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「地軸のズレ」人類による地下水の汲み上げ過ぎが原因?地球内部の液体が移動して東側に傾き続けている

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報道ソース https://www.nature.com/articles/d41586-023-01993-z

近年、命に関わる猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか? ここNYも猛暑が続いています。
報道では、ラニーニョやエルニーニョ現象の影響だと言われている中で、実は、地球という惑星の軸が傾いたことで、近年の異常気象が引き起こされたのでは
ないかという新しい研究結果が出されたと、科学誌ネイチャーなどいくつかの
メディアが相次いで報じています。

以下報道です。

地下水に対する人類の飽くなき渇望が、地下から大量の水を汲み上げて、地球の傾きに影響を与えていることが、新しい研究で明らかになりました。

地下水は、人々や家畜に飲料水を供給し、雨が少ないときには、農作物の灌漑に役立っています。
しかし、新しい研究によると、10年以上にわたる地下水の持続的な汲み上げは、地球の自転軸をずらし、年間約1.7インチ
(4.3センチ)の割合で地球を「東に」傾けていることが分かりました。

この地軸のシフトは、地球表面でも観測可能であり、地球全体の海面上昇にも寄与している、と研究者たちは、6月15日付けの学術誌『Geophysical Research Letters』に発表しています。

「地球の自転極は、実際に大きく変化しています」と、論文の執筆者である地球科学の専門家がニュースリリースで述べています。

彼らの研究は、気候に関連した原因の中で、地下水の再分布が、回転極のドリフトに、実際に最も大きな影響を与えることを示しています。

地球の自転を実際に人間が感じることはできませんが、実際に地球は、時速約1,000マイル(約1,609km)の速度で南北に自転しています。

季節の変化の干満は、地球の自転軸の角度と関連しており、地質学的な時間の経過とともに、自転軸がふらつくと地球規模の気候に影響を与える可能性があるのだそうです。

地球の内部は、高密度で高温のコアを取り囲む岩石とマグマで層状になっています。
しかし、一番外側の、「岩石層」には、大量の水が存在しています。
地表の下には、「帯水層」として知られる岩石貯水池があり、世界中の川や湖の1,000倍以上の水を含んでいると推定されています。

2010年に発表された推計によると、この研究で調査された1993年から2010年の間に、人類は地球内部、主に北米西部とインド北西部から、2,150ギガトン以上の地下水を採取しました。
この量を仮に海に流した場合、世界の海面水位は約0.24インチ(6ミリ)上昇することになります。

2016年、別の研究チームは、2003年から2015年にかけての地球の自転軸のドリフトが、氷河や氷床の質量の変化、さらには地球上に埋蔵されている液体の水の変化と関連している可能性があることを発見しました。

地軸の移動は、電波望遠鏡による宇宙空間にある動かない天体(クエーサー)の観測を通じて、間接的に測定されてきました。
今回の研究では、科学者たちは2010年に発表された「地下水汲み上げ」に関するデータを、地表の氷の減少や海面上昇に関する観測データ、自転極の変化の推定値とともに、コンピューター・モデルに組み込みました。

その後、研究者たちは「コンピュータ・モデル」から得られた地下水の質量変化を用いて、海水準変動を評価し、地下水の汲み上げのみによって、海水の変動がどのように起きるか計算しました。

そのモデルによると、地下水の再分布(移動)によって、地球の回転軸は、20年弱の間に31インチ(78.7センチ)以上「東に傾いた」と結論づけられたということです。

地球の自転軸の変動の最も顕著な要因は、マントル流(地殻と外核の間の層における溶融岩石の移動)であることはすでに知られていましたが、近年の新しい研究結果によって、「地下水の汲み上げが2番目に重要な要因」であることが明らかになったのです。

この情報を元にすれば、科学者は、過去100年間の気候の変動に伴う惑星システムの変化を追跡することが可能になります。

「地下水の汲み上げ」は、特に「気候変動による干ばつ」の影響を大きく受けている地域では、生命線となりうるでしょう。
しかし、地下に埋蔵されている液体の水には限りがあるのです。

そして、地下水の汲み上げは、単に貴重な水資源を枯渇させるだけでなく、水を大量に汲み上げた結果、意図しない地球規模の大変動をもたらすことを意味するのかも知れません。

地下水の組み上げが原因で、地球内部の液体である水の分布が大きく移動し、北極が、年間4センチメートル以上も移動していると、
最新の研究でも明らかになったばかりです。

1993年から2010年までに、汲み上げられた水の総量は、約2兆トンと推定されており、その結果、地球は地軸を回転させながらも、ぐらついてしまうのだそうです。

そして、地球のコアにある、溶けたドロドロの鉄や、氷の融解が起きて、極点移動をもたらし、地上において海流の変動や、ハリケーンなど、
様々な気候異変をもたらす可能性があるということです。

今、地球上で起きている大変動のかなりの部分が、飲料水や灌漑用の地下水を、人間の活動に起因していると、科学者達が発見しました。

地下水を汲み上げ過ぎた結果、地球内部の液体(水)が、東側に傾き、北極点が移動していることが明らかとなった今、
地球のシステムに様々な影響を与えているのは、私たち人類であることを認識する必要があるでしょう。

ということで、いかにもSDGsっぽい科学的論証ではありますが、
そもそも、地下水の汲み上げは、産業革命の時代から、すでに工業用水として、ジャンじゃん汲み上げられてきたと思います。

そして今まさに欧州では、その代償を支払うかのように、猛暑や山火事、大旱魃に見舞われて作物が育たず、食糧難の時代に突入しつつあります。

近年では中国が、ものすごい勢いで都市開発を進め、巨大なダムを建設したことも、今日の異常気象に拍車をかけているのではないか、と個人的には思います。

「今世紀は水の世紀と呼ばれています」。
電気が無くても人はなんとか生きて行けますが、水がなくては、人間も動植物も、お魚も生きることは出来ません。

今後は、限られた資源を有効にリサイクルさせることが重要になってくると思います。
例えば、アクアポニックス(笑)。

ということで、NYサバイバルは、腹を括りました。

増えすぎたティラピアちゃんたちの飼育水を再利用して、もっと野菜を育てて、食料の自給自足システムをさらに進化させたいと、心に決めた次第です。

今日もここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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