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英語は毎度赤点、バスケしかしていなかったセブ島教育ベンチャーCTOが語る、"キャリアをどう作り、考えるか?"セッションログ

こんにちは!NexSeedのもえやんです。

Seed Tech Onlineの授業が、EdTech導入補助金の採択されました。採択をうけ、英数学館中学・高等学校と協力し、生徒様向けに「Seed Tech Online 基礎コース」を2020年11月より提供開始しました。

提供開始にあたり、NexSeedのCTOである平井が生徒様向けにキャリアセッションを行いました。本記事ではそのセッションを、書き起こしという形でお届けします!

キャリアセッションにあたって

こういうオンライン形式の講義、初めてだっていう方どれぐらいいらっしゃいますか?(多くが挙手)…結構いますね。わかりました。よろしくお願いします。

今日はまず、キックオフミーティングということで、これからプログラミングの授業を皆さんに受講していっていただくんですが、今日はプログラミングをいきなり書いていくわけではなく、事前準備としてお話をいくつかしていきたいなと思っています。

目的は2つありまして、1つは、まず皆さんのキャリアについて一つ考えるきっかけにしてほしいというのと、2つ目は、プログラミングやITの技術に関して、可能性を感じてもらい、より興味を持ってもらいたいという点です。

先に1つ目。皆さんが、これから高校や大学を卒業して次のキャリアを歩んでいくってなったときに、自分のキャリアを考えるきっかけや参考にしてほしいことを話していきます。ここでは僕の歩んできたキャリアを例に、少しでも具体的にイメージしてもらえたらなと思ってちょっとシェアしていくので、よろしくお願いします。

ただただバスケをしていた自分が、今はCTOに。

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僕のまず自己紹介なんですけど、名前は平井真哉といいます。出身が兵庫県で、生まれも育ちも兵庫県です。小学校から高校時代は、将来のキャリアとか考えず、いつも好き勝手遊んでるような感じでした。趣味はトレードゲームって書いてるんですけど、中学はサッカー、高校はバスケで大学もバスケで、スポーツ推薦で大学にも入って、もうひたすら毎日スポーツをしていました。

今でも筋トレが趣味なんですが、今出てきた写真は大学のときのバスケの合宿で飯3杯食べた後、もう動かずほとんど残ってないようなときに、先輩から山盛りご飯をおかずの皿に乗せられて、「これ食べたら今日は寝ていいよ」と言われる世界でもともと生きていました。

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趣味でもう1つゲームっていうのがあって、王道系でいうとファイナルファンタジーやドラゴンクエスト、あとはテイルズシリーズとかも好きですし、多分皆さんが知らないようなちょっとコアなゲームもすごい好きです。それをずっと小学校ぐらいのときからやってたのもあって、ゲームはプログラミングがあって作られているものだったので、プログラミングにはなんとなく興味がありました。
高校ぐらいのときから、何か本当に興味がある程度で触ったこともないですしパソコンや英語っていうのはすごい苦手でした。

年齢は今30歳なんですが、現在エンジニア歴は8年になります。21歳の終わりからはじめて、22歳位から、プログラミングの仕事を取ってエンジニアとして活動しています。

現職はNexSeedという、フィリピンにある会社で"CTO"、つまり技術の責任者ポジションを勤めています。なので部下というか自分の部署、チームにいるのは日本人とフィリピン人というような状態ですね。過去、その他の人種台湾人とか何々人とかっていうのもいたんですが基本コミュニケーションは英語で、プログラミングのシステム開発とかっていうのをみんなで一緒にやってるような形です。

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仲間たちとの写真ですね、今こんな感じでやっております。

もともとは、スポーツ推薦で進学を決めるような人生

皆さんが次のキャリアどうしようかな、大学に行くのか、働いてみるのか、起業してみるとか、いろんな選択肢があると思います。

僕の一例ということで話していきますと、今年で30歳なんですね。兵庫県の小中に通っていて小学校のときはサッカー部でした。中学校の最初のテストで英語のテストで赤点を取ってしまって、もうそっからもう英語は大嫌いで(笑)。

今でこそ英語で話しながら仕事してますけど、英語が大嫌いなところからのスタートで、中学から大学までに、英語は赤点しか取ったことがないですね。

高校に進んで、背が高かったのがあって、なんとなくバスケやってみようかなっていうのでバスケ部に入って、3年間頑張りました。別に強豪校とかではなかったんですが、運よく兵庫県の大学に進学する際に、ある監督に気に入ってもらえてバスケのスポーツ推薦で入ることができたんです。なので、推薦大学の何だ試験入試みたいなの受けてないんですよ。英語力とか頭の良さは必要なくて、シュートが何本入るか、シャトルラン何回できるかっていうのが僕の入試テストだったんです(笑)。

それで入って、学部も何かスポーツ学科っていう学部だったので、骨格図とかが出てきて、この筋肉を漢字で書けとかそういうテストを毎日ごとにやってました。

ここまではスポーツ漬けのどこにでもいるような兵庫県の山学生みたいな人生を過ごしてきました。「将来の夢は何?」と聞かれても、「特に夢とか考えたことないっすね…」みたいな学生で。兵庫県のその辺の会社に就職して、ちょっと頑張って、家を買って、結婚して子供産んで静かに過ごしたいな、みたいな普通の学生でした。

プログラミングを始めたのは、「かっこいいし稼げるから」。

そんなところから、中学からの幼なじみがIT系で起業したとかっていう話を聞いて。「プログラミングすごいアツいよ」みたいな話を聞いたのがきっかけで、家に眠ってた親父のWindowsパソコンを開いて、パソコンがまるでさわれないみたいな状態でプログラミングについて検索してみたのがきっかけで、皆さんが授業で行うような"ウェブサイトを作る"を自分でちょっと調べて作ってみたんですよね。

プログラミングは、趣味で好きって言ってたゲームに近しい感覚でした。僕の中では、何か一つ作りたいものが作れたら中ボスクリアした!とかレベルアップした!みたいな達成感を得られて、これは面白いなと。

それでGoogleでいろいろ調べてみたら、当時はiPhoneが出たばっかだったので、「大学生でもiPhoneアプリを作って、月100万円くらい稼いでるやつがいっぱいいる」みたいなことが書いてあって。楽しいし稼げるって、「これ、やらなきゃ損じゃん!」と考えて、行動あるのみだと思いました。

当時、僕はスポーツしかやったことがなかったので、別に英語できるわけでもパソコンできるわけでもないので、行動力しかないなと思って、その時点で大学を休学して、プログラミングの修行をしようと思って東京に出てきました。兵庫県だと全然情報がなかったので、少しでも情報量の多い東京に出て、人より早く実績積みたいなって考えてて。そこから独学するんですけど、右往左往しながら何回も挫折して、人生嫌になりながらも最終的には2012年の11月、学び始めて9ヶ月したところで、初めてお仕事が取れるようになりました。

参考までになんですけど初めてエンジニアとしての仕事を取れた仕事が時給で1,500円ぐらいなんですけど、これが自分の中で衝撃でした。1,500円って単価めちゃめちゃ高いんですよ。普通800円とかだから。

ただ、時給1,500円というのはエンジニアの中で下の上くらいです。基本平均時給3,000円ぐらいで、ちょっと経験積んできて3年から5年ぐらいやってると時給5,000円以上っていうのが相場です。当時の僕はまだまだでしたけど、スタートラインに立てたのはすごく嬉しかった記憶があります。

これを聞いているみなさんは、英語が得意なのでプログラミングするにあたってアドバンテージがあると思います。プログラミングって英語圏発祥のスキルなので、新しい情報は全部英語で書かれていたり、英語を読めるとプログラムの中を読めたりするので、英語力はそこそこ必要です。僕は、大学を中退して、英語圏であるフィリピンという国で、修行というか、経験を積もうと思って今の会社に立ち上げメンバーとして入り、自分たちで会社を作ることをはじめました。

フィリピンで事業の立ち上げ。そのとき、ちょうど同期も社会人に。

なにかの巡り合わせか、修行を決めたのが、2010年に大学入学した同期が新卒入社するタイミングと全く同じだったんです。そのとき僕はフィリピンにいたので、なんていうんですかね、感慨深いというか。
大学をストレートで卒業した人は、学生中にフリーランス経験や海外経験をせずにどこかの会社に入社している。一方で僕は武者修行してフリーランスやってみてフィリピンで立ち上げをするっていうような経験をしていて。なんとなく、同期から頭抜けたなぁと言う感覚がありました。

一つのキャリアの例として僕のことを話しましたが、みなさんが「これから次どうしようかな」って、進路のことを考える時期だと思うんですよね。僕は、みなさんくらいの年齢の時は将来のことなんて全く考えてなかったんですけど、今回プログラミング学習をしてみようと思っているみなさんは、もう当時の僕より全然将来有望だなと思っています。(笑)

人生に正解はないので、大学に行っても、専門学校に行っても、フリーランスをやっても、起業してみてもいいと思います。僕の周りでもここから大学行かずに起業してるメンバーは何人かいましたが、どれも幸せの道だと、今となっては思います。

今日はそういうところを考えるきっかけ一つのきっかけになればいいかなと思い、この話をしました。

プログラミングには大きな可能性がある。今エンジニアになれ。

次はプログラミングの可能性とか情報についてのシェアをちょっとしたいなと思っています。当たり前に知ってるかもしれないのですが、これまでの人類の発展は、技術進化とセットでしたよね。例えば左下にある電話で、皆さん今当たり前のようにスマホを使って距離関係なく電話ができますし、フィリピンからこうやってテレビ電話をしてます。例えば電話の中にはプログラムが含まれていて、そのプログラムを組むのってプログラマーさんですね。

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次に右上にある飛行機。日本からフィリピンへは4時間ぐらいで行けちゃうんですけど、4時間で国をまたいで移動ができるってすごいなってやっぱ思いますね。飛行機も中ではプログラムがたくさん組まれていて、そのプログラムが飛行機を制御して、飛行機が動きます。それを誰が開発してるのかっていうと、プログラマーです。こんな形で、これまで技術進化はプログラムでなされてきたという歴史があります。

みなさんは「デジタルネイティブ世代」と呼ばれてたりするぐらいなので、あまりイメージわかないかもしれませんが、スマートフォンが一般的に使われたり、電車やバスの運賃払うのも、もうほとんどが電子マネーでできたりとかするのって、これも全部プログラムが含まれていて、プログラマーさんが作ってます。僕もiPhoneアプリのエンジニアやってたので、今でもアプリも自分で作ったりとかもできますし、中身の構造をだいたい理解した上でアプリを使ってたりします。

AI、自動運転、IoT…全部プログラミングがベース

今は自動運転車とかっていうのが出てきていて、キムタクが今CMしてるやつです。ボタンを押すと車が勝手に動き出したりとか、ハンドルを握っていなくても運転ができるってCMが流れてたりしますよね。

海外でテスラモーターズっていう車が流行ってるんですけど、それが日本にも入ってきて、高速走るときでも、ウィンカーが勝手に出てきて車線変更してくれたりとか、高速道路をここで降りてほしいって言うと自動でやってくれたり。全部自動でやってくれるような車が出てきたりしてます。

そういった自動運転車や機械学習人工知能とか言われるものがどんどん発達してきて、将来的には皆さんが就職する頃、もしくはもうちょっと先に、もっと進んだITが進んだ未来っていうのが来ると思います。

そんな中で今、エンジニアが求められています。なぜかっていうと、"物のインターネット化"っていうのがすごい進んでるからなんですけど、物のインターネット化って、英語のアルファベット三文字でなんというかご存知ですかね。

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Internet of Thingsの略で、IoTですね。車にAIが積まれて自動運転できるようになるとか、冷蔵庫にプログラムが組まれていて、冷蔵庫の中に何かが足りなくなったらアラートを立ててくれたりとかですね。

あとは家のドア。最新の家って、ドアに鍵がついてなくて、スマホに入ってるアプリでかざすと鍵が開くというような家があったりします。さらに、家主が家の半径50メーター以内に入ってきたら、勝手にアプリが判断して電気がついて、クーラーをつけてくれたりとか。やばいですよね。そういう家があるんですよ。これまでインターネットがついてなかったようなものに、どんどんインターネットの力が入ってきて、便利になる。

こういうのをIoTっていうんですけど、くどいようですがこれも全部プログラマーがプログラミングを実装して作ってます。こういう世界が進めば進むだけ、プログラミングの需要って高まるんですよね。

日本だけでなく、世界でIT人材不足が叫ばれている

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ちょっと数字のシェアなんですが、世界のIT事情について。アメリカでは、今IT人材が100万人足りてないって言われてます。プログラマーって言えば優先的にアメリカで働けたりするぐらい、プログラマは優遇されたりします。イギリス、エストニア、フィンランドのヨーロッパ各国、教育熱心な先進国はプログラミングの義務教育化もしています。日本はちょっと遅れていますが、今小中高で義務教育化が進みつつありますよね。


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日本のIT事情です。日本も2030年には、だいたいだいたい80万人ぐらいのIT人材が足りなくなると言われています。学校でも義務教育化が進み、プログラミングスクールも今いっぱいできてきていて、育てる環境はあるのですが、それでも需要の方が大きくて、供給が追いついてないっていう状態です。

面白かったのが、2019年のなりたい職業ランキングみたいなものを見たのですが、高校生の男子部門での1位がプログラマー、2が起業家、3位がYouTuberって言ってました。4位か5位にも、何かしらの何か機械系のエンジニアっていうのが入ってきていて、上位5位までが基本的には「ITに精通した何か」だったっていう結果も出ていて。

要はエンジニアの世界って人が足りてないんですよね。なので、IT企業のほとんどが猫の手でも借りたいというような形で採用活動をしていますし、大手になると、入社してくれるだけで入社祝い金を100万円あげますとか、そういうことをやっているような企業もあるぐらい、今エンジニアはもういろんな事業が取り合っている状況です。

THE プログラマーでなくてもいいから、ITスキルを身につけて

なので皆さんも、がっつりとプログラミングをやる"ザ・プログラマー"じゃなかったとしても、それに精通するITスキルを身につけて、ぜひこういう時代的な背景も踏まえて、自分のキャリアについてを考えて戦略的に見つけていくっていうのはすごくおすすめです。

最後に、僕からのメッセージは、外の世界に出ていってほしいなと思っています。外の世界っていうのは、別に外国とかそういう意味ではないです。今自分がいるコミュニティ、たとえば学校だったり、家だったり、広島県という県であったりとか、いろんな枠があると思うんですよね。これまで生きてきた場所から飛び出すとか、発想を変えてチャレンジしてみようという意味合いで、いろんな外の世界を見てみてほしいです。そして、その中で得る学びや経験、きっかけも、自分のキャリアの選択の中に含めて欲しいなって思います。

そのために必要な力は行動力だなと思ってて、何か特別なスキルや経験、能力、才能は必要ないと思っています。僕もそんなことは考えていなくて、むしろスポーツ以外何もできなかったし、パソコンができないようなところから。行動力だけで今までやってきた結果、行動すれば、いろんなきっかけができ経験が積めて、その経験を積み上げることで将来の武器になって、自分のキャリアを作る一つの要素になっていくと思います。ちょっと迷ったときには、ぜひ小さく行動してみてほしいなっていうのが僕からのメッセージです。

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