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イスラエルが大規模デモとゼネストで「内乱」に発展・米が懸念を表明する異例の事態!

本日の動画はこちら https://youtu.be/RDhkpWYq7RQ

まるで、示し合わせたかのように、フランスやドイツ、イタリア、そしてイスラエルでも抗議デモやゼネストが激化しています。
特にイスラエルの抗議デモは、国を二分するほどの「内乱」状態へと発展し、昨夜は内戦が起きたかのような事態と
なっています。

事の発端は、ネタニヤフ首相が推し進める「司法改革法案」に反対した国防相が解任されたことがきっかけでした。
イスラエル国内の各地で、先週末から27日にかけて、数万人規模の大規模な抗議デモが相次ぎ、一部暴徒化していきました。

27日月曜日には、国内最大労組によるゼネストの呼びかけを受け、テルアヴィヴの空港で航空機の離陸が中止されました。

ネタニヤフ首相が26日に解任したガラント国防相は、前日、ネタニヤフ政権が「裁判官の任命権強化」「高等裁判所の弱体化」させる法案を推し進める司法改革について、国内での対立悪化を懸念して、国会審議の中断を求めていたということです。

エルサレム市内ではその後、ネタニヤフ首相の自宅の周りにデモ隊が押しかけ、政府に抗議。
警官隊や軍の兵士が出動して、デモ隊に放水車で大量の水を放水して解散させようと試みましたが、事態は一層悪化して
国を二分するほどの内乱に発展する勢いとなりました。

27日早朝には、イスラエルのイザーク・ヘルツォグ大統領がツイッターで、ネタニヤフ首相が強行した「司法改革案の立法府審議」を停止するよう政府に呼びかけました。

「イスラエル国民が全員見ています。責任ある行動として、司法改革案の審議を直ちに停止しないと、国民はより一層団結して
抗議デモは収束しません」と懸念を表明したということです。

イスラエルは、首相と大統領が存在する国の一つですが、実質的には首相が行政府のトップで権限も強いです。詳しくは下記を
ご参照ください。

イスラエルの首相 - Wikipedia

アメリカ政府は、今回の抗議デモ激化に深い懸念を表明し、イスラエル政府に譲歩を求めました。

しかし、最大労組であるイスラエル労働総同盟のダヴィド議長は27日朝から、政府に抗議してゼネストを呼びかけました。
空港作業員の組合がいち早くこれに呼応したため、テルアヴィヴのベン・グリオン空港からのフライト出発がただちに中止され
ました。

地元報道によると、イスラエル医師会や地方自治体連盟なども、ゼネストに参加する方針だということです。
ネタニヤフ政権が、強行に法制化を進める「司法改革案」は、イスラエル国内で激しい対立を生んできました。

イスラエル政府は、裁判官任命の委員会に対する政府の権限を強化するほか、職務不適格とされる政府幹部の解任を裁判所が命じる手続きを困難にしようとしており、

後者の措置は特に、汚職罪で今なお公判中のネタニヤフ首相が「自分自身のための改革」だとして、イスラエル国内で強い反発を呼ぶ結果となりました。

デモ隊は26日夜、イスラエル国旗を掲げ、なべやフライパンをたたきながらネタニヤフ首相宅の前で抗議を続けました。
警官隊による放水を受けると、デモ隊は国会議事堂前に集結。

デモに参加した政府職員はBBCに対して、「この国の民主国家としてのあらゆる一線」をネタニヤフ首相が超えたと話しています。

「残された民主主義の最後のかけらを私たちは守っている。このまま眠ることなどできない。この狂気を終わらせるまで、他に何も手につかない」と語っています。

テルアヴィヴでは、旗を振るデモ隊が幹線道路を2時間以上にわたって封鎖したが、騎馬警官や放水車によって移動させられた。

ネタニヤフ首相から解任されたガラント国防相は、イスラエル国防軍の元南部軍司令官だった人物で、ネタニヤフ首相が推進する司法改革について、「予備役の不満」を受け止め続けていたと言います。

3月初めにはイスラエル空軍の精鋭部隊で、戦闘機パイロットたちが政府への抗議として訓練をボイコットする異例の事態がありました。

ガラント国防相は25日にテレビで政府の司法改革に抗議し、国防軍の多くが政府の動きに怒り、落胆していると述べた。
国防相のこの発言を受けて、ネタニヤフ首相はもはやガラント氏を国防相として信用できないと解任を発表した。

ネタニヤフ首相は、今週中にも法案を議会に通過させたい考えでしたが、社会を二分し内乱を引き起こした「司法改革」の見直しを迫られて、本日、司法改革計画の一時停止に関する野党との合意書に署名する事になりました。

更迭されたガラント全国防相はツイッターで、「イスラエル国家の安全保障はこれまでも今後も常に、私の終生の使命だ」と投稿しています。

イスラエルの野党トップで前首相のラピド氏は、国防相解任はネタニヤフ政権にとって「最悪を更新」する事態だと批判。
「ネタニヤフはガラントをくびにできても、現実はくびにできないし、この連立政権の狂気に真っ向から抵抗するイスラエルの国民をくびにはできない」と述べたということです。

同大臣の解任は、アメリカにも飛び火し、在ニューヨーク・イスラエル総領事のアサフ・ザミール氏が辞任する事態へと発展しました。同外交官はツイッターで、ガラント国防相の解任を "危険な決定 "だと述べ、「私はもはやこの政府を代表し続けることはできないと確信した」と述べて辞任したということです。

米国家安全保障会議(NSC)のエイドリアン・ワトソン報道官は、イスラエル情勢について懸念を示し、「(バイデン)大統領が最近ネタニヤフ首相と話し合った通り、民主主義の価値観こそ、これまでも今後も常に一貫して、米・イスラエル関係を特徴づけるものでなくてはならない」

さらに、民主主義体制への「根本的な変更」は「可能な限り幅広い民意の支持を得て、進めるべきもの」だとしました。
報道官はその上で、「できるだけ速やかに譲歩の方法を見つけるよう、イスラエル政府幹部に引き続き強く促していく」と述べ
ました。

NYサバイバルは、現役時代に、ヨルダンとイスラエルに3ヶ月ほど駐在したことがありまして、レンタカーでガリラヤ湖やゴラン高原、それから塩分濃度の高い「死海」で海水浴をして実際に浮いてみたりしました。

ガザ地区にも入って、パレスチナのアラファト議長にも直接会って取材もしました。
当時、私のジャーナリスト仲間だった記者から、まだ「リクード」という極右の野党に過ぎなかった党首、
ベンジャミン・ネタニヤフ。
この人物だけは、絶対に押さえておけ、絶対に目を離してはいけない人物だと言われました。その時はまだ無名の政治家に
過ぎませんでしたが、サピオの副編集長にお願いしてインタビュー記事を書かせていただいたことがあります。

あれから数十年の歳月を経て、まさか「自分の罪状を無かった事にする」ほどの独裁者として君臨するとは、当時の取材仲間の目に狂いはなかった事に感謝したいです。

イスラエルは、男性も女性も「国民皆兵制度」を取っている国ですので、バーに座って食事をしていると、お隣の若い女性兵士の
銃が、自分の太ももに当たって、食べ物が喉を通りずらかったのを思い出します。

今回のイスラエルの国を二分する「内乱状態」。すでにNYの総領事が辞任したことから、この動乱が飛び火するのも時間の
問題だと思われます。

ただ、世界で同時多発的に起きている、過激なデモやゼネストのゴールに「何らかの意図」があるとしたら。。。
こうした裏の仕掛けがはっきりして、自分が納得するまでは、なるべくこういうった過激なデモなどには参加しない方がいいのでは?と思えますが、皆さんのご意見をお聞かせください。

西側諸国と呼ばれる国が、次々に、国の内側から瓦解して革命のような事態となっているこの動き。かつて歴史的に「革命」を成功させてきたホニャミナティが暗躍しているかのようです。

「緊急事態条項」を無理やり通そうとしてい日本政府への影響も、全くないとは言い切れません。

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