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「米ドルの終焉」BRICs諸国がこぞって米ドルを捨て自国の通貨で貿易取引を開始・史上最大の金融災害迫る

投資家のロバート・キヨサキ氏が、銀行危機の次の章では、世界の主要な中央銀行のひとつに影響が及ぶと警告し「それは日銀だろう」と語っていると、3月31日付のマーケット・インサイダーという経済紙が報じました。

本日の動画はこちらです https://youtu.be/vc-pefj2a-s

https://markets.businessinsider.com/news/stocks/robert-kiyosaki-rich-dad-poor-dad-bank-crisis-interest-rates-2023-3

その日は、静かに、そしてある日突然やって来る!と、機関投資家や個人投資家たちは着々と準備を始めています。

つい三日前に、ブラジルと中国、「米ドルを捨てる」ことで合意し、今後は自国通貨で貿易取引をする協定を結びました

さらに、先週、サウジアラビアが「上海協力機構」に加盟すると表明し、BRICs陣営との貿易取引も、独自の通貨で決済
されることから、「アメリカドルの終焉」が近いと、投資家筋が戦々恐々としています。

そうした中で、
金持ち父さんで知られる投資家のロバート・キヨサキ氏が、銀行危機の次の章は「日本銀行」が関わることになると語り
物議を呼んでいます。

ロバート・キヨサキ氏は、一昨日FOXテレビに出演して、日銀のデリバティブ市場へのエクスポージャーは大きなリスクであると語りました。

「exposure」とは、投資家や金融機関、企業が保有する金融資産のうち、市場の価格変動リスクや特定のリスクにさらされている金額や残高、その比率のことをエクスポージャーというそうです。

キヨサキ氏は何年も前から、高インフレの重圧で市場が暴落すると予測し、2008年のリーマンショックを事前に予測し的中させた人物です。

そのロバート・キヨサキ氏が、「銀行危機は終わっておらず、その次の章では、世界で最も重要な中央銀行のひとつが関与することになる。それが日銀です」とFOXテレビに出演して語りました。

キヨサキ氏は、先週木曜日にFox Businessとのインタビューで、「個人金融の第一人者は、現在の市場の上昇に弱気である」と述べ、「日本の中央銀行が次に混乱に直面する大きな機関になる可能性がある」と警告してしたのです。

キヨサキ氏は、日本銀行が“デリバティブ市場“に大きく関与していることを指摘し、「今後、破綻する最大の銀行は日本銀行だ」と語りました。キヨサキ氏は以前から、世界中の中央銀行が金利を引き上げた結果、デリバティブの市場が急落することを予想しています。

「日銀はデリバティブに融資してきました。デリバティブは4兆ドル規模の市場です。これほどの規模の暴落を我々はまだ暴落が見たことがありません」。

FRB(連邦準備制度理事会)は、インフレを抑えるために過去1年間、積極的な利上げを行い、現在の金利は4.75%~5%の範囲にあります。これは2007年以来の高金利で、キヨサキ氏はこの政策が資産価格に重くのしかかると非難しています。

銀行の混乱に対する彼の見解は、シリコンバレー銀行の破綻による伝染は、比較的抑えられるはずだと主張する経済学者とは異なっています。

シリコンバレー銀行は3月上旬に破綻し、銀行危機が拡大するとの懸念を呼びましたが、オブザーバーによれば、同銀行の問題はシステム的な弱さの結果ではなく、リスク管理の不備によるものだったと言います。
FRB関係者は、SVBが破綻する何年も前から、SVBの赤信号に気づいていたとも指摘しています。

また、ファースト・リパブリック銀行のような問題を抱えた銀行が、政府や大手銀行からの迅速な支援を受けて立ち直り、市場の変動はここ数週間で安定しているかのようです。

しかし、経済アナリストによると、SVBの破綻で銀行が巨額の資本損失を被っているため、この危機がリセッション(景気後退)のリスクを高めていると警告しており、信用状況の悪化や経済活動の鈍化が懸念されていると警告しています。

キヨサキ氏は長年にわたり、市場は弱気で、2021年頃からずっと、「投資家たちは、まもなく "世界史上最大の暴落 "を目にするだろうと予測しています。

キヨサキ氏は当時、金利の上昇が、膨らんだ資産価格を崩壊させると警告し、Twitterのフォロワーに暗号通貨や貴金属に投資するよう促しています。

キヨサキ氏が出演したFOXビジネスニュースは下記をご参照ください。

https://youtu.be/iq1YYrHGxik

ということで、いきなり日銀を名指しされると驚いてしまいますね。
個人的には、米ドル崩壊の方が先ではないかと思っています。

というのも、経済学者ピーター・シフ氏が、米ドルの崩壊と「史上最大の経済災害」を警告しているからです。

https://news.bitcoin.com/economist-peter-schiff-warns-of-us-dollar-devaluation-and-biggest-economic-disaster-in-history/

ピーター・シフ氏は、現在、金融危機の真っ只中にいることを強調し、次に起きれば、前回のシリコンバレー銀やクレディスイスの経営危機よりも、はるかに大きなものになるだろう と語っています。

「金の虫」でも知られるピーター・シフ氏は、米国経済や銀行危機、インフレについて語り、
FRBのパウエル議長が、米国の銀行システムは健全で強固であるとの主張に反論し「全く健全ではありません。むしろ崩壊し始めている」と警告しています。

シフ氏は、説明したように 「2008年のリーマンショックの時も、FRBが犯した過ちのせいでした。多くの金融機関や企業が倒産しましたが、その一方で、非常に大きなバブルを手にして大儲けした者たちも大勢います。

シリコンバレー銀行やシグネチャー銀行などの大破綻は、次の金融危機の始まりであると見るべきです。それが今起きていることです。

エコノミストによると、現在の銀行システムは、深刻な不況とインフレの組み合わせに対処することができないそうです。
つまり、高インフレと不況が同時に起これば、「銀行は破綻する」のです。

インフレで米ドルの価値が低下するとなれば、損失を相殺できるほどの金利を提供できないため、人々は銀行から資金を引き揚げたいと思うようになるのも当然至極のことであるとシフ氏は警告しています。

そして、人々が銀行からお金を引き出そうと思った頃には、お金はもうそこにはありません。ですので、人々がお金を手に入れるために、FRBがお金をせっせと刷るしかない。

バイデン政権は、アメリカ人の預貯金は全額守られると声明を出しましたが、それは、連銀がドルを刷りまくって貯金を守ると
言っているのです。

しかし、連銀がドルを刷りまくれば、ドルの価値が破壊されます。インフレ率の勢いが加速して、物の値段が急騰するのです。

シフ氏はまた、FRBがここ2週間で4000億ドル近くバランスシートを増やしたことに注目し、こうも警告しました。

間違いなく、ハイパーインフレを招きます。そうすると、流通しているすべての貨幣の価値が破壊することになります。
米ドルの保有者であり、米ドルの稼ぎ手であるアメリカ人みんなの賃金は、結果として下がることになるのです。

金融規制当局の救済措置により、銀行そのものを含め、みんなの銀行預金が危険にさらされています。

次の銀行破綻が起きれば、アメリカは、間違いなくハイパーインフレに陥ります。あなたの銀行が破綻しようが関係ありません。
よその銀行が破綻すれば、あなた自身もお金を失い損をするのです。

アメリカ政府は銀行を破綻させないよう躍起になっていますが、銀行口座を持っている人はすべからず、皆が損失を被り、
購買力を失うことになるでしょう。

ということで、ロバートキヨサキ氏と、ピーターシフ氏が、経済ニュースのインタビューで語った内容を翻訳してご紹介しました。

銀行の預貯金を政府が守ってくれる。

この言葉、一見いいように思えますが、それは単にお札を刷りまくるだけで、結果としてデフォルトしたベネズエラのように
ハイパーインフレを招き、お米を1キロ買うのに、膨大な札束で支払わなければならなくなります。
第二次世界大戦後のドイツや、日本の、お札が紙切れ以下、トイレ紙にすらならなかったことを記憶している世代を、親や祖父母に持っている人ならば、話を
聞かされていて、ハイパーインフレの実情を想像できるかもしれません。

しかし、この2人の投資家は、ある肝心なことには言及していません。それが、

先週相次いで表明された、BRICs諸国の中国とブラジルが「アメリカドルを捨てる」という事実です。彼らは独自の通貨で、今後、貿易取引の決済を行うことに
なりました。

アメリカドルを捨てるのは、中国とブラジルだけではありません。 ロシア、インド、南アフリカ などのBRICS)諸国も、
新しい通貨を発行して米ドルに挑戦しているのです。

さらに、サウジアラビアが、ブリックス陣営に加盟する意思があるという報道は、あまり大きく取り上げられていないのでは何故でしょうか?

クレディスイスの筆頭株主だったサウジアラビアが、BRICs経済圏の仲間入りをするということの重み。巨額なマネーと膨大で豊富なエネルギー、そして
最新鋭の科学技術を搭載した兵器が、BRICs経済圏の中で取引されるのです。

これを加味することなく、2人の投資家は、FRBの金融政策の失敗だけでもこれほど危険だと言っているのです。

もしここに、BRICs諸国が一斉にドルを捨て始めたならば? というマクロ的な世界情勢を追加したら、
アメリカドルの崩壊は、予想を遥かに超えるペースで、今私たちに迫っていることを意味するのではないでしょうか。

米ドルが吹っ飛ぶと、アメリカと密接な貿易関係のある西側諸国の、特に一般庶民の預金者が、大きなダメージを負うことに
なります。その一方で、それを事前に察知している側は、その裏をかいて大儲けをすることも可能でしょう。

個人投資家のクリス・グリーン氏は、「今からでも遅くはありません。皆さんの預貯金を守る対策を始めてください。
そして、どうかこの困難な危機を、マイナスではなく、プラスに変えて、皆さんの家族の未来を守ってください」
と語っていたことが、現実味を帯びそうです。

同氏によると、とにかく「現物資産」に変えておくことが1番だと言っています。

私が25万ドルを超える資産を銀行に持っていたら、どうしましょうか。
まず、津波が来ても安全な標高の高いところに山小屋と地下シェルターを作りたいですね。
そこへ、これまで備蓄した食料や水を持ち込んで、ティラピアの養殖とアクアぽニックスで野菜を栽培し、自給自足を目指すと思います。
少しづつ買っておいた、金や銀のコインは、いざという時の、切り札にします。そうそう、パスポートは常に携帯しておくといいかもしれません。

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