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「なりたい自分」になれなかった今、だからこそ、「何者か」になりたい

これから私は、自分の可能性に挑戦しなければなりません。
やむを得ない事情があり、看護師を辞することになりました。
定年の歳まであと6年、まさか今から人生をやり直すことになるとは、思いもしませんでした。いや、「もしかしたら...」と心配していましたが、でもまさか、現状維持の日々を捨てねばならないとは….!

私が「なりたかった」自分

20代終わりの駆け出しから30代の中堅なりたての頃は、若気の至りが昂じて失敗ばかりで、「この人、大丈夫?」と周囲に心配ばかりかけていました。
それでも、守って下さったり親身になって考えて下さったりする方々がいらっしゃり、そのおかげで、なんとか道を外さずに30年近く仕事を続けることができました。
とにかく、感謝しかありません。

そういうお世話になった方々に、「おかげ様でまだ働いてます」と言いたかったので、看護の仕事を続けてきました。
「看護師としての自分」であり続けて定年を迎える、それが私の夢でした。 花束を抱えながら職場を後にする自分に、私はなりたかったのです。
一般の職場ではよくある景色かもしれませんが、男性看護師として定年を迎える人は、そんなに多くないと思います。

現状

でも、若い頃から患っていた病が重荷となり、コロナの頃から職場で様々なことがあり、とうとう挫けてしまいました。
一度は再起を図り、周囲の方々の理解も頂いてなんとかなった! と思っていたのですが、ちょっとダメでした....。今はノックダウンの状態です。

大好きな岩谷麻優選手の表現をお借りすれば、
     ”ポンコツ” になっちゃいました… 涙)。

それでも、今の自分でもできること、やらなくてはいけないことは理解しているので、頑張れなくてもとにかく、生きていこうと思ってるところです。

「書く」ということ

「書くこと」は、今を生きている自分の一つです。

恥ずかしながら、文章が上手という評価は、頂いてきました。
10年以上前ですが大学の教員をしていた時にも、会議の議事録や報告書などが読みやすいと、他の先生から褒めて頂いたことがありました。不眠がたたって実習指導中に居眠りしてしまうという失敗があり、大学から臨床に戻りましたので、たった3年間の経験でしたが。
戻った臨床でも、看護記録がわかりやすいと言われたことは、何度かありました。一時期は、急に退院や転院が決まった患者さんのサマリーを専門に書く、”事務系ナース” の立場をもらっていたこともありました。

目の前であったことや聞いたことを文字にするのは得意だと思います。
でも、創作など自分の心の中にある独創性で勝負するのは、無理のようです。目の前のものを捕まえて文字にすることはできても、何も無いところから「何か」を生み出す力は、自分にはなさそうです。
そういう意味で、小説を書かれる方々を尊敬しています。

今は、自宅に引きこもって療養生活を送り、一日のなかの一部分で、パソコンに向かって入力作業をしています。穏やかに文字を連ねることが、自分にとっての生存確認です。

そして、再起の時を待っています。

「何者か」になりたい自分

もう、今までのような仕事はできそうにありませんが、もっと違う場所で、自分にできる「何か」があるという確信を抱いています。
おそらく…障害を負いながらも始めたスキーが、自分に大きな世界を教えてくれたのだと思います。焦らずに、自分の力を信じて、「何か」をつかめる時を待っている最中です。幸い、体は動くようになったので、家事や軽い運動をしながら、一日の大半を過ごしています。
この間は、勇気を出して、またトマムに行って来ました。気がついたことがありましたので、また報告したいと思っています。

先ほども記しましたが、独創的な発想はないので、世間で通用するような「物書き」の仕事は頂けないと思います。でも、自分の得意な方法(いわゆるストレングス)でコンテンツや成果物を制作し、幾らかの報酬を頂くモデルを頭の中で描いています。そういうのは、結構楽しく考えられます。

noteでの収益化も、「できるといいな」が本音ですが、焦って有料記事を書いても通用しないと思います。むしろ、最初に記したとおり、自分の可能性に挑戦し、自分を磨く場として活用させて頂ければと願う次第です。もちろん、有料記事を書いてみる機会も、一生懸命考えていますが…。

具体的には、長文の体験記、限られた字数(タイトル含めて140字!)での発信、そして仕事中に考えていた "tips" などを書いていこうと思います。
色々なジャンル、書き方に挑戦することで、(自称)ライターの幅を広げていきたいと考えているのです。
ネットを眺めていると、素晴らしかったり、広がりや可能性を感じたり、心が踊らされたりする文章に出会えます。時々、書いて下さった方のプロフィールが載っていたりしますので、顔写真を拝見しながら、「こういう人達になりたいなぁ」と憧れを抱いている次第です。アラ還の男が…!?と自分でも恥ずかしく思いますが。

"失敗者" だから見えたことについて

「仕事中に考えていた "tips" 」といっても裏技的なものではなく、「こう考えると、楽に仕事と向き合えるのでは?」という感じのものです。仕事をしながら自分で自分に言い聞かせていた、発想法のようなものです。
でも、自己啓発とか能力開発といったものは、意識していません。そういうのは、職場研修でゲップが出るくらいに詰め込まれたので、私自身がノーサンキューになってしまいました。

そうではなく、発想の転換といいますか、「こういう考えなら、辛くないじゃない?(アウラ構文)」と自分に言い聞かせていたものを、軽めに吐き出せたらと思っています。
前に投稿した、「貸した耳を返してもらう」や「優先順位は立てられるのか」というのも、屁理屈かもしれませんが、考えている時は楽しかったです。

重箱の隅をつつくような、言葉尻をとらえてばかりのような、そんな書き込みが続くかもしれません。

でも….
・職場では地べたを這うような仕事しかできなかった私が、
 そんな自分を解放するために考えていたこと

あるいは…
・ともすれば行き詰ってしまいそうな人生でも、
 それでも「何者か」になりたいので、今考えていること

自分の目の前にあったこと、自分の心の中に存在していたこと、それらを捕まえて、「文字に」できたらと考えています。

「何か」を残せる、「何者か」

正直、「失敗者の言葉」ですので、あまり参考にならないと思います。
でも、自分以外の誰かが読んで、喜んでくれたら、望外の幸いです。
一番の読者は、奥さんですが。
あるいは、「そういう考えだから仕事に失敗するんだよ」と、反面教師にしてくれるのでも構いません。

職業人であった自分が遺す言葉として、
将来に向っていく自分への道標として、
「何か」を記したいと、今は考えております。
たいしたものは書けませんが….(笑)

コンテンツの蓄積が、きっと私を何者かにしてくれる。
今は、それを信じています。



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