生きるモチベを保つのにWebサービスを作った
楽しく生きたい。。。
個人で作っていたWebサービスをリリースしました。
仕事でもないのに、素人がなぜWebサービスを作ってしまったのか、ひっそりと残しておこうと思います。
▶生きるモチベーションの保ちかた
ブレダ応用化学大学(オランダ)の研究によると、人は楽しいことを計画するときに幸福度が高まるそうです。
「計画するとき」というのがミソで、それが予定された瞬間から消費されるまでの間(平均8週間)、私たちの生きるモチベーションは高く保たれます。
逆に、「消費されたあと」はすぐに幸福度がもとに戻ってしまうようです。
例えば、旅行の計画を立てている間は楽しみな気持ちでいっぱいで、日々の仕事や勉強を頑張ることができますが、
旅行から帰ってくるとすぐにそのモチベーション高めな状態は解けてしまうといった経験はあるかと思います。
となれば、常に楽しいこと(欲しいものを買う、やりたい事をやる、行きたいところに行く、会いたい人に会う)を計画していたいものです。
しかしこのうち、「やりたい事をやる」「行きたいところに行く」は、一見簡単そうですが、私は立ち止まってしまいました。
これ、最初の一歩のハードル高めなんだよなあ…と。
私は普段、ネットサーフィンをしていて「あ、これやりたいかも」と思った記事をPinterestに残したり、
散歩中にふと思いついた「こんなのやったら面白いかも」というアイデアをEvernoteにメモをしていたりします。
あとでひとりで見返して、やったりやらなかったりしますが、やらないことのほうが圧倒的に多いです。
めんどくさがりなので、「自分ひとりのやりたいかも」くらいじゃ、動き出せないんです。
▶「死ぬまでにやりたいことリスト」ってやりきれるの?
よく、「死ぬまでにやりたいことリスト」をつくろう、なんて言いますね。
そこまでいかなくても「20XX年やりたいことリスト」くらいは作ったことのある人も多いかと思います。
でも、これをやりきるのは至難の業で、たいてい消化できずに放置されます。
なぜなら、リストに書いてあることはたいてい、「自分ひとりのやりたいかも」だからです。
「やらなきゃいけないこと」ならまだしも、それがなんとなく「やりたいかも」くらいになると、友だちを誘う面倒くささに負けます。
勝率20%くらいです。せっかく企画したとしても、却下されたらテンションが下がりますしね。
さらに最近は向かい風が強くなってきています。
同世代は結婚・出産と大きめのライフイベントを経験しはじめていますし、感染症の影響で外出も憚られる日々です。勝率がそろそろ見ていられなくなります。
もちろん、ひとりで計画してひとりで実行できるものもあります。
私は一人で海外旅行行けちゃうくらいにはソロ活動を楽しめる自負はありますが、
すべてがソロ活動で楽しめるわけではないと思っています。
▶Amazonの「欲しいものリスト」を目指す
Twitterなんかを見ているとたまに、Amazonの「欲しいものリスト」を公開している人がいます。
URLを踏むと、その人が欲しいものが並んでいます。
誕生日などに、フォロワーがそこから商品を購入してその人に送りつける文化がありますね。
この光景を見て、私が抱いた感情は以下です。
「欲しいものリストの商品は頑張って自分で買うから、
それよりも私のやりたいことリストの消化を手伝ってくれ...!一緒に計画してくれ…!」
この発想から、本サービスの開発がすぐに始まりました。
...と言いたいところですが、実際にはこの企画さえも個人的なEvernoteの肥やしとして長期間の眠りについておりました。笑
メモから1年ほど経ったある日、大学の先輩から「なんかWebサービスつくりたい」と言われ、そこに企画を持っていき、ようやく着手に至りました。
▶(サービスの宣伝させてください)
今回作成したWebサービスです。
wanwant(ワンワン)【停止中】
Amazonの欲しいものリストのやりたいこと版のようなものです。
こんな課題を解決します。
このサービスでは、やりたいことを投稿すると、それを公開することができます。
公開したやりたいことに対して、自分から友だちにお誘いを送りつけたり、友だちの公開したやりたいことにリアクションを送ったりできます。
他人のやりたいことをパクって自分のリストに加えることもできます。
わざわざ人集めて予定合わせるほどじゃないけど、漠然とこれやりたいみたいな企画に対して、やろうよってお誘いが来たらやる気が出ますよね。
・やりたいことリストを公開できます。
・やりたいことに対してリアクションを送れます。
▶職業プログラマではない
ここからは蛇足です。開発の様子について。
私はそもそもプログラミングを仕事とはしていません。
学生時代の授業と研究でほんの少し触ったことがあったくらいです。
就職した会社の業種こそ、IT系と言っていいかもしれませんが、一日のほとんどの時間をエクセル・パワポとの睨めっこに費やしています。
最近ブルーライトカット眼鏡を買いました。
▶つらい開発の日々
さて、開発が始まります。開発期間は長かったのですが、機能ができあがるまでは大体一定してつらかったです。
ここからはあまり語ることはないです。
まずは要件定義です。今回、解決したい課題は決まっているため、
機能的に何が必要かということを決めるのにはそこまで苦労しませんでした。
そして、機能・見た目を作り込んでいくわけですが、
使用する技術の習得は大変でした。。
流行っているからという理由でVue.js + Firebaseにしましたが、Web屋さんではないので概念の理解からしなくてはならなかったです。
サーバーレスってなんなんだ。サーバーはあるじゃないか。
書籍や学習サイトが充実しているので、学習ツールには困りませんでしたが、そもそも実現できるのかわからないもののための勉強はつらかった。
とにかく、似ている機能を実装しているチュートリアルを探して、写経しました。
そして数週間かけて出来上がってくる、やる人がやれば数時間でできるんじゃないのかという質素なアプリ。
さらに追い打ちをかけるように、一緒にはじめた先輩の多忙による離脱。
泣きそうになりましたが、「少なくとも私だけはこのサービスを使う」という悲しい意志のもと、もくもくとコーディングし続けました。
▶でもやっぱり、ものづくりは楽しい
しかし、いよいよサービスの完成が見えてくると、モチベが爆上がりし、週1の作業ペースが週4くらいになりました。コミット欲求の奴隷です。
デザインが楽しかったです。ロゴからすべて自分で作りました。見た目がそれっぽくなってくると、モチベーションも上がります。
この状態になると、なにも苦じゃなくなるので、もしこれから個人開発をやりたいというひとがいたら、いかにこの状態に早くなれるかを気にするといいと思います。具体的には、必要な機能だけに絞って、開発規模を限りなく小さくすることです。
こうして、なんとかサービスの開発を完了し、リリースに至りました。
これからは、作ったサービスの運用をしながら、いろいろ改善できたらと思っています。でも、ソフトウェアだけじゃなくて、違うものも作りたいです。陶芸とか。
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