新スマート物流「SkyHub®」の【事例③】福井県敦賀市（つるがし）

敦賀市がが抱える地域物流の課題

福井県南西部で日本海の敦賀湾に面する敦賀市は、昆布の加工地として知られています。

総人口64,425人(2021年9月末現在)、面積は県内３番目の251.41km2で、地理的に典型的な扇状地形であり、市街地が中央に位置し、放射状に山間地域が広がる地形です。

市街地はスーパーや飲食店などの商業施設や病院が集積しており利便性があるものの、放射線状に広がる山間地域では過疎化が進行しています。

そういった地区のひとつである愛発地区は、古くは近畿と北陸を結ぶ物流の要所として賑わいをみせていましたが、現在は人口 716人 (318世帯)で、市街地からは3～9km離れており過疎化が深刻化している中、昨年、地区内にあった唯一のコンビニエンスストアが閉店し、現在は商店も薬局もなく、特に買物が地域課題となっているのです。

愛発地区の新スマート物流SkyHub®導入に向けて

2022年1月に2日間に渡り、市街地から離れた愛発地域に住む交通弱者等への買物支援を想定し、新スマート物流SkyHub®の構築に向けた「市街地・過疎地連結型ドローン物流」実証実験を実施しました。

住民が専用アプリで注文した地元スーパーの食料品の詰め合わせのセット（各重量約2kg）セットを、仮設のドローンデポ®（愛発地区公民館）から愛発地区の3ヶ所の仮設ドローンスタンド®まで（距離往復約1.4km～2.3km）ドローンでお届けするという実験内容です。

当日はあいにくの雪が舞う天候の中でも、ドローンは安定して飛行し、無事配送を完了しました。

今回の実証後、今年10月を目標に市街地と愛発地区を結ぶ地上配送とドローン配送を想定した新スマート物流SkyHub®のしくみの導入に向け、買物代行サービスから開始する予定です。