していくかを考察します。

不安の原因と向き合う

人が不安を感じる主な原因の一つは、未来に何が起こるかわからないことから生じます。B氏の例では、新しい生活リズムに対する不安が、毎朝の起床という日常的な行動に直結していました。このような不安は、

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